SCP-2237
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警告:次の文書はレベル5/2237機密です。許可のないアクセスの試みは終了に繋がる可能性があります。セキュリティクリアランスを入力してください。

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セキュリティクリアランス……確認されました。文書SCP-2237を開きます。
アイテム番号: SCP-2237

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: 惑星間通信能力を持つ全てのサイトは各々のSCP-2237実体との接触を維持してください。起動イベントが必要な状況となるまでは、SCP-2237実体に送信する情報は声明アルファのみで構成します。全SCP-2237実体は24時間ごとに状況報告を送信するようにプログラムされています。1つ以上のSCP-2237実体がこの報告の送信に失敗した場合、財団の制御する天文台がSCP-2237実体の位置を特定して状況の把握を試みます。SCP-2237実体の発見に成功し、それが機能を維持していると確認できたならば、それに向けられた全ての通信を声明ベータで構成することでベータ起動イベントが開始されます。SCP-2237実体が発見できない場合、オメガ起動イベントが意図せず発生したことによりSCP-2237実体は回収不可能となったと見なされます。SCP-2237実体がその自己修復能力を超えた損害を受けていると判明した場合、財団の宇宙機1を損傷したSCP-2237実体にドッキングさせ、救助、修復、必要ならば利用可能な部品の回収を行ってください。

XKクラス、NKクラスや他の関連するKクラスシナリオが切迫している場合、SCP-2237との通信機能を維持している全財団施設は、施設が機能を失うか全ての活動中SCP-2237実体がオメガ起動イベントを受信したことを確認するまで声明オメガの送信を継続してください。全SCP-2237実体は240,000時間にわたって声明を受信できなかった場合、オメガ起動イベントを開始するようにプログラムされています。

SCP-2237実体の乗員は次の基準を満たす人物から選ばれます。

  • 身体的及び精神的に優れた資質を備えていること。
  • 遺伝的疾患、精神疾患、依存症の家族歴がないこと。
  • 財団の方針とその哲学への絶対的な献身。
  • 次の1つ以上の分野での学位を持つこと。電気工学、化学工学、教育学、機械工学、量子工学、農業工学、植物学、生物学、遺伝学、農学、神学、哲学、原子力工学、物理学、気象学、言語学、地質学。

各SCP-2237実体の相対位置、設計の詳細、予め設定された目的地に関する情報はレベル5/2237クリアランスに制限されています。SCP-2237の修復、保守、補給任務に参加し、その任務の組織化に直接関与しなかった職員は任務の完了報告後にクラスC記憶処理を施されなければなりません。

トリニティ・プロトコルに従えば、SCP-2237の存在自体は機密扱いではありません。しかし、SCP-2237実体の位置を確認したあらゆる民間人とセキュリティクリアランスの不十分な個人にはクラスC記憶処理が施されます。

説明: SCP-2237は、個々に異なる設計を持ち、個々に異なる太陽同期軌道を周回する財団所有の宇宙船の総称です。全SCP-2237実体は次の機能を有しています。

  • 通常型プラズマロケット推進システム。
  • 通常型イオン推進システム。
  • 最低でも乗員250名の収容能力。
  • 全乗員の50年分の食料、水、空気の貯蔵手段。
  • 食料生産と発電システム、搭載された空気と水の浄化システム。
  • 無期限に蘇生可能な状態で全乗員、家畜、作物、種子、ヒト胚を格納する手段。
  • 自動化された自己保守・修理システム。
  • 他のSCP-2237実体を除く財団資産とのコミュニケーションを維持するために設計された知性を持つ人工知能プログラム。
  • 整地されていない不規則な地表に全乗員と必需物資を着陸させる手段。

さらに、複数のSCP-2237実体には植民後の人類の正常性を乱さない範囲で、惑星のテラフォーミングと人類の植民を促進するのに必要な機器が装備されています。これにはシャンク=スクラントン因果擾乱器、超光速移動を可能とするアルクビエレ・ドライブ、再発生した異常存在の封じ込めに用いるための認識災害を含まない全財団文書のコピーが含まれますが、これらに限りません。

全SCP-2237実体はオメガ起動イベントの発生時に、SCP-████によって構築されたいくつかの天体を含む特定の系外惑星に向けて出発するようにプログラムされています。目的地に到達したSCP-2237実体はベータ起動状態に移行し、全乗員の冷凍睡眠を解除して目的の惑星の周回軌道に乗ります。乗員は搭載されたAIと共に着陸が可能な地点を特定し、地質、地理、標高、気象を測定して最適な着陸地点とその手順を決定します。着陸後、各SCP-2237実体の乗員は事前に定められた社会的階層と地位に従って社会構造を形成し、植民計画を開始します。

SCP-2237に関するO5評議会覚書、2340年5月19日

君がこの文書を読んでいるなら、次の3つのいずれかの事態が発生している。

  1. 君がO5評議会、倫理委員会、人事最高責任者によって選抜された場合。おめでとう。君は我々の有する最高の人材の一人で、我々は人類の未来と同じくらい君を信頼している。君の職務は財団全体でももっとも重要なものの一つだ。我々は君がそれを成し遂げると確信している。
  2. 君が適切なクリアランスなしにこの文書にアクセスしている場合。この場合もやはり君を祝福しなければならない。財団アーカイブのハッキングは容易ではないからな。だが、君はすぐにその端末を破壊し、接近中の機動部隊に協力すべきだ。そうすれば彼らは君にクラスC記憶処理を施すだけでそっとしておいてくれるだろう。
  3. 君があるSCP-2237実体の最初の乗員の子供の一人である場合。君に言うべきことはこれだけだ;君は戦士だ。征服軍の子供だ。その肩には人類の遺産を負っている。道を外れるな。死者のため、そしてこれから生まれる者達のため、君は強くなければならない。我々は信じている。

隠す必要が薄いように見えるにもかかわらず、このプロジェクトが異常に秘密主義的なのには理由がある。常に代償が伴うからだ。ほぼ全てのSCP-2237実体が装備しているシャンク=スクラントン因果擾乱器はテラフォーミング装置ではない。それはあらゆる観点と目的から見て、兵器化された現実改変装置だ。全てのSCP-2237実体に搭載された人工知能システムはその能力を完全に自覚しているが、それが乗員や積荷に危害を加えることはできない。どのような状況でも彼らがそのように振る舞うことはないだろう。これらの実体は、少なくとも諸君の全てと同じ程度には財団に忠実だ。彼らがそこにいるのは、目標の惑星をヒト以外の知性体が専有していた場合にそれを確実に消滅させるためだ。因果擾乱器はヒト以外の知性体を初めから存在しなかったかのように消し去り、人類がその新しい家、つまり諸君の家で最初から進化していたかのように書き換える。倫理委員会はこれを知らない。しかし、これは我々が生き残るために支払わねばならない代償だ。我々が保護しなければ、我々の長きにわたる確保と収容は全て無駄になるだろう。

幸運を祈る。
-O5-1、O5-2、O5-4、O5-5、O5-6、O5-9、O5-10、O5-13

その他の情報については文書2237-ブラボーを参照してください。

> 閉じる:ファイルSCP-2237

Ok.

> 開始:プロトコル2237-オメガ

警告:この操作はレベル5/2237セキュリティクリアランスが必要です。セキュリティクリアランスの詐称は終了に繋がる可能性があります。セキュリティクリアランスを再入力してください。

> 氏名: *********** 地位: 人事最高責任者 パスワード: ****************

セキュリティクリアランスを確認しました。プロトコル2237-オメガを開始します。

> ログアウト

宜しいですか?

> はい

ログアウト……完了。
ログアウトに成功しました。

> シャットダウン

シャットダウンしています……

Fred was ejected from his latest refuge by its current occupants with some degree of force, and landed here, in this strange, dizzying place.

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