SCP-2093
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特別収容プロトコル: SCP-2093を内包する学校校舎は実験時を除き、厳重に封鎖されます。校舎は廃校として扱われていることから、許可無く校舎内をうろついていた個人は勾留・尋問されます。2013年█月██日現在、SCP-2093は約8平方メートルに広がっており、演劇室の全体を占めています。SCP-2093内の空間は、温度と湿度が著しく低いので、正確な境界線はサーモグラフィによって計測できます。

説明: SCP-2093はメリーランド州█████████所在の、███████高等学校の3階演劇室に局在する空間異常です。SCP-2093に進入すると、内部の人間は空間異常に入ります。そうすると、SCP-2093に入ったまま演劇室を出ることが可能となり、再現された校舎の実地調査を行うことが出来ます。再現された校舎は現実の校舎のサイズ、構造と完全に一致しています。また、小学校から高等学校の生徒と思わしい実体の群れが生息しています。

継続的な調査の結果、異常空間は全ての方向に広がっており、校舎の敷地外にはどこまでも続く草原以外の何も存在しないことが判明しています。SCP-2093内の実体に意思があるかどうかは確認されていませんが、実体は与えられた情報を保持する能力を示しています。いくつかの実体は会話を行っているように見えますが、発声することはできません。

SCP-2093の外にいる人間がドアを開けると、異常空間内の人間は無事に帰還する事ができます。なぜ異常空間内にいる人間は自力で脱出することが出来ないのか、またSCP-2093内の実体が同様の制約を受けているかどうかは不明です。

付録: 探査記録-015~018は、収容手順に従い、SCP-2093に割り当てられたレベル2以上の全研究員に公開されます。

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