SCP-2159
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アイテム番号: SCP-2159

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2159はサイト-44の保管ロッカーに置かれます。月に1度、最低でも2名のレベル2職員がSCP-2159を点検し、SCP-2159の記述を第0号(第0号の記述はドキュメント21159-Kiで確認できます)と比較してください。第0号や職員間の不一致が記録された場合、サイト-44管理官にただちに通知してください。職員はSCP-2159に直接接触する前に保護手袋を着用してください。

説明: SCP-2159は不確定の外見を伴ったオブジェクトです。外見は個々1の認識に依存し、同じ物体としてSCP-2159が知覚されることはありません。各々のSCP-2159の解釈は、観察者と何らかの形で関連する傾向にあります。写真もしくは動画に映されたSCP-2159の描写も同じ異常性を持ちます。以下はSCP-2159がどのように見えるかという解釈の要約されたリストです。

SCP-2159はそれぞれ約800.3gと228.0cm3という一定の重量・体積を維持しており、密度は3.51g/cm3(2d.p.)であると分かっています。SCP-2159の物質組成は不明です。解析のためにSCP-2159のサンプルを抽出する試みは失敗しました。加えて、SCP-2159の表面は正に帯電していることが発見されました。

SCP-2159は2004/06/03に東京都渋谷区の代々木公園で発見されました。”姿を変える物体”についての都市伝説が財団のSCP-2159への注意を喚起しました。エージェントが後に派遣され、SCP-2159が化学兵器であるという疑いを主張しました。居合わせた通行人は尋問され記憶処理を受けました。その後、SCP-2159に言及する噂は付近で幻覚剤が発見されたというカバーストーリーに上書きされました。

補遺2159-1: 以下はエージェント・シロカワとオイラチャによって対照された、SCP-2159の回収に関する追加的な詳細です。

  • SCP-2159の周囲の草は炭化していた。
  • SCP-2159が元の位置から動かされた時、10cmの深さの長方形の窪みが認められた。
  • SCP-2159の元の位置から採取された土のサンプルは、フルグライト7の痕跡を示している。

補遺2159-2: 2004/07/21以降、職員はいくつかの解釈でSCP-2159の指定番号が言及される事例を記録しています。以下はそういった解釈の2例です。

被験者 記述
イチノセ・シキ研究員 額縁入りの、女優ミミ・コングが香港TVシリーズで西遊記(1996バージョン)の観音菩薩を演じている写真です。サインは"2159"に代わっています。
フジモリ・カルロス博士 "2159の2159枚の写真"と題されたアルバム。アルバムは様々なフォントと数字で表された"2159"で成り立っています。"2159"とその変形が2159回アルバムに登場します。

この現象に際し、フジモリ博士は以下の陳述を提出しています。

以下の推論を検討してください。

我々がSCP-2159を収容する前、多くの人々 - 仮に作用者A、Bと呼ぶことにしましょう - は、それぞれ対象を解釈A'、B'と見なしていました。2人の作用者にとって互いの解釈は独立していました。各々の解釈は交わらず、別々にSCP-2159と繋がっていました。

収容後、我々はSCP-2159に番号を与えました。作用者A、Bはまだ独立した解釈A'、B'としてSCP-2159を見ています。しかしながら今、作用者A、Bは彼らの独立した解釈(A'とB')がSCP-2159の部分集合であると認識しています。現在は相互に関連した状態が存在し、SCP-2159という番号がその中心にあるのです。

SCP-2159を識別するという我々の探求において、それに番号を与えるという我々の標準的な対応それ自体が障害となっています。したがって、我々の手順に僅かな修正を加える必要があると考えます。

フジモリ博士の陳述から、SCP-2159を研究する職員はフジモリ博士を除いて再配置されました。SCP-2159の特別収容手順はそれに応じて更新されました。更新(2004/07/28)を参照してください。

補遺2159-3: 以下はSCP-2159についてのフジモリ博士の研究ノートからの抜粋です。

2004/09/24 – SCP-2159の自己言及がアルファとブラボー両方から報告された。しかし、アルファは"アイテム"という言葉の例を報告したが、ブラボーは"オブジェクト"という言葉の例を報告した。SCP-2159の自己言及は免れないようだ。だが、我々の現行の方法論が進行を行き詰まらせた。

個々人が調査結果を別々に報告する必要があるのか?

補遺2159-4: 2004/10/17、チームアルファ・ブラボーからの報告はSCP-2159が共通の外見を持つようになったことを示唆しました。第0号解釈と呼ばれるそれは、SCP-2159の基底形態であると考えられています。これは後にフジモリ博士と2人のDクラス職員によって別々に証明され、3人は職員が第0号と呼ぶ形でSCP-2159を知覚しました。

この効果はSCP-2159の写真及び動画にも現れています。ですが、SCP-2159の表面は未だ正に帯電したままです。

以下は第0号の記述です。

解釈: 第0号
記述: 以下の言葉が刻まれたダイヤモンドのタブレット:

神様の言葉8: objetem9

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