SCP-206
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アイテム番号: SCP-206

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-206は現在確保不可能なので、その存在を隠匿するために情報隠蔽計画が実施されています。SCP-206によって使用されることが分かっている周波数はモニタされ、他の探査機や衛星を介して地球に送られた映像はすべて回収後、非財団施設からは削除されます。工学系および天文系のウェブサイト、機関紙、雑誌(完全なリストは文書206-AA12参照)は探査車や異常な写真を受け取ったことについて議論していないかどうかモニタされます。SCP-206の存在に気付いた人には記憶処置が執行されます。

更新 - 20██年11月30日: 軌道上からのSCP-206の監視が可能なことが分かりましたので、衛星・航空画像を扱う組織に居るエージェントは継続的にSCP-206実例を監視し関連画像を除去するよう指示されます。「映像が破損した」というカバーストーリーの展開が提案されます。

説明: SCP-206は火星探査車両(識別名 - インヴィクタス(原語:Invictus(不屈))で、ロシア宇宙科学研究所と欧州宇宙機関(ESA)の共同研究の一部として20██年8月12日に打ち上げられました。(正確な対象の仕様は文書206-AA1に記述されています。)ソユーズFGロケットに搭載され打ち上げは成功しましたが、20██年1月16日にはおよそ火星まで半分のところで遠隔データが消失しました。通信を再確立する試みは失敗し、20██年2月10日、宇宙艇は喪失したと公表されました。

20██年6月8日(インヴィクタスが火星地表に到達する予定日の1日後)、ESAの管制室に探査車に割り当てられた周波数の通信が入りました。通信源から切断されるまでに38枚の写真が送信され、それらはヴィクトリアクレーターの想定着陸地点の光景を示しているようでした。3日後、さらに11枚のひとまとまりの映像が送られ、それらはまるで異なる場所を示していました(後に、(先の地点から)約2500km南のシドニア・メンサ1のものと特定されました)。

ESAに居た工作員がその少し後に事案を財団に通知し、財団は調査する方向へ動きました。収容手順は20██年6月21日に開始され、このときESA管制は明らかに衛星ダイモスから撮影された火星地表のパノラマ写真5枚をまとめて受け取りました。どのようにして探査車(設計では最大でも速度は平地で時速90mと評価されていました)がこれらの位置に移動したのかは現時点では不明です。

SCP-206は散発的にその固有のチャンネル[データ編集済]を用いて地球と通信します。一旦通信が確立すると、それは様々な形式で大量の画像を送信します。受信された画像はもともとインヴィクタスに搭載されたハードウェアと常に一致するわけではありませんが、署名とセッション開始のパケットはプログラムされた通りです。

追跡基地は全部で████枚の画像を受信済みです。これらの画像の大多数(およそ38%)は地球か、それと似た(細部で異なる)世界で撮影されたように見えます。残りの写真は様々な天体上ないしその領域内で撮影されたようであり、ごくわずかな割合のみが現在特定できていません。転送の間の期間はかなりばらばらで、最短記録は26時間、最長は511時間です。

探査車に似たなにものかの存在が映像で確認されていますが(補遺206-1参照)、受信した画像には反射性の表面を含む光景であっても、軌跡が見つかりません。さらに写真の多くは極めて到達困難な地点を示しています――インヴィクタスの探査車のサイズと形状から言って到達不可能とはいわないまでも。

補遺206-01: 収容手続きが開始された時、転送が探査機自体から発信されたのか、単に周波数を合わせて(原語:co-opted)探査車を装う未知の実体に由来するものかは分かりませんでした。

しかし20██年8月13日、SCP-206は月測距用再帰反射器の一部と判明したものの写真を転送しました。付近の天文施設が関連区域を調査するよう任務再設定され、インヴィクタスの探査車のサイズ・形状が残すであろうものと良く似た軌跡を発見しました。20██年11月30日には日本の月調査機かぐや(SELENE)がカメラの調整中コペルニクスクレーター上に探査車それ自体を捕捉しました。4時間後、SCP-206は同じ区域の光景を示す新しい画像を送信しました。これ以降、SCP-206はさまざまな場所のいくつかの衛星によって捕捉されています。SCP-206目撃記録を参照してください。

補遺206-02: SCP-206は通常[データ編集済]を使用しますが、少なくとも5回、映像は民間ないし軍用の宇宙施設へ向けて(あるいはそこを介して)転送されました。問題の映像セット群の間には何の関連も見つかっていません。詳細はSCP-206事案記録を参照してください。

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