SCP-2108
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-2108

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2108を含む放棄された倉庫は財団に取得され、収容サイト-2108コアと指定されています。サイト-2108コアへの財団職員の進入は実験に必要である場合を除き厳しく制限され、通常のサイト-2108の運営はサイトの別の建物で行われます。サイト-2108コアは注意を要する財団サイトとして適切なセキュリティ保護下に置きます。可能な限り、SCP-2108の特性に影響を与えると判明している対象や条件は、擾乱が最小限の範囲に収まるように管理してください。

SCP-2108自体は、密閉された不透明な室内で常時観察下に置かれます。SCP-2108の移動や、その他の特性を変化させる試みは避けるべきです。収容室は0.5グラムを超える全ての生物を除去するため、遠隔操作または自動化されたドローンによって毎日清掃してください。

生物をSCP-2108またはSCP-2108-Aに曝すことは禁止されます。ビデオ映像は表示の前にモノクロか人工的な着色に変換すべきです。直接観察が必要な場合には、職員は全身が不透明な衣服と、SCP-2108-Aに特徴的なピーク波長を遮断するゴーグルを着用しなければなりません。10週間内に80 J/kgを超えるSCP-2108-Aの曝露があった場合、それ以上の相互作用は禁止されます。

許可された実験時を除き、SCP-2108-B実体はサイト-2108から10キロメートル以上離れた場所の、その種に対し適切な収容室に収容されます。意図的にSCP-2108-B実体を作成する場合はSCP-2108プロジェクト主任の承認が必要で、用いる被験体はいかなる場合にも最小限、最軽量のものとしなければなりません。

説明: SCP-2108は彩層を持つ小型の星に似た発光体で、直径は1-4メートル、色は橙黄色から緑色の間で変化します。選択的に接触することはできずおそらく非物質的ですが、表面には粒状斑や黒点を有し、定期的にフレアを発生させ、深さ0.5-6メートルのガス状コロナが存在する、などの、およそ1太陽質量の主系列星に類似した構造と組成を持ちます。光度は1.8-15.3キロワットで、生物には影響のないレベルのエキゾチック[データ編集済]放射を発しており、熱の放射はごく僅かです。特定の種類のSCP-2108-B実体によるもの(下記参照)を除いては、意図的な物理的操作によってSCP-2108を移動させる、またはそれに影響を与えることはできません。

SCP-2108の大きさ、位置、質量、絶対光度、発光スペクトルなどの特性はあまり理解されていない要因によって変化します。これらの特性は全て、他の特性に加え少なくとも12の別の因子と非線形的に相関しています。これらの相関因子は完全に特定されていませんが、現在の太陽風流束、強い局所磁場、オブジェクトから13メートル内の全てのカラス属 (Corvus) 個体の動き、予測された次回の日食と月食の規模、北半球で開始した暴走核分裂反応からの経過時間、現存するSCP-2108-B実体の数と総質量を含むと考えられています。

SCP-2108が放つ光と放射線はSCP-2108-Aと指定されます。他のSCP-2108の特性と同様にそのスペクトルは多少変化しますが、常に663、615、448、297ナノメートル(赤、橙、藍色、近紫外線に対応)に特徴的なピークを持ちます。さらにオブジェクトのエキゾチック放射は唯一予測可能な特性であり、これはSCP-2108-Aの電磁放射スペクトルの関数となっていることが知られています1

高強度または長時間の改変されていないSCP-2108-Aへの曝露は生物に対し、特徴付けることが難しい病的な変異を引き起こします。変異した生物はSCP-2108-Bと指定されます。SCP-2108-Bへの変異速度とそれに伴う不快感は、変異を起こしうるSCP-2108-Aへの曝露速度と強度に比例します2。SCP-2108-Aへの曝露を中断すれば、SCP-2108-B実体は8週間以内に、常に 元の状態に戻ります(補遺2108-E-46693を参照)

SCP-2108-Bの変異は、少なくとも部分的には、皮膚へのSCP-2108-A吸収から生成される新たな物質によってタンパク質フォールディングが阻害された結果だと考えられています。分類群によってその正確な作用は変化しますが、通常は表皮の色素沈着の増大、SCP-2108-Aに関連するスペクトルを吸収する新規色素の産生が含まれます。さらに、独立栄養生物では光合成を行う新たな細胞小器官が形成され、代謝経路はよりSCP-2108-Aの利用に適したものとなります。通常、体内構造または器官レベルでの影響は微小ですが、代謝や生化学的経路はより顕著な変異を被ります。長期間の曝露はより劇的な構造的変異を齎す可能性があり、実験提案は現在検討中です。SCP-2108-Bによる変異の部分的な一覧については補遺2108-1を参照してください。


補遺2108-1


補遺2108-2


補遺2108-E-46693


特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。