SCP-221-JP
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アイテム番号: SCP-221-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-221-JPのサンプルの全てはサイト-8123に存在する地下貯蔵金庫室へ格納される事になっています。SCP-221-JPの移動及び実験は現在許可されていません。

説明: SCP-221-JPは明らかに何者かに手巻きによって作られた煙草です。このため一本一本の形状は不揃いです。SCP-221-JPは0.8~0.9gの未知の葉、共にメーカー不明の巻紙とフィルターの構成から成り立ちます。これらの何れかが欠けた状態で喫煙した場合、特異性は確認されません。現在財団はSCP-221-JPのサンプルを64本確保しており、目下継続して捜索が行われています。

SCP-221-JPは点火し喫煙すると、個人差があるものの凡そ5分経過した時点で喫煙者に強い自信を与え、同時に棒状の物体を得たいという強い欲求が発生します。それまでに何かの作業をしていたとしても、それらを放棄して棒状の物体を得ようとします。欲求は喫煙者の人格とは関係なく強硬的な手段を行わせます。喫煙者が棒状の物体を手にした時、喫煙者の記憶に基づく剣術を操る事が出来るようになります。剣術は現実に実在するしないに関わらず操れます。例え物理法則を無視した架空の剣術であっても再現する事ができます。求められる棒状の物体の長さ・太さや本数は喫煙者によって異なり、また太さ・長さを選ばない場合も存在します。

SCP-221-JPの特異性の持続時間は凡そ3時間です。その間は喫煙者の肉体には一切の疲労や負担が生じません。但し外傷を受ける際については喫煙前と変わる事はありません。
3時間後、その特異性が失われると特異性が発生中に行った運動から来る疲労、負担が一度に喫煙者の肉体に生じます。喫煙した人間が生存した場合、再度SCP-221-JPの喫煙を求めます。この欲求そのものは記憶処理を行わずとも一般的な禁煙生活を行わせる事で解消できます。

SCP-221-JPを使用した実験は実験221-JP-10の結果から現在は許可されていません。

補遺1: SCP-221-JPは若者がバールのようなもので暴れているという通報から警察が出動しました。しかしながら若者はSCP-221-JPの特異性により警察では手が付けられない状態となりました。この事はすぐに財団に伝わり、財団は機動部隊を派遣。若者は終了されました。財団は若者の遺体の調査を行い、その結果体内から未知の成分が検出されました。未知の成分は所持していた煙草から発生した成分である事も判明したため、その煙草がSCP-221-JPとして分類されました。

補遺2: 20██/6 補遺1の事件を調査した結果「若者がバーで別の客から煙草を売りつけられていた」という情報が得られました。この情報とSCP-221-JPが不揃いである事を踏まえ、SCP-221-JPは自然発生的なものではなく、明らかに何者かの手によって形造られたものであると考えられています。

実験記録221-JP-01

日付: 20██/10/01
実験対象: D-7201
手順: 葉を取り出し、市販の巻紙、フィルターを用いて喫煙させる。
結果: 特異性は確認されない。

実験記録221-JP-05

日付: 20██/03/01
実験対象: D-7205
手順: 事前に対象へ時代劇を視聴させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は大よそ日本刀サイズの大きさの棒を要求。事前に見せておいた時代劇の主人公とほぼ同じ殺陣を行う。翌日に対象は筋肉痛を訴える。

実験記録221-JP-06

日付: 20██/04/01
実験対象: D-7206
手順: 対象に事前に何も見せないままSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は棒のサイズは選ばなかった。適当な棒を与えると異常な跳躍力、速力を見せ、用意されたコンクリート片を破壊した。対象はSCP-221-JPの特異性の消失と共に全身筋断裂、全身骨折、内臓破裂により死亡。

実験記録221-JP-07

日付: 20██/05/01
実験対象: D-7207
手順: 事前に対象へ巨大な剣が登場するコミックを読書させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は長さだけではなく幅もある程度の指示して要求してきたため、鉄パイプを組み合わせて与える。対象は鉄パイプを組み合わせたものを振り回し、特異性の消失と共に全身筋断裂、腕、足、腰を骨折させる。

実験記録221-JP-08

日付: 20██/06/01
実験対象: D-7208
手順: 事前に対象へレーザー状の非実体の刃を発生させる柄が登場する映画を視聴させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、対象が要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は短い棒を要求する。映画中の殺陣とほぼ同じ動きを行う。映画の様に非実体の刃が出る事はなかった。対象は特異性の消失と共に激しい疲労感を訴える。
分析: 剣術は操れても、フォースの力は無理なようです -██研究員

実験記録221-JP-09

日付: 20██/07/01
実験対象: D-7209
手順: 事前に剣と腕を同化させる剣術を登場するコミックを██研究員に描かせ、それを対象へ読書させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて。対象が要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象はコミックに登場した西洋風の剣と同様と思えるサイズの棒を要求。対象の腕と棒は同化した。特異性が消失した後も同化そのものは消失せず。対象は終了された。
分析: SCP-221-JPは運動能力などの他にも喫煙者の身体に特異性をもたらす事が出来るようだ -██博士

実験記録221-JP-10

日付: 20██/08/01
実験対象: D-7210
手順: 事前にコミックから「剣術で真空波を生み出し相手を斬る」シーンを抜き出し観賞させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: (データ削除済み)
分析: 直前に観賞したものが影響を与えるとばかり思っていたが、その認識は甘かった様だ。これ以降の予定されていた実験は中止せざるを得ない -██博士

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