SCP-2232
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通話に使用中のSCP-2232-01。

アイテム番号: SCP-2232

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 各SCP-2232実例は、使用していない時は標準的なSafeクラス収容ロッカーに保管されます。SCP-2232を電話またはテキストメッセージ送信に使用する場合は、公認の鳥類調教師がいる所で行わなければいけません。

充電中のSCP-2232を放置しないでください。

説明: SCP-2232 は表面的には空色のサムスン GALAXY S4に類似したスマートフォンであり、Android 5.7.4”おいしいひまわりの種”という名で表示されるAndroidオペレーティングシステムの修正版を搭載しています。SCP-2232のケースはこれまで全ての開ける試みに抵抗を示しており、またそれらの試行はSCP-2232が激しく振動し、大声でガーガーと鳴き喚くようなノイズを発する結果を齎しました。現在10台 9台のSCP-2232実例が財団の所有下にあり、SCP-2232-01から-10と指定されています。

更新: 事案2232-01を以てSCP-2232-03はNeutralizedされました。死骸のサンプルは現在サイト-77の不活性生物学的サンプル棟に保管されています。

SCP-2322を用いて有効な電話番号へ掛けると、SCP-2232は一羽の九官鳥へと変身し、さらに発芽のような形式を介して第二の小さな九官鳥を生成します。その後、SCP-2232-Aと指定される二羽目の個体はダイヤルされた電話の位置に直行しようとします。SCP-2232は、ひとたび適切な番号を入力されれば、携帯電話・固定電話のどちらでも発見できると判明しています。しかしながら、SCP-2232を40km以上離れた位置への電話に使用した場合は、SCP-2232はユーザーに対して”長距離通信のために機内モードを有効にしてください”と通知します。

目的地に到達すると、SCP-2232-Aはアラームや重機などの大きな音を模倣する、あるいは顔の近くで羽ばたくことによって、最も近くに居る人間の注意を引き付けようと試みます。これ以降、SCP-2232とSCP-2232-Aは双方向音声伝送システムとして機能します。前者に向けられた発話は瞬時に後者から発声され、逆もまた同様です。通話はどちらかの九官鳥を掴んで優しく引っ繰り返すことによって終了することが可能です。これによってSCP-2232はスマートフォンの形状へと戻り、SCP-2232-Aは炭素の煙になり消失します。

SCP-2322を用いて有効な携帯電話番号にテキストメッセージを送信すると、SCP-2232はSCP-2232-Bと指定される伝書鳩に変身します。その後、SCP-2232-Bは送信先の携帯電話に向かって移動し、メッセージ内容を発声し、本来の位置へと帰還します。目的地が500km以上離れている場合、SCP-2232はユーザーに対して機内モードを有効にするよう通知します。

SCP-2232の設定から機内モードを有効にすると、通話やメッセージは地球上のいかなる地点にも送信できるようです。しかし、その代わりにSCP-2232は、SCP-2232-Cと指定されるモモイロペリカンに変身(テキストメッセージの場合)、もしくは生成(通話の場合)します。その後、SCP-2232-Cは受信者の位置に向けて移動します。目的地に到達すると、SCP-2232-Cは嘴を開いてSCP-2232-AまたはSCP-2232-B個体を放出し、各々の上述した機能を実行させます。意図された機能が実行されると、SCP-2232-CはSCP-2232-AまたはSCP-2232-B個体を呑みこみ、本来の位置へと帰還します。

鳥類の形状を取っている時のSCP-2232は、旅路において飲食のために移動を止め、疲れた時は休息し、目的地到達のために車両へ乗ることが分かっています。SCP-2232は意思疎通の手段として極めて非実用的であり、短距離電話でも受信者に到達するまで1日がかりで、大陸間長距離通信には数年を要すると想定されています。

事案-2232-01: 15/05/03に予定されていた実験の終了後、チャン研究助手はSCP-2232-03を充電ポートに接続した状態で保管ロッカー#284に一晩放置しました。翌日になって収容ロッカーを開いたところ、そこから巨大な白い塊が外側へと放出され、チャン研究助手を保管室の反対側にある壁に押さえ付けるとともに、迅速に監視カメラ映像を遮りました。サイトの保安部隊は保管室のドアが内側から遮断されているのを発見し、最終的には低威力の爆薬を使用して侵入しました。

収容室の内部は、著しく焦げた保管ロッカー#284内を除き、白い羽に覆われた厚い肉の層が均等に敷き詰められていました。分析のために送られた肉のサンプルから、これは鳥類起源であり、複数の心臓をもつ原始的な血液供給に接続した生体筋組織で構成されていると判明しました。筋組織を支える広範な骨格もまた発見され、これら骨格は明らかに銅・ガラス・各種プラスチックで作られたものでした。プロパントーチとマチェーテで武装したサイトの整備スタッフは、最終的にチャン研究助手の死体を取りだし、保管室に含まれる他のアイテムを避難させることができました。その後、残りの肉は切除され、部屋は漂白剤で消毒されました。

事案-2232-02: 15/08/20、SCP-2232-08がひとりでに振動し、カァカァと鳴き始めました。-08の画面は、長距離電話を受信していることを示すものでした。タネンバウム主任研究員の許可を得て、ゴー研究助手がSCP-2232-08へと応答し、-08は速やかに九官鳥へと変わりました。以下の会話が記録されました。

<記録開始>

ゴー研究助手: ええと、もしもし?

SCP-2232-08: おぉ、良かった! 俺のケータイを見つけたんだな! ホントありがとう! てっきり仕事に出る時ヒクイドリの中に置き忘れたとばかり思って、それで ―

ゴー研究助手: 申し訳ありませんが、貴方はどなたです?

SCP-2232-08: あぁ、こちらケーシー・ダラムだ。カモメを東に下ったとこにある[不明瞭]に住んでる。なぁ、なんとかして俺にそのケータイ返してもらえねぇかな?

ゴー研究助手: あー、しかし、今すぐ返すという訳には行かなくてですね ―

SCP-2232-08: おいおい、もう厄介事は御免だぞ! 親愛なる主よ、アオアシカツオドリと事故を起こした時だけでも十分悪いのに、この上 ―

ゴー研究助手: ちょっとすみません ― アオアシカツオドリ?

SCP-2232-08: あぁそうだ、あれの方から俺の鳥線に逸れて来やがったんだぞ。クラクションも鳴らさず信号も無しにだ。おかげで旧式のヒクイドリのヘッドライトと助手席ドアが何週間もぶっ壊れたままで、修理工を雇わなきゃならなくて、保険フラミンゴがまた非常識ときてやがって、そんで ― すまん、ここ数ヶ月酷いことばかり起こるもんでな。聞いてくれ、その鳥にゃメッチャ重要な連絡先とか写真が幾つか入ってるんだよ、俺にとって大切なんだ。もしその近くにヤブツカツクリがあったら、小包にして州間メールスロットの23[不明瞭・住所と推定される]に入れてだな、俺のアオコンゴウインコの玄関先に送ってくれ。大丈夫だよな?

ゴー研究助手: ええと、仰るところをもう少し明確にしていただけると ―

SCP-2232-08: 音声通話ろーみんぐ制限ヲ超エマシタ。生ジタ追加ノろーみんぐ料金ニ関シマシテハ、オ近クノWingtel代理店ニオ問イ合ワセクダサイ。

<記録終了>

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