SCP-2206
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アイテム番号: SCP-2206

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2206の収容は、放送地域の数と分布ゆえに現時点では実行が不可能です。SCP-2206に関する公共知識の増大に対抗するため、SCP-2206を架空の物語に偽装することを目的とする大規模な偽情報活動が行われています。この目的を達成するために、以下の活動が行われており、今後実行される予定であり、および/または継続しています。

  • SCP-2206をスポーツトーク・ラジオのパロディであるラジオ番組として記載した偽Webサイトの作成。
  • 上記Webサイト上のオンライン店舗を通じて販売されるSCP-2206商品の作成。
  • 聴取者の意欲をミーム的に低下させ、SCP-2206はフィクションではないかもしれないと思わせないように働きかけるSCP-2206広告の作成。
  • 機動部隊ラムダ-30(“スポーツキャスト・パフォーマーズ”)たちによる、SCP-2206放送を模したライブショーの公開。

SCP-2206の放送源を探し出し、無力化するための努力が進行中です。

説明: SCP-2206は2008年にアメリカ大陸全域で始まったラジオ番組です。これらの放送は概ね夕方に発生し、通常はその地域の野球の試合と一致する時間帯です。SCP-2206実例を放送場所と思われる地点まで追跡することは可能ですが、放送源となるものは全く見つかっていません。現在、SCP-2206は我々の基準世界と著しく異なる世界線からの超次元放送であると想定されています。

SCP-2206の内容はスポーツの実況と批評です。焦点となるのは“野球”と呼ばれるスポーツですが、これは地球上で行われる野球のあらゆる既知のバージョンと比べて大きく異なっています1

違いは以下の通りです。

  • バッターが歩いて出塁することはありません。出塁する唯一の方法はヒットに成功することです。
  • バットは、通常プロが使用するレベルのバット製造に使われるアメリカトネリコではなく、アルミニウムもしくは軽量複合素材で作られています。
  • 試合会場は広大です。各塁間の距離は180フィート(約55m)、ホームベースと後壁の最も遠い点との距離は1600フィート(約490m)であると述べられています。
  • 観客を保護するために、“非常な高さ”の(様々な異なる材質で構築された)高強度フェンスがフィールドを完全に覆っています。
  • 試合中のチームによる乱闘はごく普通かつ予想済みであり、審判の判定に訴える合法的な手法と見做されています。
  • 深刻な負傷や死者は極めて当たり前の出来事です。
  • ステロイドおよび他の能力向上薬の使用は必須です。
  • 選手は基準現実世界のヒトから大幅に分岐しています。遺伝的に改良されサイバネティック強化手術を受けた人間、知覚力を持つ霊体、アンドロイドなどの異常なヒト型生物が、全ての球団にある程度混ざっています。
  • ファンの迷信は実際に試合結果に影響を及ぼすことができるようです。

SCP-2206のコメンテーターたち(全ての兆候において基準世界と同じヒトと思われる)は、これらの違いを通常かつ正常なものとして扱い、普通のスポーツトーク・ラジオ番組と大きく類似した調子で解説を提供します。

現在、以下の球団がSCP-2206野球を行っていることが判明しています。

チーム リーグ2 基準世界のMBLで対応するチーム 注記
アナハイム・アベンジャーズ アメリカン ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム アナハイムに拠点を置く史上2番目のチームと語られているが、最初のチームに何が起こったかは現時点ではまだ分かっていない。
アトランタ・アステカズ ナショナル アトランタ・ブレーブス このチームはホームゲームの際、始球式の代わりにB級有名人を儀式的に生贄に捧げてから試合を開始する。
ボルティモア・テラピンズ アメリカン ボルティモア・オリオールズ メリーランド州を象徴するキスイガメ(テラピン)の名を冠しているにも拘らず、このチームのマスコットは体重3トンで、酸を吐き、背中の毒棘を飛ばすことが可能な大トカゲである。SCP-2206世界では、これがメリーランド州のシンボル爬虫類の可能性がある。
ボストン・レッドシャツ アメリカン ボストン・レッドソックス 現在、1903年のニューヨーク・ハイランダーズ戦で樹立した、一試合中の最大死者数の記録を保持している。選手陣が壊滅した後、レッドシャツは観客をチームにドラフトし始め、最終的に1-0で勝利した。
シカゴ・ブラックソックス アメリカン シカゴ・ホワイトソックス 1919年のワールドシリーズで八百長を仕組んだものの、4タテで敗北し、関係者を困惑させた。
シカゴ・オーファンズ ナショナル シカゴ・カブス このチームは1897年以降、マネージャー・オーナー・コーチが存在せず、1902年にはホーム球場を追い出されている。これにも拘らず、彼らはSCP-2206野球で最も成功したチームの一つであり、20以上のワールドシリーズのタイトルを制している。
シンシナティ・コミュニスツ ナショナル シンシナティ・レッズ 1952年から1993年までチーム全体が米国法の下で違法とされていた。
クリーブランド・エグザイルズ アメリカン クリーブランド・インディアンズ このチームは1900年以降、クリーブランドでは一度も試合を行っていない。
コロラド・ブリザーズ ナショナル コロラド・ロッキーズ このチームのスタジアムは常に雪の1m下に埋もれた状態であり、彼らに著しいホームアドバンテージを与えている。
デトロイト・ウルヴァリンズ アメリカン デトロイト・タイガース このチームの選手は不死身であるように思われる。
フロリダ・フロウンダーズ ナショナル マイアミ・マーリンズ 唯一の完全水陸両用チームとして、アトランティス・アクアティックスに対する5試合1セットの魚座杯でアメリカ代表を務めている。アトランティスの伝承によると、魚座杯を手にしたものは北大西洋の漁業権を制することになるという。
ヒューストン・コルト.45ズ アメリカン ヒューストン・アストロズ 1972年に試合中の銃器使用が禁止された件において全面的に責任があるチーム。
カンザスシティ・キングス アメリカン カンザスシティ・ロイヤルズ 実際には2チーム ― 片方はミズーリ州のカンザスシティを、もう一方はカンザス州のカンザスシティを代表している。両者ともにカンザスシティ・キングスの名を冠する正当な資格があると主張。
ロサンゼルス・デフェクターズ ナショナル ロサンゼルス・ドジャーズ かつてはブルックリン・エクセルシオールズだったが、1958年にニューヨーク・ハイランダーズによる暗殺計画を危ういところで逃れ、チーム・スタジアム・オーナーシップが一晩でロサンゼルスへと移動した。
ミネソタ・クローンズ アメリカン ミネソタ・ツインズ その名が示す通り、クローン選手の幅広い使用を採用した最初のチームである点に留意。彼らの選手名簿は1985年から変わっておらず、完全に前の選手の遺伝子クローンのみで構成されている。
モントリオール・ボルケーノズ ナショナル ワシントン・ナショナルズ 彼らのホームゲームは活火山であるロイヤル山の中で行われる3。この結果、2005年のピアソンカップ第5試合において、チーム全体が対戦相手のトロント・レーザーズおよび観客数千人と共に消し炭と化した。
ニューヨーク・ハイランダーズ アメリカン ニューヨーク・ヤンキース 様々なSCP-2206コメンテーターに繰り返し“野球界で最も嫌われているチーム”と呼ばれるニューヨーク・ハイランダーズは、SCP-2206世界の基準でさえも卑劣と見做されるような戦術を取ってきた歴史がある。同じくニューヨークを拠点とするニューヨーク・ゴッサムズとブルックリン・エクセルシオールズが1958年に都市から逃亡した後、彼らは1961年のニューヨーク・アーバンズ結成までニューヨークで唯一のSCP-2206野球チームであった。
ニューヨーク・アーバンズ ナショナル ニューヨーク・メッツ 1969年、ワールドシリーズ第1試合前夜にボルティモア・テラピンズの全選手を暗殺したことから“マーダー・アーバンズ”という綽名がついた。この直接結果として、競技場外での暗殺は翌年に禁止され、2000年まで撤回されなかった。
オークランド・エレファンツ アメリカン オークランド・アスレチックス 観客は彼らの試合を忘却することが物理的に不可能である。
フィラデルフィア・ファントムズ ナショナル フィラデルフィア・フィリーズ 発足当初から、彼らは自軍のスタジアムに“幽霊”4となって出没し、一度も負けることなくシーズンを終えるまで解放されることは無いという呪いを掛けられている。この目的を完了するための能力は、本拠地を離れた試合ができないことによって妨げられている。
フェニックス・ファイヤーバーズ ナショナル アリゾナ・ダイヤモンドバックス 防火屋根付きのスタジアムでプレーした最初のチーム。
ピッツバーグ・レーベルズ ナショナル ピッツバーグ・パイレーツ 2010年にMLBコミッショナーに対する暴動を起こしたが、コミッショナーが攻撃者たちを“死の眼光”で殺害したことにより失敗に終わった。
サンディエゴ・ホエールズ ナショナル サンディエゴ・パドレス このチームの選手は、実際にはクジラではないにも拘らず、日本の捕鯨船から複数回にわたって狙われている。
サンフランシスコ・ゴースツ ナショナル サンフランシスコ・ジャイアンツ かつてはニューヨーク・ゴッサムズだったが、1958年にニューヨーク・ハイランダーズによる暗殺計画を危ういところで逃れられず、チーム・スタジアム・オーナーシップが一晩でサンフランシスコへと移動した。
シアトル・ストームズ アメリカン シアトル・マリナーズ 試合結果に影響を及ぼすため、気象を司る複数の神々5から介入を得たことによって、2009年のシーズン中はプレーが禁止されていた。SCP-2206の野球規則は、シーズン中の守護神を1チーム1柱までと定めている。
シアトル・オートパイロッツ ナショナル ミルウォーキー・ブルワーズ 選手名簿には自律駆動車2台、無人機4機、自律掃除機3台が含まれる。これらに野球をプレーすることが可能か否かは不明。
セントルイス・カージナルス ナショナル セントルイス・カージナルス このチームは基準世界のセントルイス・カージナルスと同名だが、基準世界と異なり、ローマ・カトリック教会の司教叙階かつ枢機卿会のメンバーである本物の枢機卿(カージナル)を1名、球団マスコットとして雇用している。
タンパベイ・デヴィルズ アメリカン タンパベイ・レイズ 選手の給与が人間の魂で支払われている。
テキサス・レネゲイズ アメリカン テキサス・レンジャーズ 1993年にチーム全体が野球を辞め、バスケットボール・チームを結成したが、1995年には野球界に復帰した。
トロント・レーザーズ アメリカン トロント・ブルージェイズ 顔の毛に対してオンタリオ州が継続している戦争の一環として、チームは観客に無料の髭剃りサービスを行っている。
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