SCP-2101
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アイテム番号: SCP-2101

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2101の現在地の公共性の高さを鑑みて、封じ込めは公衆に向けた偽情報活動に集中します。財団は現在、SCP-2101の公共的な発掘行為に対するあらゆる資金提供を停止するように中国政府と交渉しています。SCP-2101の発掘完了を目的とする個人による寄付は、途中で回収され、宛名を書き換えられます。

SCP-2101-1個体の破片の復元物、またはSCP-2101-1個体そのものが、時折、偽情報活動を維持するために外部の美術館その他に貸し出されます。最低でも8000体のSCP-2101-1個体が常に陵内部に維持されなければなりません。

SCP-2101-1とのコミュニケーションは、不要な緊張を避けるため、事前に書類形式で依頼して承認を受けなければいけません。

説明: SCP-2101は北緯34.3849°、東経109.2731°の地点にある、秦始皇帝陵及び兵馬俑坑に存在する球状の効果範囲です。SCP-2101の発生源は、現在の陵の最下層からおおよそ8m下に位置します。

SCP-2101の異常効果は、現在、オブジェクトから10mの範囲内に入る全ての人物に発生します。SCP-2101の位置を考えると、これはSCP-2101-1が配置されている主要な発掘箇所と同じ階層にいる人物にのみ影響を与えるものです。SCP-2101は対象の心の中に直接語りかけてきます。話の内容はSCP-2101を自由にする試みについてが中心であり、しばしばSCP-2101を現在地から解放するのを手助けする人物に対する”富”と”広大な土地”に言及します。

SCP-2101-1は一般に兵馬俑として知られる、焼いた土で作られた彫像の一群です。これらの彫像は中国の歴史における秦王朝時代の兵士に似通っており、同じ外観の物がひとつも存在しない事が注目されています。全てのSCP-2101-1個体は、現在、陵の最下層に位置しています。

SCP-2101-1は会話する事・動く事が可能ですが、そうすることは困難であると述べています。これまでの所、発話するSCP-2101-1個体は一度に1体だけです。話し方は非常に遅くぎこちないものであり、時として理解困難であると指摘されています。

SCP-2101-1個体たちは、SCP-2101を積極的に封じ込めしていると主張しています。複数の個体が、SCP-2101の収容を適切に維持するため、彼らが現在の場所に留まる必要性について繰り返し語っています。これらの発言の信憑性は現時点では判断できません。過去の事件において、SCP-2101-1個体を8000体以下になるまで撤去する行為は、瞬間マグニチュード2~4間の小規模な地震活動を引き起こしました。個体群が最下層から遠ざけられている時間が長いほど、地震活動のマグニチュードは増大します。

SCP-2101-1個体の頭部が破壊された、あるいは胴体の50%以上が頭部に接続されていない状態になった場合、そのSCP-2101-1個体は最下層から除去されたとみなされます。破壊された破片を繋げ直してSCP-2101-1を再び組み立てることが、これを修正する唯一の方法です。

オブジェクト回収レポート2101-A: 以下はSCP-2101と最初に接触した収容チームがまとめたビデオログの転写です。対話は本来の北京官話から翻訳されています。

回収日: 1974/12/1

収容チーム: ブラボー20
司令官: エージェント廖义忠(Yizhong Liao)1

[ビデオ開始]

[冒頭部には、標準的な人民解放軍の制服を着た収容チームが映っている。チームは地面に空いた穴に下降している。]

廖: 状況的異常A9012の収容レポートを開始します。収容チームは実体に到達するため地下へ降下中。異常性の知識が地域に広まっている事をお伝えしておきます。より強い収容プロトコルが必要とされるかもしれません。

[収容チームがSCP-2101-1を含む階層へ到達。チームはロープとの連結を解き、SCP-2101-1個体群と向き合う。]

廖: これは…一体、何だ?

エージェント华(Hua): 時代物の连续剧2に出てくる何かみたいに見えるがな。

廖: 記録:チーム到着、古代の兵士に似た何千もの彫像と思われるものを発見。”魔物”の声に関する初期の報告は正-

[収容チームの構成員たちが突然停止する。後のインタビューによると、SCP-2101はこの時点でチームに語りかけ始めた。SCP-2101が語った内容として収容チームが述べたものの大雑把な転写がこれ以降は含まれる。]

SCP-2101: よくぞ参った。とうとう良き魂を持つ者が余を幽閉の身から解放するために到着したと見える。

廖: 名乗りなさい。

SCP-2101: 余はそなたの皇帝である。余の前に額づき、この牢から余を解き放つがよい。王侯に値する富でそなたに報いようぞ。

廖: ここには皇帝などいません。あなたは何処にいるのです。

SCP-2101: 何を申しておる。余の王朝は間違いなく地上に有る、今でもな。卑賎な武将どもなど余の帝国の力は一顧だにせぬ。余はそなたの下に居る、この忌まわしき兵どもによって、土と石の中に囚われておる。

廖: どの兵です?

SCP-2101: その呪わしき土塊よ。彼奴らがまだそこに居る事は分かっておる、さもなければ余は既に自由のはずなのだ。急げ、この層を掘り崩し、余を解放するのだ。

[エージェント华が彫像に近づく。]

华: こいつらはただの粘土じゃねえか。どうやって-

[SCP-2101-1個体(SCP-2101-1-1と指定)が、エージェント华の腕を掴む。]

SCP-2101-1-1: 彼の者を聞いてはならぬ。関わってはならぬ。

廖: 彼を離しなさい!

SCP-2101-1-1: 関わらぬと誓え。

廖: まず彼を離しなさい。約束はできかねます。

SCP-2101-1-1: まずは誓わねばならぬ。

廖: 撃てッ!

[SCP-2101-1個体が銃撃され、頭部が損壊する。他のSCP-2101-1も銃撃され、さらに破壊が続く。SCP-2101は笑い始める。]

SCP-2101: おお! よいぞ! 感じる! 縛めが解けてゆくぞ! 其奴らを壊し続けよ!

[地震活動が始まる。新たなSCP-2101-1個体(SCP-2101-1-2と指定)が前進する。]

廖: 撃ち方やめ! 撃ち方やめ!

SCP-2101-1-2: 壊れた者、直すべし。我らは彼の者を逃してはならぬ。

廖: ここは一体何なのです? 貴方は何が目的なのです?

SCP-2101-1-2: 話すこと、動くことは難がある。我らはかつて人だった者、然れども帝を封ずるため身を捧げし者。彼の者は脅威へと変わった。止めねばならなかった。正しき道を見出した。己が身を捨てた。

SCP-2101: そしてそなたらの皇帝を、主君を裏切ったのであろうが! 臆病者と盗人と忌まわしい武将どもの下僕が企んだ非道の背信よ! 軍一つが一人残らず余に対して牙を剥こうとはな! 不正を正すのだ、其奴らを破壊せよ!

SCP-2101-1-2: 彼の者を聞いてはならぬ。彼の者は多くを屠った。

SCP-2101: 余は地にあまねく平和と富を齎したのだぞ! 急げ、其奴らの戯言に耳を貸してはならぬ! 余を解放せよ、余は再び玉座を取り戻す。帝国には余が必要だ。この余こそが真の創始者にして指導者なのだ! 彼奴らに余をここに幽閉する権利はない!

廖: なぜ地面が揺れてるんだ!?

SCP-2101-1-2: 彼の者が逃れつつある。集中せねば逃れてしまう。

廖: 支援を呼んで、何をすべきか把握しなければ。丁(Ting)、カメラを切れ。

この事件の後、SCP-2101の解放によって引き起こされる暗黙の封じ込め違反のため、収容においてSCP-2101-1の援助を続ける方針が、O5 評議会の投票により7-6で合意されました。

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