SCP-2050
評価: +31+x

アイテム番号: SCP-2050

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2050はサイト118の生物環境封じ込め区域に公式に移設されています。SCP-2050の生物環境区域は英国内で見受けられる様な落葉樹林を模す事とします。

SCP-2050からの必要性に応じて接触を計れるよう、財団はSCP-2050へ送る公的使節を維持する事とします。前述の使節はSCP-2050に関する全ての業務において中立を保ち、また財団への直接的な行動は事態の成り行きを述べる事のみとします。

説明: SCP-2050は、知性を持ったSciurus vulgaris種、一般的にはキタリスとして知られる種が主な団員を構成している『貧しき戦友にして十字軍騎士達の栗鼠修道会』1を指しますが、当会は「全ての正義あるリスの同志を歓迎する。」と主張します。

SCP-2050の個々の団員達(現時点ではSCP-2050-1-1からSCP-2050-1-209までを指します)は第一次十字軍の頃のものと似た鎧を装備しているのが見られています。この鎧に使う金属は、現在はSCP-2050との良好な関係を維持する目的で財団から支給されています。これに加えて、SCP-2050団員達は第一次十字軍の形式の武器や他の装備品を装備しています。

SCP-2050-1達は遺伝子的にはごく普通のリス科のものと同一ですが、会話を可能とする他にも知性に基づいた高度な働きを確かに示しています。しかしながら、SCP-2050-1達は長時間に亘る複雑な作業に集中する事は不可能であり、またしばしば作業の完了前に興味を失います。

SCP-2050の団員達は紀元1096年頃の第一次十字軍にまで遡る事の出来る家系を保っています。SCP-2050-2が『異教と冒涜』の勢力と戦うために結成されたSCP-2050を維持しています。

SCP-2050は当初スコットランドのギャロウェイ森林公園内にある石造りの城にありました。当城は紀元12世紀頃に取り壊されるまでその地方に在ったものと酷似しています。

SCP-2050-2はSCP-2050の指導者である『修道会の総長』を指し、現在は『総長にして栗鼠公爵たるロバート・ダンフェルド』と名乗る4歳のキタリスです。SCP-2050-2はその羽飾りの付いた兜により確認が可能です。

SCP-2050-3はSCP-2050団員のおおよそ半数が構成するキタリスの貴族一派『ブッシュテイル派』の統率者を指します。ブッシュテイル派の団員達はその背に独特の縞模様が走っています。SCP-2050-3は事実上ブッシュテイル派の団員達を制御下に置いています。現在のSCP-2050-3は『狐尾栗鼠の公爵キャスパー・ブッシュテイル卿』と名乗る3歳のキタリスです。

SCP-2050-4はSCP-2050団員のもう一方の半数が構成するキタリスの貴族一派『エイコンフィスト派』の統率者を指します。エイコンフィスト派の団員達はブッシュテイル派に見られる様な毛皮の模様は持っていません。SCP-2050-4は事実上エイコンフィスト派の団員達を制御下に置いています。現在のSCP-2050-4は『椎山栗鼠の公爵ヒュー・エイコンフィスト卿』と名乗る3歳半のキタリスです。

対外的には、SCP-2050は学名genusRattus、一般的にネズミ属として知られるもの全てに対する過激な敵対方針を保っています。SCP-2050-1の各個体はこれらのネズミ属を視界内に捉え殺すべく探し回っています。これを除くと、SCP-2050は現在外界との孤立主義を維持しており、またSCP-2050の封じ込めはSCP-2050の外部に対する意識を妨げる事に焦点が絞られています。

内部的には、SCP-2050の政情は不安定です。SCP-2050-2がSCP-2050を構成する両派を超えて力関係の維持に努めています。SCP-2050-2によると、二派の統率者間の意見不一致から過去に二度の内乱が生じており、これらによりSCP-2050の団員数は激減したとの事です。

SCP-2050の収容過程: SCP-2050はSCP-2050-3により率いられた団員達が近くの街に包囲を企てている所を発見され、財団の注意を引く所となりました。SCP-2050の団員達はそのエリアにおける鼠を可能な限り多く探し出し殺すべく積極的に活動していました。SCP-2050の築いた野営地の正面には、鼠達の首が槍に吊るされているものが発見されました。

SCP-2050の団員達によると、SCP-1845-1による布告に奮起され『王の誉れのため聖地を征服する』ために組織活動を行ったとの事でした。

後に、財団及びGOCの一団との合同包囲活動により、財団からの食料と金属の供出を条件にSCP-2050は身柄引き渡しに同意し、財団の封じ込め下に入りました。SCP-1845と同じ場所への収容というSCP-2050からの要求は却下されました。

補遺: 以下の文書はSCP-2050内における事案と会話から文字起こししたものです。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。