SCP-2117
評価: +5+x
2117v2.png

ボレー・イベント#96直前のSCP-2117

アイテム番号: SCP-2117

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2117は財団による適切な収容が不可能であり、人類とその生命に対して自発的な敵意を示さないため、SCP-2117の基礎的な収容措置はボレー・イベントによって齎される危険を軽減することに集約されます。SCP-2117はボレー・イベントの際に、サイト-93に設置された深さ200m、幅50mのコンクリート壁で覆われた坑の内部へ出現することに同意しました。ボレー・イベントによる死傷事故の危険性により、SCP-2117との全コミュニケーションは、坑内部の絶縁されたマイクとカメラシステムを通して行われます。

説明: SCP-2117は知性を持つ他次元の存在であり、財団の存在する基準現実へ、未知の個体とテニスの試合を行う目的で侵入しました。SCP-2117は全身が圧縮された、自己再生をする燃焼状態の酸化鉄(II)テルミットで構成されています。休止状態においてSCP-2117の表面温度は25°Cで一定し、にも関わらず継続的に燃焼し続けます。活動状態、およびボレー・イベントの最中、SCP-2117はアルミニウムと酸化鉄(II)の混合物の燃焼と同等の熱を発します。SCP-2117は自身の形状を変化させることが可能であり、主に体高3mのノミ目に似た昆虫の姿を取ります。

SCP-2117は対話能力を有しています。中国標準語を北京の方言で話すのを好みますが、ある程度のフランス語と英語を話す能力も有しています。SCP-2117が独り言を話すとき、中国標準語とココウモリ類が発するものと近い高周波音の組合せによる隠語(現在はまだ未翻訳)を使用することが観察されました。

SCP-2117はより高い次元を移動する能力を有します。長期間姿を消し、ボレー・イベントを開始するために再出現します。ボレー・イベントの際、SCP-2117は前肢の1本に未知の素材で製造された標準的な形状のテニスラケットを持って現れます。SCP-2117の出現から3秒以内に、ある物体が決まってSCP-2117の北西方向のランダムな地点に現れ、SCP-2117に向かって移動します。

この物体は高速度撮影により、未知の素材で製造された現代的な型の黄色いテニスボールであると判明しました。ボールの速度は幅広く変化しますが、340m/sを下回った例は存在しません。SCP-2117がこのボールを打つために行動する際、ラケットが放つ衝撃力とSCP-2117が発する高熱の組合せにより、強烈ですが非常に局所的な爆風が引き起こされます。SCP-2117のラケットがボールと接触すると、その2つは次回のボレー・イベントまで消失します。SCP-2117がボールを外す、もしくは打ち損なった例は現在までありません。

ボレー・イベントの間隔は記録上において最短の3秒から27日の間で変化します。SCP-2117はこの間隔の長さを決定することが可能であると見られ、職員のインタビューを受けるために間隔を引き伸ばして長期間サイト-93に滞在しました。

文書SCP-2117-17:

以下はボレー・イベント#347の15日間のインターバル中に、SCP-2117と研究者V██████間で行われたインタビューの抜粋を編集したものです。

研究者V██████: SCP-2117。貴方に2、3の質問をしたいのですが構いませんか?

SCP-2117: 君とは前にも一度話したし、1000回だって答えてあげようじゃないか、D███。まさかお喋りができるなんてね。いやすばらしい。話してくれ。

研究者V██████: お願いですから私をファーストネームで呼ばないでください、SCP-2117。

SCP-2117: [3秒間の金属音1]年上に口答えするものではないよ、D███。始めよう。

研究者V██████: あなたはどこの出身ですか?

SCP-2117: ん、またそれかね? さては93の担当が新しい人物になったのかな? そのせいで報告書の更新だのを命令されたとか? まあいい、以前と同じ答えを繰り返そう。私はオキシディスト工場#15-ダッシュ-2で製造された。―そう、何時だったかも言う必要があるか。ずっと昔のことだ。

研究者V██████: なるほど。では、その工場を制御していたのは―?

SCP-2117: 君の手間を省いてあげよう。それはSBS(Southeastern Biological Synocracy)だ。帝国との戦いが始まって3年目。当時私は最前線の戦術司令部統括オキシディストだった。とある―君たちがなんと呼ぶのか分からないが―24型として採用するために製造された一時凌ぎの世代の1つだった。満足したかね、D███。

研究者V██████: では、あなたがしているゲームについては?

SCP-2117: テニスだ。平和なテニスだ。テニス以外の何者でもないさ、D███。平和が訪れ、そして帝国が分割された後、SBSはオキシディスト部隊を動員解除した。私の人生において最も幸せで、最も悲しい日だった。

研究者V██████: それで、なぜテニスなんです?

SCP-2117: 私も年を取ったからね。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。