SCP-2006-J
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アイテム番号: SCP-2006

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2006は、サイト138-デルタに設置された生物収容房(密閉処理と三重の補強処理を施行済みです)に隔離されています。収容房は自動メンテナンスシステムを備えているため、職員による保守作業は不要です。収容房の周囲100m 200mの範囲はレッドゾーンに指定されており、実験目的以外で立ち入ることは固く禁じられています。

SCP-2006-1に関する実験、もしくはSCP-2006-1との意思疎通を行う場合は、事前にサイト138-デルタのサイトディレクターの承認を受け、レベル3の上級研究員2名以上による監視のもとで実施してください。実験もしくは意思疎通を20分以上継続して行うことは禁止されています。レッドゾーンに立ち入った職員は、事後に精神科医によるスクリーニングを受診することが義務付けられており、これによって異常な行動や精神的外傷が確認された者については、クラスB以上の記憶消去処理を施した上での別部署への転属措置が取られるか、または監督者が適切であると判断した場合は終了処分が行われます。

SCP-2006の収容房には、月に1回、終了処分予定のDクラス職員1名を「おしおき」の対象として投入するよう定められています。SCP-2006-1が食料・水・酸素その他の資源を必要としているか否かはいまだ確証が得られていませんが、この収容手続の導入後、収容違反の発生率は99%減少しました。

説明: SCP-2006-1は、地球外もしくは異次元から飛来したと思われる知的生命体です。SCP-2006-1の姿には、これを直接観測した人間の精神に極めて大きなダメージを与える性質があることが明らかになっています。SCP-2006-1を目撃した被験者たちは、その姿について「のたうつ無数の触手と、蛇のような眼」を持つと説明していますが、証言の内容には不明瞭な点も多く、外見的特徴に関してはこれ以上の事実は判明していません。SCP-2006-1はテレパシー能力を有しており、自身を中心とした半径75m以内の範囲にいる人間と意思の疎通を行うことが可能です。研究スタッフはこれを利用してSCP-2006-1に対するインタビュー調査を実施していますが、30分を超える精神的接触は重度の精神的ダメージや脳内出血を引き起こすため、長時間のインタビューを行うことはできていません。なお、SCP-2006-1は女性を自称していますが、これが事実であるかは現時点では不明です。

SCP-2006-2とSCP-2006-3は、財団による回収作戦が行われた時点でSCP-2006-1が所持していた物品です。SCP-2006-2は、シルク生地で作られた白とピンクのレース付きショートドレスであり、SCP-2006-1のサイズに合わせて手縫いで縫製されています。SCP-2006-3は、簡素な構造のバトンないしワンドのような外観を有しており、三日月型のオブジェとラフカットのルビーが装飾として取り付けられています。どちらの物品も特異性は確認されていませんが、SCP-2006-1にとっては強い執着の対象であるらしく、これらと引き離されたSCP-2006-1は激しく動揺して収容房からの脱出を試みます。このため、O5評議会の指示により、当面はSCP-2006-2とSCP-2006-3の押収は行わず、SCP-2006-1に所持させたままとすることが決定されています。

SCP-2006と最初に接触したのは、民間人の洞窟探険グループです。このグループは、テキサス州の[編集済]に存在する地下洞窟の未探検エリアを探索中に、偶然SCP-2006と遭遇しました。グループの生存者はその後、財団によってクラスAの記憶消去処理を施され、落盤事故によって仲間に死者が出たという偽記憶を与えられています。のちに行われた財団の回収作戦によってSCP-2006は回収および収容されましたが、その際に大量の映像作品のDVDがSCP-2006とともに発見されており、これらは別途保管エリアにて収容中です。分析の結果、DVDには一切の特異性は確認されませんでした。SCP-2006-1はDVDの返還を要求しておらず、「内容は心に刻み込んである」と述べています。

補遺2006-01: インタビューログ

SCP-2006-1に対するインタビューは、全てテレパシーによって行われました。本文書中のインタビューログは、3名のスタッフによる相互検証のもとでテレパシーの内容を言語化して書き起こしたものです。

Dr.█████████: まず、そちらの名前を教えてほしい。

SCP-2006-1: わたしは███'██。██████の娘にして、[データ削除済]のウォーリアープリンセスよ。

Dr.█████████: なるほど。では、次にそちらの目的を聞かせてほしい。

SCP-2006-1: [データ削除済]にトランスフォームして、[データ削除済]にかわって悪と戦うことね。

Dr.█████████: なるほど……って、え? トランスフォーム? それはどういう……。

SCP-2006-1: 本当は普通の人には見せないことになっているんだけど、いいわ、あなたを信用しましょう。見せてあげる。

Dr.█████████: いや、ちょっ……!

SCP-2006-1: [データ削除済]プリンセスパワー! トランスフォーム!

この後に何が起こったのかは、正確には把握されていません。サイト138-デルタの職員のうち、SCP-2006から200m以内の距離にいながら死亡を免れた者は、SCP-2006-1を直接見ることができない位置にいたにもかかわらず、全員が赤ないしピンクの眩しい閃光を目撃したと証言しています。この事故によって、6名が重度の脳内出血を起こし死亡、38名が失明し、Dr.木之本とDr.月野は日本語で「カワイイ」と叫びながらパステルカラーの塵となって消滅しました。Dr. █████████は脳神経外傷のために入院し、完治までに3ヶ月を要しています。

補遺2006-02: インタビューログ

Dr.█████████: えー、もしよかったら、Dクラスの職員を要求した理由を教えてほしいんだが。

SCP-2006-1: 戦うべき悪がいなければ、悪と戦うウォーリアープリンセスではいられないからよ。あなたたちが「ディークラス」と呼んでいる人たちは悪い人なんでしょう?

Dr.█████████: まあね。ところで、そのウォーリアープリンセスとは何なのか教えてくれないか?

SCP-2006-1: あなたには前に見せたはずよ。また私のトランスフォームを見たいということ?

Dr.█████████: いや! いや、今回はいい。そちらの手を煩わせるのは悪いからね。

SCP-2006-1: (日本語で)アリガト、█████████センセイ。

補遺2006-03: 収容監視ログ

以下は、終了処分予定であったD-1993をSCP-2006の収容房に投入した際の記録です。D-1993以外の全職員は、事前に収容房から250m以上離れた位置に退避していました。

D-1993: おい、お前らどうして俺をこんなところに閉じ込め……うわああああ! 何だあいつは!

SCP-2006-1: つーかまーえた! さあ覚悟しなさい、罪深い悪党め!

D-1993: 助けてくれ! ここから出してくれ! 出してくれ!

SCP-2006-1: [データ削除済]にかわって、おしおきよ!

SCP-2006-1: [データ削除済]プリンセスパワー! トランスフォーム!

分析によると、この後「トランスフォーム」したSCP-2006-1はSCP-2006-3をD-1993に突きつけて「[データ削除済]」と叫び、SCP-2006-3から放たれた光線が[データ削除済]。

研究者メモ: あまりにも恐ろしい。いくらDクラスでもひどすぎる。 — Dr.█████████

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