SCP-217-JP
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アイテム番号:SCP-217-JP

オブジェクトクラス:Safe

特殊収容手順:SCP-217-JPは取り外された状態でサイト-8123の低危険性物体保管ユニットに保管されます。SCP-217-JPを何らかの理由で取り付け、使用する場合はレベル4クリアランス以上の権限を持つ職員の許可が必要です。SCP-217-JPの被験者はDクラスに限定し、そのうえで肉体・精神的な検査を行ったうえで半年間の隔離を行い、わずかでも危険性がある場合は終了されます。危険性が存在しないことが確実となった場合、被験者は再度Dクラスとして雇用されます。

説明:SCP-217-JPは黒色の塗装を施されている一般的なドアです。SCP-217-JPの特異な性質はそれを枠に取り付けた上で、意識を持つ生物がドアを通り抜ける時に発揮されます。通り抜けた生物は、自身が己の特徴であると感じている意識的な部分や肉体的な部分が、本人の定義に対して反転する形で変化します。それらの変化が起こったものに記憶の喪失はありません。この変化が起こったものが再びドアを通り抜けたとしても、再度の変化は起こりません。

SCP-217-JPは東京都の[データ削除]区のマンションで、80歳と76歳の夫婦の代わりに10代の男女の子供二人が暮らしているという事件が起こったことにより発見されました。発見当初は年齢を退行させるSCPであると思われていましたが、インタビューで夫婦の性別が入れ替わっているのが判明したことや、実験を行った結果上記した性質であることが判明しました。ドアが製造された工場やその工程には異常が一切確認できず、SCP-217-JPの性質が何故顕れたのかについては全く分かっていません。

SCP-217-JP実験記録:

被験体はすべてサイト-8123の実験室のドア枠に取り付けられたSCP-217-JPを通り抜けさせた。自力移動が不可能あるいは困難なものは適切な容器に収容した上でリフトにより通り抜けさせた。

実験記録217-い
担当者:岩永博士
被検体:D-17886。対象は65歳の男性で、強盗殺人によって死刑宣告を受けた。極めて粗暴な性格の持ち主であり、IQは86とかなり低い値を示している。前述した犯罪を起こした際に被害者に抵抗され、顔面に裂傷の跡が残されている。
実験結果:対象は外見年齢が30歳程度の女性で、性格は極めて穏やか。IQは114と平均より少し高い値を示している。平均以上の美貌を持っているように見える。対象は精密検査及び心理テストを行った上で半年間隔離され、危険性が無いことが確認された上でDクラスとして再雇用された。
補足:対象の美醜が変化したのは顔面の傷によるものであると推測できる。

実験記録217-ろ
担当者:岩永博士
被検体:D-17912。対象は19歳の女性で、2件の殺人によって死刑宣告を受けた。対象は中学を中退して以降ひきこもりであり、両親を殺害したことで死刑判決を受けている。体重は107kgあり、肥満。過食症。
実験結果:対象は外見年齢が80歳前後の男性で、体重は46kg。極端に痩せており、精密検査の結果胃癌が見つかっている。心理テストの結果、サディズムの傾向に加え社会病質の傾向が発見された。対象は1ヶ月後に癌の悪化により死亡した。

実験記録217-と-01
担当者:岩永博士
被検体:実験用のモルモット1匹。健康状態などは優良であることが確認されている。
実験結果:モルモットの死体一つ。篭には異常が見られなかった。
補足:「健康」という概念が反転したのか? モルモットが健康の概念を持っていたとは面白い結果だ。

実験記録217-と-02
担当者:岩永博士
被検体:実験用のモルモット1匹。対象には赤痢アメーバを加えた水を与え、症状が出た時点で実験に使用した。
実験結果:モルモット1匹。対象は異常な食欲を見せた。解剖の結果対象の胃と腸は通常のモルモットより遥かに大きく、強靭で、栄養を吸収する能力が高いことが確認された。
補足:おそらく「消化器官の健康」が反転されたのだろう。

実験記録217-と-03 
担当者:岩永博士
被検体:実験用のモルモット1匹。対象の四肢を切断した上で実験に使用した。
実験結果:モルモット1匹。対象は非常な敏捷性を見せ、明らかに通常のモルモットとは違う、異常に大きな四肢を持っていた。解剖の結果四肢の筋肉が非常に発達し、また骨格が変形しネコ科動物の四肢と似た形状に変化していることが判明した。
補足:「四肢の状態」が反転されたのだろう。

実験記録217-と-04 
担当者:岩永博士
被検体:実験用のモルモット1匹。対象は薬殺した上で実験に使用した。
実験結果:[データ削除]
補足:死体を利用した実験をこれ以降行うのは禁止とする。意識の定義についてもやりなおしだ。 —岩永博士

実験記録217-わ 
担当者:岩永博士
被検体:D-18321。90歳の男性。白内障により失明している。白皮症。カルト宗教団体の教祖であり、薬物によるテロによって死刑判決を受けている。禁欲的であり、妄信的に自身の宗教を信じている。極端な醜貌。IQは118と平均より高い。
実験結果:外見年齢は10歳前後の少女。濃い日焼け。知能テストの結果IQは82と平均よりかなり低く、軽い発達障害が見られる。精密検査の結果視力が平均よりかなり高く、3.0あることが確認された。心理テストの結果かなり享楽的な性格を持っており、無神論の傾向がある。かなりの美貌を持つ。対象は半年間隔離され、危険性がないことを確認された上でDクラスとして再雇用された。
補足:対象の精神及び肉体の反転は、対象の存在が極端であればあるほど大きくなるようだ。モルモットと違いヒトの場合、反転の幅がより大きいことは注目に値する。

実験記録217-ゐ 
担当者:岩永博士
被検体:アメーバ一個体。
実験結果:[O5-█の命令によりデータ削除済。閲覧にはレベル5クリアランスが必要]。対象はドアの外に出てから1時間後に死亡した。
補足:これ以降このような惨事が起こることはあってはならない。SCP-217-JPの実験の承認に必要なセキュリティレベルを上昇させることとする。また、我々が未来においてあのようになるなどという風説を流布し、職員の士気を低下させる者は厳重な処罰を下すことになるだろう。 —O5-█

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