SCP-1993
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かつてのSCP-1993であり、D-2332から取り除かれた。

アイテム番号: SCP-1993

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1993は5m x 5m x 3mの標準収容チェンバー内で音声起動式ロックを備えた金庫に収められます。収容チェンバーにはいかなる直接的/電子的な外部視覚出力手段であろうとも設置されません。ただし、隣接する試験区画に対して双方向音声送信を行う機能が設けられます。加えて、試験前には手術台が1台と消毒された手術用器具が配置されます。試験時においては、1名のD-クラス職員が収容内へ進入し全てのドアが閉じられた後、離れた場所にいる権限を持った研究者からの音声によって金庫がロック解除されます。いかなる状況下においても承認なきD-クラスあるいは非D-クラス職員によるSCP-1993の直接の利用は認められません。SCP-1993の輸送は対象を金庫の中に配置した状態で行われなくてはなりません。SCP-1993の録画記録はいかなる場合においても作成されず、またそのような記録が発見された場合は可及的速やかに破壊が行われます。

説明: SCP-1993は人間の右脚であり、膝の上側から膝蓋骨に向かう角度で切断されています。検査の結果小さなタトゥーが足首の外側に見られ、その意匠は南東の方角を指す方位磁針を表したものです。観察によるとSCP-1993は通常の切断された四肢と同様の早さで腐敗が進行します。

SCP-1993を視認した全ての人間は直ちにSCP-1993を過去のある一時点に切断された自身の脚であると確信し、また現在の脚は置き換えられた偽物であると確信します。影響を受けた人物はいつ・どのように・どのような理由で彼らの脚が切除されたのか説明を成すことはありませんが、SCP-1993に曝露したいかなる場合においても先述の確信を棄却した例はありません。SCP-1993への物理的な利用が許可された場合、被験者は自身の脚を膝から上の位置で切断するための何らかの手段を探します。記録された例では、被験者は止血帯を着用した後、即席の鋭利な金属片・ガラス片・自身の歯などを用いて皮膚や筋肉や腱の切断を行い、膝蓋骨を脱臼させた後に全ての主要な腱や前十字靭帯の切除を行うという形で脚の切断を行います。

被験者は切断の後、先と同様に利用可能な資材であれば如何なる物でも用いてSCP-1993を自身の身体へ接続することを試みます。しかしながら、微細手術的再接合に伴う複雑さに比較すると、この接合は無造作に実行されます。接合において、多くの被験者はステープルや接着剤などのような局所的な手段による脚の接合を最終的に選択します。SCP-1993への曝露によって被験者は痛覚を無視または精神的に抑制するものの、切断に伴う多大な損傷は多くの場合において失血・ショック・または接合した脚で歩こうとした際に負う怪我などの複合的な原因による死を招きます。被験者が施術後に生存した場合、直ちに治療を行わない場合は細菌への曝露や壊死組織との接触などによって命を落とすことが確かめられています。

最新の実験により、SCP-1993に関する特異な現象は手順のある時点において以前の脚から新しく切断された脚に移動することが示されています。移動の起こる厳密な時点は判明していませんが、以前のSCP-1993は他方の脚が残されていれば異常な効果を伴うことなく収容チェンバーから取り除くことが可能です。そして残されたもう一方の脚がSCP-1993であると識別されます。このようにして取り除かれた全ての個体には足首にコンパスローズタトゥーが存在しました。

補遺1993-A: 試験ログ

試験: 1993-2
職員: D-65451、D-85165
支給された物品: 標準的な手術用器具(消毒された鉗子、メス、ボウル、流水)
説明: D-65451が指示に従って試験チェンバーに進入し、SCP-1993に接触した。被験者の息を飲む音が聞き取られた。指示を行ったにも関わらず、被験者は現在見ている物を説明することができず、言葉による返答を拒否した。D-65451が収容チェンバーに進入してから約20分の間、うめき声や滴下音と共に大きな衝突音が観測された。D-85165に対して試験チェンバーに進入しSCP-1993の収容区画からD-65451を回収するよう指示がなされた。D-85165は指示に従い収容チェンバーに進入した。D-65451が収容チェンバーに進入してから約23分の間、苦痛の声や金切り声や未知の騒音と共に金属的で打ち付ける音が繰り返し観測された。D-85165が出血多量により意識を失ったD-65451、そしてかつてのSCP-1993をD-65451の切断された大腿部に接合した状態で収容チェンバーから引っ張り出した。D-85165が自身の脚を切り落としてD-65451の脚と交換しており、その接合にはブラック・アンド・デッカー社製のステープルガンを用いたことが判明した。
注記: ステープルガンは実験チェンバーに持ち込まれていなかった。続く実験には職員による厳重な捜索が必要である。

試験: 1993-6
職員: D-1951、D-8923、D-2678、D-1864
支給された物品: 先述の標準的な手術用器具
説明: 4人のD-クラス職員全員が収容チェンバーへ入り、問題なくSCP-1993と接触した。接触後、4人全員が口頭による指示や状況報告の要求を拒否した。その後20分の間、主にうなり声や滴下音や息切れの音、そして時折『自分の物だ』『寄越せ』という旨の声を伴う暴力的な殴り合いの音によく似た音声出力が続いた。記録の26分の時点で悲鳴がより鮮明に聞き取られた。悲鳴は3分間続き、その後2分の懇願の声の後に30秒の噴出音が続き、そして沈黙した。更なるうなり声や滴下音が18分間観測され、その後に未知の音が45秒観察された。その3分後にD-8923が以前のSCP-1993(彼の脚にダクトテープを用いて接合されていた)と共に収容チェンバーを退出した。DNA鑑定の結果、脚の持ち主はD-51684であることが判明した。
注記: ダクトテープは実験チェンバーに持ち込まれていなかった。続くさらなる実験は無期限に延期とする。

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