SCP-209-KO
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アイテム番号: SCP-209-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-209-KOは、標準Safeクラスオブジェクト収容ロッカーに保管されています。実験時を除いては、全てのSCP-209-KOは常に収容ロッカーで保管している必要があり、実験のためにはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を受けなければなりません。オブジェクトを用いた実験では、被験者はDクラス職員でなければならず、実験に参加する職員は全員レベル1標準防護服を着用している必要があります。エージェントは、オブジェクトまたは実験中の被験者に接触することは禁止されます。

説明: SCP-209-KOは、█本のそっくりなプラスチック製のボトルに入っているボディローションです。このプラスチック製のボトルは、J[編集済]社の製品の内の1つの容器と一致しますが、ラベルが貼り付けられていません。

SCP-209-KOの異常性は、内容物が人体の皮膚に接触したときに発生します。人間ではない動物の皮膚の場合は何の効果も現れませんでした。オブジェクトに曝露した人物の皮膚は、表面張力の強い流体の性質と似たものとなり、この現象は直接的に触れた部位から開始し徐々に頭と顔を除いた皮膚全体に広がっていきます。これらの影響を受けた皮膚は、表面積を最少に保つ性質を持つようになり、身体の別々の部位を突き合わせると互いに接合し、突き合わせた部位をゆっくりと離すと自然に戻ります。ただし、皮膚が身体全体を覆うという点は変わらず、皮膚の体積は限定されているので、表皮と真皮の間に空白が生じることもあります。突き合わせた部位を急激に離す場合には、通常の皮膚のように破れながら痛みや出血を引き起こす可能性がありますが、数秒以内に周囲の皮膚が広がって皮膚層に再度覆われます。この現象は、SCP-209-KOに曝露する前から存在していた傷や傷痕などの外傷にも適用され、これらがすっかり治療されたかのように見えることがありますが、表皮層のみがそう見えるだけで真皮層やその内部の損傷はそのまま残っているため、長期的に健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

これらの異常性は約█.█時間持続し、効果が消えるまでにかかる時間は、被験者ごとに少しずつ差がありました。この効果が消える際に皮膚が接合している部分がある場合、その状態で流体の性質を失うので以降の動きに制限を受けることになります。SCP-209-KOに再度曝露することによって皮膚を離す試みは半分は成功しましたが、特に爪先と指の一部、そして[編集済]のいくつかは人間の身体の構造として元通りに戻すことはできませんでした。爪先は全て互いに接合して靴下を履いた時と似たような形状になり、指の間には水掻きのようなものが生じたものの、中に空気が入っている形となりました。[編集済]の場合は、[データ削除済]。

SCP-209-KOの影響を受けた皮膚に他の人物が接触した場合、その人物にも同じ異常性が現れます。皮膚が流体化した状態でも手の爪と足の爪は元の場所にそのまま存在し、手で覆うなどの方法で皮膚の中に「埋め込む」ことはできますが、元の場所から動かすことはできないことが明らかになりました。ただし、このとき爪が皮膚や内部組織に接触して激しい痛みや内出血などを引き起こす可能性があります。

SCP-209-KOによって流体化した皮膚が少量の水に触れた場合、水を吸収して皮膚全体の体積が増加しましたが、██L以上の水に触れると逆に皮膚が水で希釈されて皮膚の体積が減少しました。水によって皮膚の体積が減少する現象を経験した被験者は、皮膚が薄くなったために皮膚感覚が極度に鋭敏になり、実験中にショック死しました。水ではなく有機溶剤や水銀などの液体と接触したときには何の変化もありませんでした。SCP-209-KOが顔に触れた場合、異常性が顔から鼻と口の中、続いて食道や気道などに広がって、[データ削除済]。

SCP-209-KOの影響を受けた皮膚を詳細に観察した結果、皮膚細胞が皮膚の表面に沿ってゆっくりと移動することが確認されましたが、どのような原理で皮膚細胞が移動性を持つようにされたのかは判明しませんでした。SCP-209-KOの成分分析の結果は、市場に流通している製品と酷似しており、異常性を引き起こしていると思われる物質は検出されませんでした。

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