SCP-2011
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アイテム番号: SCP-2011

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2011のサイトから周囲20kmは密林保護区に指定されており完全に無人地帯です。不法伐採者及び密猟者はもとより、その他同様の如何なる不法侵入者に対しても、拘留、質問、並びにクラスB記憶処置を行った後に解放する事とします。SCP-2011-1達は当サイト内の研究拠点から監視されます。SCP-2011の住民における誕生と死亡は全てサイト内のスタッフにより目録化されますが、2███年██月█日を以て、解剖用の死体入手は今後如何なる理由があれど行いません(補遺2011-1参照)。

説明: SCP-2011はユカタン半島密林地帯に位置する原始部族集落です。SCP-2011-1とされるSCP-2011の住民達は概して200-300人程度の人口を保っており、現在ではSCP-2011-1-567からSCP-2011-1-819がSCP-2011に住んでいます。SCP-2011-1達は、完全に骨格のみのものから筋組織と肌が部分的に付いているものまで様々な不完全状態で生まれ、その後の生の中でより完全な人体構造へと各個体が物理的に作り変わって行きます。死の様相でもSCP-2011-1の体は完全に無傷の様でありまた腐敗もしません。SCP-2011-1はあたかも十全な身体組織を持つかの如く振る舞っており、その風采や状態によらず、摂取した食物は一般的に胃の収まる部位に留まり、塵芥や水は肌かあるいは別の物がそのような汚染物質を防ぎ身体に入れません。

その死においては、SCP-2011-1は遺体をSCP-2011の中央部に位置する宗教寺院の上部に運び入れます。SCP-2011-2により執り行われる儀式の遂行後、死体は正確に18時間寺院内に留め置かれた後、霊魂化し消滅します。この典礼はSCP-2011内における遺体の滞積を防ぐための処理手法であると思われます。またこれに加えて、以前に財団職員が遺体を霊魂化の研究目的で得た際も(補遺2011-1参照)、SCP-2011-2は死体の存在が無いにも関わらず葬儀を行いました。

SCP-2011-2は当集落の祭司の役割を担っており、SCP-2011-1達の手本となる者です。SCP-2011-1達はSCP-2011-2が彼らの神と対話する固有能力を有していると主張します。見た所では、この能力は葬儀の最中や他様々な偶発的事例で使用されています。しかしながら、SCP-2011-2の能力における重要性についての確証は、現在その具体的な根拠は何らありません。SCP-2011-2は死期が迫った時、SCP-2011-1の生ける住民の中から後継者の素性を『予言』します。対象となった者はSCP-2011-2の能力を除去[データ削除済]により与えられ、結果現在のSCP-2011-2が死亡し、そうした後[編集済]が身体の中に差し込まれます。甚大な物理的損傷にも関わらず、元SCP-2011-2の遺体は他の死体のように自ずと完全に修復され、また他の遺体と同一の処置が為されます。

初期封じ込め以来、財団はSCP-2011住民達と相互友好的な外交関係を維持して来ました。財団職員は当住民達からは興味深い訪問者として見られていますが、SCP-2011-1がSCP-2011を去ろうと試みた事は全くありませんでした。また更には、SCP-2011-1は研究員と有効的に対話するための英語とスペイン語の学習に協力しました。SCP-2011-1は以前の遺体研究の試みに対してはやや嫌悪感を示していましたが、その打切り後からは再度財団職員に対し大変協力的な状態となりました。

補遺2011-1: 2███年██月█日、財団研究下にある遺体が剖検中に霊魂化した。典礼にあった様な身体消失の場合と異なり、身体の占めていた空間に即時ガス状の物体が出現した。この事態により発生した衝撃波で█人の職員が負傷した。またこの事態の発生時、SCP-2011-2が全身の筋肉の激しい痙攣に見舞われ始めた。SCP-2011-2は症状からの回復後、SCP-2011からの死者の持ち出しに対する、SCP-2011で崇拝されるメソアメリカ文明の豊穣神トラロック1の憤怒とその恐ろしさを財団職員に向かって警告した。これに従い取扱方が更新された。

補遺2011-2: SCP-2011の初期封じ込めの最中、集落中央部の寺院内に置かれていた『聖書』を研究員が発見した。SCP-2011-2からの許可を得て、財団職員は当品の内容を研究施設データベースに転写した。この文書の翻訳にはSCP-2011-1が協力に当たった。当文章はSCP-2011の起源及び、SCP-2011-1と彼らの神トラロックとの関係について詳述する神話集であると見られる。

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