SCP-2152
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収容下のSCP-2152

アイテム番号: SCP-2152

オブジェクトクラス: Euclid

改定済特別収容プロトコル: SCP-2152は遺物ユニット-05の防音仕様の収容チャンバーに置かれます。SCP-2152との接触にはサイト外ユニット担当の事前認可が必要です。認可が降りた場合、収容チャンバーのエントリーコードが担当者からランダム選出された守衛へ渡されます。守衛はユニットの警備に携わる人員の階層化されたサンプルから選出され、週例で入れ替えられます。

SCP-2152の収容チャンバーに入室するDクラス職員は衣類の着用を禁止されます。選出された守衛は配布されたエントリーコードを入力し、自身が収容チャンバーへ立ち入ることはせずに、対象のDクラス職員を収容チャンバーに入室させます。閉扉後に収容チャンバーは自動的に施錠され、エントリーコードが再設定されます。選出された守衛は以降Eクラス職員に指定され、事後に行われる、文書-REF621に定義される月例の心理検査に合格するまで指定が維持されます。

SCP-2152の影響は、収容チャンバーの西側の壁に設置されているマジックミラーを経由して標準観察室から観察を行います。Dクラス職員の収容チャンバー内の活動は10分以内に制限されます。Dクラス職員はチャンバーから退室することなく、視覚型致死性認識災害を投与され、終了されます。当該Dクラス職員の遺骸は、SCP-2152の異常性によって完全に消滅するまでチャンバーに留め置かれます。

説明: SCP-2152はヘッドドレスを着用した未特定の女性を象った大理石製の胸像です。台座が付属しており、カタルーニャ地方に由来すると考えられています。像の表面は風化の痕跡が顕著に見られ、年代物であることを示唆しています。それとは対照的に、比較的新しい時期にピンク色のラテックス塗料が眼部に塗り付けられたように観察されます。

SCP-2152は二種類の主要な異常性を発現します。第一に、SCP-2152は内部の不明な音源から、1971年から2000年にかけて発表された大衆音楽を継続的にかつ切れ目なく流します。2内部から流される音楽のジャンルは、シンセポップ、ディスコ、スムーズジャズ、ヒップホップ、ユーロポップが主に挙げられます。10分置きに、内部から女性の声が発せられ、以下の文言を二回繰り返します。3

プロトタイプ。資本主義は隆盛を極め、これは高みを祝福する標です。今がその時です。上昇を始め、超自然的栄華に到達し、繁栄する未来の中枢を眺めましょう。使い切れないほどの時間があります。だからゆったりと背をもたれ、力を抜き、取り込みましょう。<登録商標>『ニュー・アース』の繁栄の水の中に飛び込みましょう。デッキ椅子は島嶼の日出を臨み、水平線にあなたの名前が浮かびます。窓は開かれ、不尽の可能性へと繋がっています。飛行機が頭上を通り過ぎます。おめでとう。あなたは<登録商標>『ホーム』に帰ってきました。

第二に、SCP-2152は自身が置かれた「部屋」と定義され得る任意の空間に対して複数の保存的作用を及ぼします。過去に観察された異常効果には以下が含まれます:

  • 装置に対して無際限に電気エネルギーが供給される。
  • 食物が無期限に保存される。消費された際は、消費した対象の足元に自然に再出現する。
  • 衣類が無期限に保存され、損傷を受けた場合は自然に修繕される。
  • 死亡した/非生命の生物組織が消滅する。
  • 衛生状態が自動的に維持される。例として: 汗滴に集合する微生物の不在、口腔内におけるフッ化物の発生、歯の漂白、痛みを伴わなず瞬時に行われる歯列矯正、中間代謝における反応性向上、皮膚の持続的な湿潤化、対応する全ての体細胞における細胞外分子(ECM)の排出の促進、が挙げられる。

上記の異常性に加えて、SCP-2152は人間の保有する主観的な美的感覚の亢進をもたらします。この効果は建築、現代芸術、自然に対して顕著に現れます。変化の程度は著しく、過去の曝露者の一人は、自身が置かれた収容チャンバーの設計について声を上げて感嘆を表明しました。

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