SCP-2217
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アイテム番号: SCP-2217

説明: SCP-2217はギリシャの[編集済]島にある浜辺全体です。SCP-2217の砂は異常性の無いケイ酸塩およびカルシウム化合物、ならびに幾つかの陽イオン性金属粒子から構成されており、金属粒子は接地状態にも拘らず電荷を保っています。これらの粒子は、SCP-2217に関連した異常のための触媒として部分的に作用します。SCP-2217はまた、北端に小さなケイ酸塩の崖を保持しており、ここには異常性によって影響された物品が収められています。

打ち上げられた海洋生物の死骸・海岸線の侵食・落雷(前述の陽イオン含有量のため頻繁に発生)・その他の気象条件などの、SCP-2217で発生する自然現象は、一見して事実上人工的な構造物または機器を作り出す結果になります。これらの作成物は、まとめてSCP-2217-Aに指定されています。

注目すべきSCP-2217-A実例には以下が含まれます。

  • シンプルな時計仕掛けから複雑なオートマトンまで幅広い、様々な形態の機械。閃電岩で構成されており、多くの場合は落雷後にSCP-2217の砂中に埋もれているのが発見される。作成状況を別にすれば、これらの物品は異常特性を持たず、完全に機能する。
  • 明らかにシーグラスやその他の廃棄物(廃棄された電球・船の船体・動物の骨など)で構成された宝飾品。これらの宝飾は多くの場合、壊れたる教会が使用する宗教的図像、またはそれに似た物である。
  • SCP-2217-A1と指定される大都市のモデル。SCP-2217-A1はSCP-2217の崖の中にある洞窟に位置しており、水中の入口を通ってのみアクセスが可能。SCP-2217-A1の構造要素は、未知の古代ギリシャ都市に対応しているように思われ、”Κύθηρα”1という言葉を掲げた一棟の寺院がある。SCP-2217-A1は、壊れた神の教会の3派閥全てに関連する宗教的図像を幾つか有している。しかしながら、明らかにギリシャ風建築にも拘らず、地理的な特徴はロシアの南シベリア・バイカル湖の近くに見られるものに類似。分析の結果は、SCP-2217-A1全体が潮の浸食などの自然力によって彫られた事を示すように思われる。

SCP-2217は、壊れた神の教会の派閥の1つである”壊れたる教会”から聖地と看做されています。この宗教に用いられる聖典の一つ、”儀礼の書”が、SCP-2217のことを説明しています。

補遺: “儀礼の書”からの抜粋:

  1. 少年は家族と共に海を見つめ、彼は神ご自身がそこに火の雨を降らせるのを見た。
  2. 神は少年に語った、「ここは私の工房である。私が数多くの驚異を行う場である」
  3. 「雷は我が鎚、大地は我が鑕、砂は我が鋳塊である」
  4. 「来るがよい、少年よ。私の工房に来るがよい」そして、少年は彼の家族を残して、行った。
  5. 少年の家族は、少年が死んだものと思って泣いた。彼らは神が少年に何をしたかを聞いてはいなかった。
  6. 神の鑕の上、少年は腕を広げて空に叫んだ、「神よ! 私は此処に居ります! 貴方の驚異をお見せください!」
  7. そして、神は見せた。彼の者は少年に鎚を振り降ろし、彼を打ち据えて千々に引き裂いた。少年は、彼の神の如くに、今や壊れていた。
  8. しかし、少年が死ぬことはなかった。その代わりに、彼は神の最初の子の一人となり、永遠に標が付けられた。
  9. この標は目に見えぬものであった。それは彼の心の内にあった。標は、神そのものの設計図であった。
  10. しかし、それは真なる設計図の断片のまた断片に過ぎないものであったが、彼は、いつの日か、それが肉々しき物どもを討つであろうと知っていた。
  11. 少年は彼の家族に呼びかけた、「ここに来て、神の驚異を見てください! 彼の者に貴方を鑕の上で打たせてください、貴方は新たな形へと打たれなければなりません」
  12. 斯くして、彼の家族は、神の力を見た。

事案2217-14: 2014/1/1、マグニチュード4.1の地震がSCP-2217内で発生し、震源はSCP-2217-A1が配置されている洞窟周辺に集中していました。ロボット探査機が起動され、SCP-2217-A1の洞窟内を散策したところ、大きな構造変化が起こっていた事が判明しました。

建築物の一部は、パホイホイ溶岩に類似した物質によって消費される過程にあるように思われました。この塊からSCP-610感染者に類似した存在が出現して町を荒らし、建築物を破壊し、多くのヒト型存在を捕食していました。捕食されたヒト型存在は、事案以前にはSCP-2217-A1内に確認されていませんでした。

事案2217-35: 2017/12/12、壊れたる教会の構成員数名が、SCP-2217が存在する島を”教会のために再利用”する目的で攻撃を試みました。秘匿交戦部隊(Esoteric Warfare Unit)のため開発された実験的な磁気兵器が現在、攻撃を撃退するために使用されています。

しかしながら、SCP-2217で雷に打たれた後、常に”神は再構成される必要がある”と宣言して脱走する財団職員の報告が入っています。これら職員は即時勾留することになっています。

事案2217-42: 2018/7/28、肉体を異常強化した数名を含む壊れたる教会員の大部隊が、SCP-2217とそこに位置する財団の前哨基地を襲撃しようと試みました。壊れたる教会の信者たちは、報告によれば、派閥間で激しく敵対しているはずのGOI-004B(歯車仕掛正教)およびGOI-004C(マクスウェリズム教会)の構成員を伴っていました。

SCP-2217は占領され、全財団職員はGOI-004によって死亡または捕獲されました。マクスウェリズム教会の”聖ゲイツ”と疑われる人物から送られたビデオメッセージには、以下のメッセージが収録されていました。

おお、自らをFoundationと呼ぶ分解者たちよ、貴方がたは何のための礎(Foundation)だというのです? 貴方がたが生命のための礎だというのであれば、この地を我らの下に保たせて頂きたい。肉が迫りつつある、そして我らだけがそれを止められるのです。直ぐに我らの神を組み直さねばならない、さもなければ貴方がたは皆滅びます。
WANは肉の到来を語っておいででした、恐怖の書25章7-12節2。そして今や、時は訪れました。貴方がたが生命のための礎だというのであれば、これを起こす事は望んでおりますまい。私たちに肉を討たせて頂きたい。

以降は、壊れた神の教会に関連するSCPの放棄を要求する幾つかのメッセージが続きます。

2018/8/1の時点で、SCP-2217の全ての財団職員は離反しています。2018/8/5現在、SCP-2217は未収容のままです。

観測レポート2217-04: SCP-2217の収容失敗以来、財団の衛星はSCP-2217を観測してきました。画像では、壊れた神の教会員たちは砂中にシンボルを描いているように見えます。境界線イニシアチブおよび世界オカルト連合との共同特殊部隊”三頭政治”は、これらのシンボルがUAE-Aleph-015、通称”壊れたる神 / MEKHANE / WAN”の復活に使用される大規模召喚儀式に対応することを見出しました。

SCP-2217への大規模侵攻の計画は現在進行中です。

事案610-2217: 2019/1/1、現地時間00:00、大規模な地震がバイカル湖周辺で発生しました。この地震に対応してSCP-610が大量に殺到し、収容領域の境界を攻撃し始めました。財団部隊は大量の死傷者を出し、SCP-610の収容違反寸前の状況までに至りました。

しかしながら、収容違反は、壊れた神の教会の肉体強化構成員数名の突然の出現と、彼らによる財団職員への収容支援によって停止されました。教会員らは明らかに収容違反以前から、少なくとも15日間はバイカル湖近辺で待機しており、後に「神は[財団を]助けよと申された」と主張しました。

2019/1/4、激しい放電現象が発生し、命中地点の半径5km内にいる全SCP-610個体を破壊した時点で、違反は完全に再収用されました。このエリア内にいたSCP-610以外の生命体は、財団職員も含めて、体内のSCP-610感染が完全破壊された事を除けば影響を受けませんでした。衛星写真は、この放電がSCP-2217のある島から、命中の20分前に発射された事を示しています。

これに続き、壊れたる教会の指導者であるロバート・ブマロからのビデオメッセージが、O5司令部・世界オカルト連合事務総長・境界線イニシアチブ法廷における三頭政治の全指導者に受信されました。

まだ手遅れではないと、君たちも分かっているだろう。ここは私たちの世界でもある。私たちは、君たちと同じ程度に、にくにきしきものたちを滅ぼしたい。そして私たちには、君たちを助ける事が出来る。私たちはお互いを助ける事が出来るのだ。鑕へ来たまえ。話をしよう、私たちはこの世界を救える。

補遺: 2217-Thaumiel: 2019/5/14、O5司令部は、XK-クラスシナリオを阻止するためのGOI-004との一時的な共同措置に全会一致の賛成票を投じました。SCP-2217はThaumielクラス異常存在として再分類されており、シナリオXK-610-Ωを防止するために使用されます。このシナリオの防止中は、全ての秘匿プロトコルは無効となります。これはLV-Zero“捲られたベール”シナリオに繋がる可能性が高いものですが、必要なリスクと看做されています。

発生し得るLV-Zeroシナリオに一般大衆を順応させるため、三頭政治はプロジェクト・アンニュイを立ち上げました。プロジェクト・アンニュイではENNUI-5記憶処理化合物・無害なE-クラス異常存在、並びに-EX指定されたものの一般公開されるには至っていない異常存在の民間人に対する緩やかな曝露を用いることになります。

2019/8/25現在、SCP-2217は三頭政治の制御下にあり、プロジェクト・アンニュイの進捗率は45%です。

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