SCP-2233-JP
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アイテム番号: SCP-2233-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2233-JPは自身の情報攪乱性質により自己収容状態にあるとみなされます。

関係者の記憶処理による収容の試みは牟田氏の身辺調査の完了まで行われません。2020年現在、調査完了の見通しはありません。

財団webクローラ及び研究チームによる情報をもとにSCP-2233-JPのタイムラインを整理する努力が継続されます。

説明: SCP-2233-JPは故・牟田義則(1958年8月12日-2000年5月4日)氏の生涯です。2020年現在、SCP-2233-JPは以下の事実によってその実在を支持されています。

  • 2750人の死亡した関係者及び16356人の存命の関係者の証言
  • 1件の戸籍(1件の出生届、11件の転籍届、8件の婚姻届、3件の離婚届、1件の死亡届を含む)
  • 1冊の著書
  • 牟田氏が所有者であった1件の不動産登記事項証明書(相続者不明により現在は財団所有)
  • 佐賀県唐津市██墓園所有の遺骨

上記の事実は非常に多くの矛盾・錯綜を含み、1958年8月12日の出生から2000年5月4日の脳梗塞による死亡に至るまでのSCP-2233-JPを説明する単一のタイムラインを確立することは不可能です。財団による調査の結果は、SCP-2233-JPが少なくとも364の異なるタイムラインを持つ生涯の集積によってなるものであることを示しています。また、SCP-2233-JPは選択的な情報隠蔽・攪乱作用を呈していると考えられており、上記の事実の不合理性及びそれに関連する事象の不自然さは財団による関知まで指摘されませんでした。この性質のため、SCP-2233-JPに関する情報を包括的に把握・隔離する手段が確立するまで関係者の記憶処理を含む積極的な収容措置の実行は見送られます。

SCP-2233-JPの異常性は牟田氏の葬儀に私立光洋高校の同級生として参列したエージェント・柴本によって偶発的に発見されました。エージェント・柴本は当時参加していたSCP-███-JPの収容活動においてクラスW記憶補強剤を服用しており、情報攪乱作用の影響を脱していました。牟田氏の葬儀には3268人の関係者が参列しました。これは8人の妻とその家族、4つの高校及び11の大学の同窓生、21の企業の同僚を含みます。

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