SCP-2235
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回収地点におけるSCP-2235。

アイテム番号: SCP-2235

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2235は筵敷きのベッド(類似の材質に置換可)を備えた標準的なヒト型生物収容室に封じ込めします。SCP-2235は収容に対して大いに協力的であるため、幾つかの要求をすることが認められています。これらの要求は合理的な範囲で許可される場合があります。承認された要求は以下の通りです ― 食事の仕様(野菜・米・茶。承認済)、数冊の書籍(中国語で書かれたもの。承認済)、屋外で時間を過ごす許可(30分の外出時間を1週間あたり2回。承認済)。SCP-2235へのアクセスはクリアランスレベル2以上の職員に制限されています。

説明: SCP-2235は肉体に大幅な生理学的増強を受けた、約40歳の中国系男性ヒト型生物です。これら増強部位は、首の両側に付いた機能的な鰓状構造・手足の指に外科的に付与された水掻き・目に移植された瞬膜・消化器系および呼吸循環系における複数の未分類異常で構成されています。全ての増強部位は如何なる既知の動物種とも一致しない組織で構成されていますが、遺伝子検査ではチュウゴクオオサンショウウオ(Andrias davidianus)に最も近いという結果が出ました。

SCP-2235の増強部位は、対象が淡水の水中環境で長期間生存することを可能としていますが、人間と両生類の解剖学の非互換性に起因する欠陥のため、SCP-2235は約20時間潜水した後は水面に出る必要があります。SCP-2235の消化器系の増強は、主に水生植物や無脊椎動物からなる僅かな食事でも生き残ることを可能としています。

SCP-2235は中国西部の███████省にて、中国政府内の財団連絡員が当該地域周辺の民間人たちによる“幽霊”の報告を受けた後に発見されました。この地域はかつて████████████村として知られていましたが、SCP-2235が財団に回収される18日前、中国政府が██████████ダムを意図的に破壊したことによって壊滅的な洪水に曝されていました。SCP-2235は激しく疲弊した状態で発見され、回収チームとの最初の接触時には激しい嫌悪感を示すと共に散発的な敵対行動を取りました1が、収容の性質について説明された後は非常に協力的になりました。

以下はSCP-2235と、対象の母語である中原官話に堪能な主任研究員・高(ガオ)のインタビューの翻訳転写です。インタビューはSCP-2235収容の4日後、20██/08/17に実施されました。

回答者: SCP-2235

質問者: 高 主任研究員

<記録開始>

高主任研究員: こんにちは。幾つか質問をしても構わないかな?

SCP-2235: 勿論です。何が知りたいのですか?

高主任研究員: 我々が君を見つけた場所で、君は一体何をしていたのだ?

SCP-2235: あそこは、男たちが私を置き去りにした場所でした。

高主任研究員: 男たちとは?

SCP-2235: 党の男たち(The Party men)です2。彼らは、これからダムを破壊するので村が水没する、一緒に移動しなければならないと言いました。私たちは行きたくはありませんでしたが、選択の余地はありませんでした。私も含めて、38人が彼らに付いていきました。

高主任研究員: 彼らは、君たちをどこへ連れて行った?

SCP-2235: 分かりません。私たちを連れていくキャンプでの作業を終えるために、まず男性を先に連れていくと言いました。彼らは私たちをトラックの荷台に積み込んだので、外は見えませんでした。停車して私たちを降ろす前に数時間は走行していましたね。キャンプへの入場を許可するために何やら注射を打つ必要があると言っていましたが、その時に毒を盛られたようです。私は意識を失いました。その後のことは、あまり覚えていません。

高主任研究員: 覚えている限りで良いので教えてほしい。

SCP-2235: 彼らが私たちを閉じ込めた場所は、暗くて、湿っていました。彼らは殆どの時間、私たちを鎮静状態にしていましたが、テーブルの上に横たわって外科用マスクをつけた男を見上げていたのは覚えています。唯一ハッキリと記憶しているのは、水の下に沈められた経験と、その時に他の者たちが何人か溺死したことです。

高主任研究員: 君はどうやってそこから逃れたんだ?

SCP-2235: 逃れてはいません。ある日、目が覚めると水中に居ました。かつて我が家だった場所に。

高主任研究員: 何故、君を回収するために我々が送ったエージェントを攻撃したか教えてもらえるかな?

SCP-2235: 恐れていました。彼らが党の男たちから送り込まれたのだと思ったのです、私はもう攫われたくは無かった。何が起こったのか説明を受けた後、彼らが安全な場所へ私を移送してくれることに感謝し、攻撃したことを謝罪しました。貴方がたは私の世話をしてくれますし、安全な場所に置いてくれる。あそこから離れられたことは、とても嬉しいです。

<SCP-2235は精神的苦痛の兆候を示し、これ以上話し続ける事が出来なかった>

高主任研究員: 今のところは、ここで切り上げよう。どうもありがとう。

<記録終了>

補遺: SCP-2235の回収地点において、エージェントたちは、石を目印に置いたそれぞれ深さ1m の墓を74基発見しました。SCP-2235回収後にこれらの墓は直ちに発掘され、女性42名・高齢男性4名・子供28名の遺体が発見されました。遺体の調査は、頭蓋骨に銃創が残る子供6名を除き、全員の死因が溺死であることを示しました。これらの人物たちは各々の死の直前、もしくは全員同時に死亡したと考えられています。

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