SCP-228-JP
評価: +51+x
scp-228-jp-1.jpg

2011年に顕現したSCP-228-JP

アイテム番号: SCP-228-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-228-JPが発生する公園敷地内は、現在サイト-81██として指定されています。サイト-81██周辺地域に霧の発生が予報された場合、サイト-81██内の遊歩道に、隠しマイクを装備したレベル3/228-JP職員を4名以上巡回させてください。職員はSCP-228-JPを捜索し、発見次第、財団支給のサイレンサー付き拳銃で射殺してください。SCP-228-JPとの会話は禁止します。SCP-228-JPと会話した場合、またはマイクの電源を切るなどして音声監視を遮断した場合、当該職員は拘束または終了されます。SCP-228-JPの処理現場を目撃した民間人は拘束し、クラスA記憶処理を施してから解放してください。

説明: SCP-228-JPは████県に位置する████公園が霧に覆われた際、公園内に不定期に出現する人型実体です。黒いスーツを着た男性のような姿をしていますが、常に濃い霧がSCP-228-JPを包んでいるため詳細の観測は成功していません。霧が自然に晴れるか、SCP-228-JPに接触した人物との会話が終了すると、SCP-228-JPは消滅します。SCP-228-JPの出現中は人工的な風で霧を解消することはできず、この理由は判明していません。

SCP-228-JPは公園内を徒歩で周回しており、自分からは他人に接触しようとしません。他人がSCP-228-JPに接触を試みた場合、SCP-228-JPは初老の男性の声で会話を開始します。話の内容は天気や服装、連れているペットについてなど多様な雑談から始まりますが、198█年以降の時事問題に触れることはありません。会話を進めるとSCP-228-JPは犯罪心理学に関する話題を持ち出し、自分はその研究者であると名乗ります。SCP-228-JPは「この公園で殺人が行われるとしたら」と仮定し、被験者にその例を提示させようとします。

SCP-228-JPが対象から提示された例に納得した様子を見せた場合、近日中に例に沿った内容の殺人事件が日本国内の公園で発生します。この事件の容疑者は、自分の意思で行った犯行であると供述しており、SCP-228-JPとの関連性は確認されていません。

SCP-228-JPを納得させる回答ができなかった場合、または回答を拒否した場合、対象は全身の麻痺を発症し、数秒後に心臓麻痺で死亡します。現在まで蘇生の試みは成功していません。対象の死亡後、SCP-228-JPは霧に隠れるようにして消滅します。なお殺害方法例の提示前であれば、SCP-228-JPを殺害することで無力化することが可能です。死亡したSCP-228-JPも同様に消滅します。

SCP-228-JPの封じ込めのための公園の破壊は、SCP-228-JPの転移が予想されるため保留されています。同様に公園全体の封鎖は、公園が都市部にあり長期にわたる封鎖とカバーストーリーの流布が困難であるため保留されています。また████地方に霧が発生することは年に1~2回程度であるため、現在の収容方法で十分であるとの結論が出ています。詳細は議事録228-JP-3を参照してください。

実験記録228-JP-1 - 日付20██/██/██

対象: D-228-JP-1
方法: 「公園内で遅効性の毒薬入り飲料を飲ませたあと、公園外で死亡させる」方法を提案。
結果: SCP-228-JPは「それは私の提示した条件に反する」と回答。D-228-JP-1は心臓麻痺で死亡。
分析: 「対象を公園内で殺害」することが必須条件である模様。

実験記録228-JP-2 - 日付20██/██/██

対象: D-228-JP-2
方法: 「衆人環視の中、大声で[編集済、財団職員のみが知りえる情報]と叫んでから堂々と刺殺」する方法を提案。
結果: SCP-228-JPは「変わっているな」と回答。翌日、同様の事件が████県で発生。ただし叫んだ言葉は支離滅裂な内容であった。
分析: 提案と同様の事件は発生するが、完全に再現するわけではない。
補足: この実験は「SCP-228-JPに納得されない」または「財団職員のみが知る情報を含めることで民間人は被害者にならない」という結果が予想されていました。実験結果を受け、より確実に民間人の安全を確保できる実験方法を検討するよう研究チームに厳重注意がなされました。

実験記録228-JP-3 - 日付20██/██/██

対象: D-228-JP-3
方法: 「D-228-JP-4を公園に呼び出して後ろを向いたところを絞殺」する案を提案。D-228-JP-4は財団で拘束中。
結果: SCP-228-JPは少し考えた後で「君の考えたプランは、どうやって呼び出すかが考慮されていない、まったく浅はかなものだ」と回答。D-228-JP-3は心臓麻痺により死亡。
分析: 名指しの殺害は現実的な可能性が必要。おそらく明らかに動機がない殺人も却下されるだろう。

実験記録228-JP-4 - 日付20██/██/██

対象: D-228-JP-4
方法: 「地雷を埋めておいて踏ませる」案を提案。SCP-228-JPの承認後、地雷を████県████公園の敷地の境界線付近に埋設。D-228-JP-5を公園敷地外の地雷の直近に配置し、D-228-JP-6に公園内の地雷を踏ませる。
結果: D-228-JP-5、D-228-JP-6ともに死亡。その後同様の事件は発生していない。
分析: SCP-228-JPの影響する事件は、財団が故意に起こすことで民間人の被害を防ぐことができる。またSCP-228-JPの影響する事件は、公園外にいる無関係の人間も巻き込むことができる。

実験記録228-JP-5 - 日付20██/██/██

対象: D-228-JP-7
方法: 「SCP-███-JPを使って殺害する」案を提案。SCP-███-JPはサイト-81██に収容中のSafeクラスオブジェクト。特異性に殺傷能力はなく、鈍器として扱わない限り、人体に危害を加えることはない。実験に先立ち、高セキュリティ収容室に移動。
結果: SCP-228-JPは承認。直後、████研究員として財団に勤務していた要注意団体のスパイによりSCP-███-JPの収容違反が発生。████研究員はSCP-███-JPを[編集済]という方法で、再収容までに財団職員██人を殺害した。████研究員は拘束前に自死した。殺害場所にはサイト近傍の████公園が含まれていた。
分析: SCP-228-JPがどういう基準で提案が可能か不可能かを判断しているかは不明だが、承諾されさえすれば、それは必ず発生すると思われる。たとえば 「中性子爆弾を爆発させ、自分もろとも相手を殺害する」とか「Keter級SCPオブジェクトの収容違反を起こして地球ごと破壊する」といった通常ありえない方法であっても、彼が「納得」しさえすれば確実に発生するだろう。

インタビュー記録228-JP-1 - 日付20██/██/██

対象: SCP-228-JP

インタビュアー: ████博士

付記: SCP-228-JPが殺害方法の提示を求めた場合、即座に射殺することを条件とする。

<録音開始>

████博士: こんにちは、今日は霧が濃いですね

SCP-228-JP: やあ、こんにちは。そうですね、でも私は霧が好きですねえ、風情があって。

████博士: そういえば以前も霧の中であなたを見かけましたよ。

SCP-228-JP: そうですか、私はよくこの公園を散歩しているので、きっと私でしょうな。

████博士: そのとき、[D-228-JP-2の風貌]のような人と会話していませんでしたか?

SCP-228-JP: ええ、いつのことだったでしょうか、彼とはとても楽しく散歩ができました。

████博士: では、彼が話した内容と類似した事件がその後発生していたことを知っていますか?

SCP-228-JP: ニュースで見ましたよ。あれは痛ましい事件でしたねえ。

████博士: では(D-228-JP-4の写真を提示)この人物は知っていますか?

SCP-228-JP: ええ、彼ともこの公園で会いましたね。なかなかユニークな人でした。

████博士: 彼が話した内容と類似した事件が発生していることも、ご存知ですか?

SCP-228-JP: もちろんです。このご時世に地雷とは、どうやって用意したものなんですかねえ。物騒になったものです。

████博士: 実はその事件の詳細は、一般には公開されていません。もちろん地雷が使われたことも、公には別の情報が流布されています。なぜあなたが事件のことを知っているのですか? それともあれはあなたが起こした事件なのですか?

SCP-228-JP: (笑いながら)私には友人が多いんですよ。実は私は犯罪心理学を研究していて、いろいろな情報を教えてくれる人がいるのです。それを総合した推理の結果ですよ。さて参考までに、もしあなたならこの公園内でどうやって人を殺すか、お聞かせ願えますか?

████博士: こうやるよ。

[発砲音]

<録音終了>

終了報告書: SCP-228-JPは前回以前の出現の記憶を持っており、何らかの方法で事件の発生を知覚している。方法は不明。

追記: インタビューから1ヵ月後、████県の公園で射殺体が発見されました。████博士の最後の回答が、殺害方法例の提示と判断されたものと思われます。直後にSCP-228-JPが死亡、消滅しているため、SCP-228-JPが反応を示すことができなくとも、SCP-228-JPの影響を受けた事件が発生することが判明しました。

補遺: ████大学で犯罪心理学の教授をしていた██████氏が198█年以降行方不明になっています。教授の長女は197█年に行方不明になっていましたが、████教授の失踪の前年に████公園の雑木林で白骨死体が発見されています。████教授とSCP-228-JPの関連性は不明です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。