SCP-2248
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クロアチア、████島の空撮写真。SCP-2248とサイト-369はヴェール・プロトコルに従って写真から検閲済。

アイテム番号: SCP-2248

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 立地が固定されているため、SCP-2248の周囲に聖遺物収容・生物研究サイト-369が確立されます。サイト-369は公的にはクロアチア海軍の基地と認識されています。

2台の監視カメラをSCP-2248の中央室に取り付け、SCP-2248-Aを監視します。研究職員はSCP-2248の中央室に入ることが認められていません — 監視カメラを通した遠隔監視は許可されます。SCP-2248-Aとの直接の視覚的接触はDクラス職員が行います。SCP-2248-Aに影響を受けた職員は、サイト-369にある窓の無いEクラス拘禁房に収容され、2週間ごとの健康診断を受けることになります。

説明: SCP-2248はアドリア海、クロアチア領の無人島である████島の海岸にある面積およそ80m2の神殿です。建築様式は古代ローマのテンプルムに類似しています。サンプルの放射性炭素年代測定は、SCP-2248が西暦200~260年頃に建造されたことを示します。SCP-2248の中ではラテン語とコイネー・ギリシャ語の碑文が発見されており、その大半は“長子なる月の女神”ルナ・プリモジェニータという実体に言及しています。

発見当初、SCP-2248からはAmaranthus blitum(イヌビユ)およびCupressus sempervirens(ホソイトスギ)の2種の植物が見つかりました。SCP-2248では植物の成長に適した条件が整っていたにも拘らず、少なくとも他20種類の種は、発芽していない状態で発見されました1。これらの種は全てヒユ属(Amaranthus)またはイトスギ属(Cupressus)ではない植物種と断定されました。放射性炭素年代測定により、存在する最も古い種は西暦200~260年頃のものと示されています。

これは、ヒユ属またはイトスギ属の植物のみがSCP-2248内で生育可能であることを示唆しており、後の実験を通して確証されました。他種に属する種子は発芽することができず、またSCP-2248内に他から植え替えられた他種植物は成長の兆しを見せず徐々に枯れていきます。特筆すべき点として、ギンバイカ属(Myrtus)およびゲッケイジュ属(Laurus)の植物とその種は、SCP-2248に持ち込まれると24時間以内に自然発火します。

SCP-2248-Aはローマ神話の女神ディアーナを象った高さ約2mの像であり、銀の痕跡を伴う大理石から作られています。この像はSCP-2248の中央室にある祭壇の上に固定されています。SCP-2248-AはタイプIDV-STR認識災害2であり、SCP-2248-Aを観察した人物(以下“対象者”とする)にとっての月と太陽の感覚的知覚を改変します。

対象者は、夜空に月が昇っている時には、周辺を低光度環境として視認することが可能になり、また月の直接観察によって網膜障害を起こしやすくなります。さらに、対象者は長時間にわたって月光に曝されると、共通して紅斑が現れるようになります。

対照的に、新月の夜・日中・月食中には、対象者は視力障害を経験します。対象者はまた、視力被害を受けることなく直接的に太陽を見ることができるようになり、太陽は恒久的な日食状態だと主張します。さらに、対象者は長時間にわたって日光に曝されても、紅斑その他の日焼けの症状に苛まれることが無くなります。

SCP-2248は1967/██/██、ユーゴスラビア人の漁師2名によって発見されました。SCP-2248-Aに曝された漁師たちは、その後、長期間の月光曝露によって月焼けと網膜損傷を負いました。ユーゴスラビア政府に割り当てられていた財団エージェントが当該事案についての警告を受け、SCP-2248が異常の原点として特定されました。漁師2名には、認識災害の治療が可能となるまで、暫定的なEクラス身分が付与されています。

補遺2248-1: 財団考古学者は、SCP-2248の中央室から回収された破片から、ギリシャ・ローマ時代の神格であるアポロの神像を幾つか再構成しています。ハンマーその他の鈍器の存在は、これらの像に対する意図的な損壊の試みを示唆していると思われます。

神殿から回収された文書は、主にディアーナを讃え、キリスト教・アポロ・“不滅なる太陽神”ソル・インヴィクタスの教団を弾劾する内容の讃美歌で構成されています。以下はそのような文書の一部例であり、日本語に翻訳済です。

ラトーナから先ずディアーナが誕生し、
それに続いてアポロが生まれた。
同じく、アウレリアヌスが崇めるソル・インヴィクタスも偽神であり、
ルナ・プリモジェニータこそが太陽を征服する。

月が夜明けに貪られるように、
彼女の崇拝者たる我等も軍団の刃に倒れるだろう。
だがルナ・プリモジェニータの聖域が堅固に立ち続ける限り、
月と彼女の崇拝者たちは常に帰還するのだ。

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