SCP-2323
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Lanius_excubitor_1_(Marek_Szczepanek).jpg

SCP-2323-A-07と異常性の無い獲物。

アイテム番号: SCP-2323

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 少なくとも1組、SCP-2323-Aの健康な番いが収容されます。自由に飛び回っての狩猟行為と、生き餌の供給が、SCP-2323の継続的な体調管理のために必要とされます。収容には標準的な屋外網張り型鳥類飼育区画(鳥小屋を含む)で十分です。収容区画の保守点検・獣医による治療・悪天候・輸送・研究などの必要に応じてSCP-2323-A標本を収容する際には、標準的な鳥籠を用いてください。区画の敷地内には、昆虫を介して受粉する様々な顕花植物を植える必要があります。収容区画には最小でも長さ1mの有刺鉄線(金属鉄90%以上含有)を、SCP-2323-A成鳥1羽あたり1本ずつ、地上1-3mの高さに(各鉄線間に最小でも0.25mの間隔を空けて)吊り下げます。

全てのSCP-2323-A標本には、標準的な鳥類用追跡タグ・マイクロチップ・GPS送受信機を装着します。収容違反した標本は速やかに回収あるいは終了しなければなりません。SCP-2323に曝露し、かつSCPの維持または研究に必要とされていないLanius excubitor標本は終了すべきです。

注: このSCP指定には、SCP-2323の獲物となる異常実体が含まれていません。これらの実体は、昆虫受粉する花が咲く場所であれば、どこにでも存在すると考えられています[参考文献1を参照]。

説明: SCP-2323はオオモズ (Lanius excubitor)に見られる異常行動です。これは宿主種にとってミーム的であり、学習可能かつ伝染性です(伝播成功率は、番いとなった野生個体に64%、生まれた雛には87%です)[参考文献2を参照]。SCP-2323のキャリアとなる個体(SCP-2323-Aと指定)は、これ以外の点では異常性の無いLanius excubitor標本であり、典型的なバイタルサインと観察可能な行動を示します。

SCP-2323-A標本は非異常性の狩猟・捕食行動を取り、自然界の棘と有刺鉄線の両方を早贄1に用いますが、SCP-2323を行う際には1つの明白な優先要素があります。SCP-2323を行う際、SCP-2323-Aの標本は不可視の実体(地上・空中の両方に存在します)を捕え、早贄の際には有刺鉄線のみを利用します。有刺鉄線(または他種の、鉄を多く含有する金属製の”棘”)が無い場合、SCP-2323-AはSCP-2323を行わず、異常性の無い獲物のみを捕食します。獲物となる実体が発する未知の叫びは、SCP-2323の高周波音声録音で検出可能です。実体は捕食中も不可視のままであり、早贄に使われた有刺鉄線は不可視実体の血で染まります。この血液は哺乳動物の物ですが、既知のいかなる哺乳類とも一致しません[参考文献1を参照]。

1986年(収容開始から3年)以降、収容区画には毎年、平均半径0.36mの円形の空き地が出現しています。この空き地は収容環境に既に存在する異常性の無い大型真菌類の子実体の輪に囲まれており、内部には異常なオブジェクトが含まれます(補遺-文書SCP-2323-D抜粋を参照)。この異常性は、典型的には3月-8月の夜間に発生し、発生頻度が最も高いのは4月20日から5月10日の間です。ビデオ監視および直接観察においては、空き地の形成やオブジェクトの出現を観測できませんでした。この現象が発生するのは、観察行為が行われていない場合のみです。収容区画を連続的にビデオ観察する事によって、この異常性の発現は完全に防止できます。

現時点では、1組の番い(SCP-2323-A-7とA-10)とその子孫(A-12、A-13、A-14)がサイト-██に収容されています。2組目の番い(SCP-2323-A-09とA-11)はサイト-██に収容されています。雄の成鳥であるSCP-2323-A-08はサイト-██で研究対象となっています。

補遺-文書SCP-2323-D抜粋: 以下のアイテムは、1988年5月、SCP-2323-A-03とSCP-2323-A-04の収容区画内に発生した円形の空き地(半径0.41m)から回収されました。これらのアイテムは、春季にこのSCPの下に出現するオブジェクトの典型的なものです。

  • 長方形の石灰岩ブロック、155mm × 50mm × 20mm。平均打面3.7mmの石製作業用具で加工された痕跡あり。
  • ユーラシアハタネズミ (Microtus arvalis)のなめし皮。ブロックの上に緩やかに掛けられていた。この皮に付着していた血痕は、同SCP収容区画内の有刺鉄線で発見された未知の血液と一致する。
  • クモの糸で織られた長さ80mmのロープ2本、断面の平均半径は1.2mm。各ロープは石灰岩ブロックの下を通過する形で両側に12mmずつ伸び、両端はループ(半径4.3mm)で終了していた。これらのループには異常な哺乳類の血の跡が含まれた。
  • 長さ403mmのセイヨウサンザシ (Crataegus monogyna)の枝1本。葉と果実は取り除かれ、地面に真っ直ぐ”植え”られていた。棘はSCP-2323-A-03とSCP-2323-A-04の抜けた羽で飾られ、クモ糸で固定されていた。石灰岩ブロックの中心から73mmの地点に、ブロックの水平軸と垂直になるように位置していた。

補遺SCP-2323-G:
SCP-2323-A標本の吐いたペレットの分析:

分析済のペレットから回収された物質の56%は、齧歯類の毛皮や骨・消化されなかったキチン質の断片などの異常性の無い材質で構成されています。残る材質は異常です。

  • 7%は、動物(主に齧歯類)のなめし皮と、クモ糸および植物繊維で織られた布で構成されています。
  • 6%は、ナイフ・鏃・槍の穂先といった、新石器時代の高度な技術を示す石器(平均質量1.4g)で構成されています。
  • 31%は、そのサイズ(長さ1.5mm)を除き、ヒトと同一の骨片で構成されています。
Bibliography
1. ライアン、ウーヴェ、渡辺: “Lanius excubitorによる異常狩猟行動”、生物学的異常ジャーナル、財団内部公開。1987年3月
2. ライアン、ウーヴェ、渡辺: “Lanius excubitorによる異常狩猟行動のミーム伝播”、生物学的異常ジャーナル、財団内部公開。1991年1月
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