SCP-1994
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成長段階のSCP-1994-2、イェルコフ医師の医療記録より。

アイテム番号: SCP-1994

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:

  • 回収された全てのSCP-1994-1単位量は、サイト93における最上級セキュリティ収容ロッカーにて収容されます。SCP-1994-1は現在未収容と考えられています。1
  • 回収された全てのSCP-1994-2実体は、サイト93における最上級セキュリティ収容ロッカーにて収容されます。ロッカーの外部には高容積洗浄塔が設置され、週に2回の交換を要します。ロッカーを出入りする人物は、汚染の可能性を防ぐためにハズマット装備の着用が義務付けられます。
  • 回収されたSCP-1944-3個体の残存はサイト93における高セキュリティー人型収容房にて管理されます。発見された全てのSCP-1994-3個体は収容及び観察の為にサイト93に移送されます。必要な措置と判断された場合、SCP-1994-3個体の絶命を防ぐ目的での生命維持装置の適用が行われます。房の外部には高容積洗浄塔が設置され、週に2回の交換を要します。ロッカーを出入りする人物は、汚染の可能性を防ぐためにハズマット装備の着用が義務付けられます。
  • 加えて、モスクワ周辺の財団監視部門はSCP-1994の発生の兆候を探ります。機動部隊タウ-13("口内検査")はSCP-1994発生事案の鎮圧を委託されるとともに、ラズミン・イェルコフ医師に関連する情報の収集を補助する任にあります。

説明: SCP-1994はラズミン・イェルコフ医師の歯科研究所より発見された異常現象の総称です。

付記: 以下の書簡はイェルコフ医師の研究所より発見されたものです。テキストは原語のロシア語より翻訳されています。

  • SCP-1994-1は1958年にイェルコフ医師によって開発された血清2です。SCP-1994-1の化学分析は対立する結果を示しており、一部のサンプルはモノフルオロリン酸ナトリウムを高濃度で含む一方、ヘキサフルオロケイ酸を含むサンプルや、他の非特異な化学構造を含むサンプルが見られます。その化学的組成に反して、SCP-1994-1は口腔環境の外部における上顎/下顎的歯構造の発生を誘因をする目的に作成されたと考えられます(文書1994-1参照)。
  • SCP-1994-2は、SCP-1994-1の服用により口腔外部に発生した、ヒトの歯を模した石灰質の構造です。一見したところSCP-1994-2はヒトの歯と同一ですが、歯の基本構造の多くを欠きます。SCP-1994-2は象牙質も歯髄も存在しません。従って、SCP-1994-2実体は純粋なエナメル質の固形物であると観察されます。特筆点として、SCP-1994-2は極めて齲蝕3を受けやすいです(文書1994-4参照)。腐食に伴いSCP-1994-2は細かな白色粉末4を放出し、それらは吸引により感染を引き起こします。
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ケラチン質より発生するSCP-1994-2、イェルコフ医師の医療記録より。

  • SCP-1994-3はSCP-1994-1の注射を受けた、あるいはSCP-1994-2由来の粉子に暴露したヒトを指します。これら注射の意図は、イェルコフ氏の日誌にて詳述されています(文書1994-2参照)。SCP-1994-1の暴露を受けた対象は以下に示す5つのステージ進行を経験します

1.) 暴露初期: 対象はSCP-1994-1の注射あるいはSCP-1994-2由来の粉末に暴露します。対象(SCP-1994-3)は約2週間に渡り明白な感染兆候を見せませんが、内部で生理学的細胞変化を受けます。人体の各所からカルシウムの排出が始まり、免疫反応及び生体維持に関係する細胞小器官が"再構成"され、エナメル質の生成が可能になります。

2.) 突出: 皮膚下における平均的に2週間の成長の後、SCP-1994-2は嚢胞に包まれた状態で皮膚を隆起させます。これら"突出"は関節を起点として生じ、後に頭・首・背・股間部に拡大します。SCP-1994-3個体はこれらに触れることに痛みを感じる為、あらゆる除去の試みに抵抗します。5SCP-1994-2群の成長と拡大はSCP-1993-3個体の代謝活動の低下と相関を示します。

3.) 成熟と被覆化: 暴露時点から約5週間の経過時、SCP-1993-2を有する嚢胞が開裂し、成人の歯の形で表れます。歯が露出するに至った場合、SCP-1993-3の皮膚組織との癒着は固定的であり、外科的な手段でのみ除去可能です。6加えて、この段階は発生範囲の急速な拡大からも特徴付けられます。SCP-1994-2の成熟に伴い発生点は末端部の全てを覆い、口蓋・内耳・肛門・性器等のより柔な組織においても見られるようになります。

4.) 齲蝕: 平均して8週間の被覆化の末、SCP-1994-3個体の全身はSCP-1994-2の層で覆われた状態になります。しかし、成熟より程なくして7SCP-1994-2の表面全体に渡って齲蝕病変の進行が始まります。SCP-1994-2において、通常の齲蝕の原因となる酸分泌性細菌の繁殖は確認されない為、腐食の進行原理は不明です。SCP-1994-2実体8の齲蝕の進行は速やかであり、最長でも7日以内に欠損が全般的に見られる状態になります。この間、SCP-1994-2より白色の粉子が放出され、空気中を漂います。粉子の除去は従来の空気洗浄技術で除去可能なことが示されています。

5.) 終期: SCP-1994-2の発生と成熟の過程が完了したのち、SCP-1994-3の身体は腐食物で完全に覆われた状態になり、対象は終期に入ります。膨大な量の腐食組織と弱体化した免疫機構、栄養摂取の能力の欠如により、対象は概して腐食の完了後2週間で死亡します。残存するSCP-1994-2粒子の除去の為、SCP-1994-3の遺体は焼却されねばなりません。

発見: SCP-1994の全体は、1959年に財団エージェントとソ連の████████地域におけるGRU-P工作員との協力の元で発見されました。回収に際して、9のSCP-1994-3個体が発見され、うち7体は症状の進行により既に死亡・2体は齲蝕の段階にありました。イェルコフ医師は発見されませんでしたが、膨大な資料と日誌が回収されました。

襲撃の結果として、5名の財団エージェントと3名のGRU-P工作員が空気中のSCP-1994-2粒子に暴露しました。感染の影響が確認された後、以上の人員はSCP-1994-3に指定され、サイト93における実験の対象となりました。

回収された研究資料の精査に際して、多くのSCP-1994-2・SCP-1994-1実体が不明な場所に移送されていたことが発覚しました。


研究ファイル・文書: 以下の文書はイェルコフ医師の研究所の襲撃の際に回収されたものです。

文書1994-1: ラズミン・イェルコフ医師の日誌

文書1994-2: 人体実験001

文書1994-3: 人体実験004

文書1994-4: 人体実験019

文書1994-5: 日付無し

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