SCP-2258
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収容前のSCP-2258のアマチュア写真。 (識別番号はまだ適用されていない点に留意。)

アイテム番号: SCP-2258

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2258は天井・床・壁に緩衝材を設けた収容室にまとめて保管しなければいけません。当該収容室に鋭利な物体の持ち込みは許可されません。

SCP-2258の各実例は24時間に1度、ヘリウムを補充する必要があります。ヘリウムの再補充はSCP-2258の収容室内で行われます。各SCP-2258実例の再補充、並びに他全てのSCP-2258の取り扱いが必要な状況に際しては、パッド入りの手袋を着用しなければいけません。

説明: SCP-2258は様々な色をした41個 36個のヘリウム入りパーティー風船の総称です。SCP-2258実例は物理的には通常の風船と見分けることができませんが、知覚力を持ち、人間の声で発話できます。

実験により、SCP-2258実例(-1から-41までの接尾辞で指定)の風船はそれぞれ固有かつ独特の人格・アイデンティティ・記憶を有していることが確証されています。風船群は一般的な西洋風の名前(“ダフネ”、“ジェイコブ”など)を名乗り、男女どちらかの性別を自称します。しかしながら、限定的な知性と反復的な発話パターンにより、各SCP-2258実例を区別することに困難が伴う場合もあります。識別を容易にするため、財団は各SCP-2258実例に油性マーカーで番号を振り分けました。

SCP-2258実例群は絶えず発声しており、20秒以上無言でいる事は極めて稀です。SCP-2258実例は、空中で方向転換したこと、SCP-2258の他のメンバーを見ていること、壁や天井にぶつかったことなど、自分が見た/行った事柄のほぼ全てを認識しています。SCP-2258実例は高音域の子供のような声で話し、完全にまとまった話し方をすることは滅多にありません。

SCP-2258実例は非常に単純で明るい人格を持っています。最近の出来事(事案記録-2258参照)が発生するまでは、SCP-2258実例は収容室内を漂うことに喜びを見出し、明るい気分を抱いている旨を頻繁に発声していました。彼らの気分は通常、内部のヘリウム残量に関連します。SCP-2258実例は収縮するにつれて、何かに耐えているような、物静かで落胆した様子を徐々に見せ始めます。完全に萎みきったSCP-2258実例は発声を完全に止め、通常の風船と区別できなくなります。この状態になると、再度膨らませても知覚力が復活することはありません。

SCP-2258実例群はある程度自力で飛行することが可能です。彼らは漂っていく方向を制御することが可能な反面、自力で毎秒0.5mを越える速度を出すことは出来ません。

発見:

SCP-2258は、オーストラリア南部のアデレードに住む███ █████の、6歳の誕生日パーティー会場の外部にある柵の支柱に結び付けられた状態で発見されました。パーティーの出席者および近隣住民へのインタビュー、並びに後日の調査では、SCP-2258の起源に関する情報は得られませんでした。全ての目撃者に記憶処理が施されました。

事案記録2258

注記: ヘリウム枯渇実験と外界に言及するインタビューを繰り返して以降、SCP-2258の性質は反抗的になり、積極的に収容からの逃亡を企てるようになりました。その根本的な性質上、達成はほぼ不可能とは思われますが、SCP-2258による脱走の試みはここに記録されます。

事案2258-1:

SCP-2258は██████ ████████研究員を包囲し、彼を殴打して服従させようと試みた。SCP-2258の組成は市販のパーティー用風船と完全に同一であるため、██████ ████████の被害は軽い困惑に留まった。SCP-2258は手で追い散らされた。

事案2258-2:

SCP-2258は集合し、極めて雑なヒト型を形作った。SCP-2258はカスルジスザック博士を名乗り、収容下からの解放を要請した。要請は却下された。

事案2258-3:

SCP-2258は現在、北側の壁に繰り返し体当たりを続けており、必須であるヘリウムの補充時を除いては停止する様子を見せていない。本稿執筆現在、SCP-2258はこの活動を9ヶ月と11日間にわたって継続している。傍聴された会話の内容は、SCP-2258実例群が収容室の壁を崩そうとしている、もしくはトンネルを掘ろうとしていることを示唆するものだった。これまでのところ、北側の壁に目に見える損傷は記録されていない。

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