SCP-1999-JP
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アイテム番号: SCP-1999-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在確保されている全てのSCP-1999-JP-A群は財団所有の無人島に建設した多重構造型特殊人型オブジェクト収容サイトに一体ずつ収容し、封じ込めます。
スクラントン現実錨を用いた異常性の抑制は、SCP-1999-JP-Aの性質上有効ではなく、現在は承認されていません。
SCP-1999-JP-Aによって生成されたSCP-1999-JP-Bは、ある程度拡大した時点で機動部隊を-7("脚本破り")によって破壊します。
その際、SCP-1999-JP-B領域内への侵入は一切禁止されているため通常はミサイルなどの遠隔攻撃を行使します。
SCP-1999-JP-B群の内において台風などの大きな外的被害をもたらすものが発生した際には日本理事の承認を得た後、プロトコル-黒子によって終了措置を行ってください。

説明: SCP-1999-JP-Aは0.2/██Hm値を持つ人型実体群です。現在発見された全ての個体に共通した特徴として、左官鏝1を持ち黒衣2を身に着けていること及びその頭部に脚本と記された紙束を張り付けられていることが挙げられます。また、捕獲した個体の解剖を行った結果編み込まれた木と泥で構成されていることが判明しました。

SCP-1999-JP-Aは左官鏝で自身を構成する泥を掬い、塗るような動作を行うことでその接触面のみという極めて局地的な範囲に現実改変をもたらします。この改変によって、舞台や生物、各種道具などといったもの(以下SCP-1999-JP-Bと呼称)を生成します。
生成された実体には現存する文化財なども多く見られますが、それらとは異なり経年劣化の痕跡が見られず、また欠損部分が復元されているなどの点から考慮するに、実在していたものを当時の状態で生成しているものと考えられています。

SCP-1999-JP-Aの出現要因については判明していませんが、脚本の多様性や出現地区及び設定の特定性などから何者かによる指定を受け、SCP-1999-JP-Bの生成を行っているのではないかという推測が立てられています。

SCP-1999-JP-B内はオブジェクトの影響範囲となっており、生物非生物を問わずSCP-1999-JP-Aの顔面に張り付けられた「脚本」に沿ったものとなります。この強制力は外部から侵入した場合でも逃れることはできず、組み込まれることが判明しています。

事件記録1999-JP

1989/08/02: SCP-1999-JP-Aを複数個体、同サイト内に収容し改変の塗りつぶしあいを行わせる収容を試みる。
結果:最初の数個体のうちは順調に進行。しかし当初の思惑通りの改変したものをほかの個体が改変するというループではなく、改変事象が一切生じないという挙動を示していた。
それから██体を越した時点で突如、SCP-1999-JP-Aを飲み込む黒点が発生し、それらに対しての計器の一切が正常に動作しなくなった。重力波なども観測されず、時空間異常であるかすらいまだ判明していない。内部に侵入したものが戻ってくることもないため、現状この黒点は放置されざるを得ないこととなっている。

複数の現実改変者が同時に同じ空間へ改変を起こした結果としてインシデントは発生しました。その事実を踏まえて下記のような推察が立てられています。

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