SCP-233-JP-EX
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[データ削除]

アイテム番号: SCP-233-JP

オブジェクトクラス: Euclid Explained

特別収容プロトコル: SCP-233-JP-EXの調査は終了しました。

説明: SCP-233-JPはかつて財団職員であった[データ削除]氏を中心に発生した情報災害とみられる異常現象です。SCP-233-JPの特異性は、[データ削除]氏と接触した経験のある人物に発生します。SCP-233-JPの影響を受けた人物は2017年までに全員が死亡しています。死亡時期および死因は多岐にわたりますが、いずれの事例にも異常性はなく、各死亡事例の共通点は判明していません。このため死亡事例を個別に参照してもSCP-233-JPとの関連性は判明しないことが多く、SCP-233-JPの異常性は主に[データ削除]氏との関係をもとに調査および統計を取ることで確認されています。

収容以前: SCP-233-JPは20██年に財団の経理課職員が[データ削除]氏の殉職見舞金の振込先について財団人事部に問い合わせをしたことで発見されたと考えられています。当時サイト-██はSCP-████の収容違反ならびに再収容のために通常業務が遅滞していました。[データ削除]氏の殉職見舞金が通常通りの手続きで支払われていた場合、SCP-233-JPは発見されなかった可能性があります。経理課の問い合わせに対し、人事部の職員John Smith氏は人事データベースを参照し[データ削除]氏の家族(非職員)の情報を回答しました。その後、Smith氏は自身の友人であり[データ削除]氏の同僚であった財団職員に対し、「[データ削除]氏を知っているか」という内容のメールを送信しました。しかし同期職員および同部署の職員の大半はメール送信の3日前に死亡しており、死亡事実は事案発生の9日後に公開されました。

█ヵ月後、Smith氏は人事データベースの情報を参考に[データ削除]氏の生家を訪れました。[データ削除]氏の家族はSmith氏の訪問の█ヵ月前に交通事故により全員が死亡していたため、Smith氏は[データ削除]氏の家族との接触に失敗しました。後日行われた財団の調査により、[データ削除]氏が遭遇した交通事故に不審な点および異常性はなかったことが確認されています。またSmith氏は[データ削除]氏宅の隣家を訪れ[データ削除]氏について尋ねようとしましたが、隣家は留守であったとSmith氏は証言しました。しかしSmith氏の訪問時、実際には隣家の住人は心不全により数日前から自宅内で死亡していたことが後の警察の捜査により判明しました。

Smith氏は[データ削除]氏の生家訪問の翌月、[データ削除]氏の出身大学に問い合わせを行いました。[データ削除]大学には[データ削除]氏の個人情報は残されていましたが、在籍当時の[データ削除]氏を覚えている人物は確認されませんでした。Smith氏は経歴を偽って[データ削除]氏の所属していたゼミの情報を入手し、ゼミ生およびゼミの担当教授の調査を開始しました。Smith氏の調査の結果、[データ削除]氏が在籍していたゼミの教授とゼミ生の全員が、20██年█月までに死亡していたことが判明しました。本件の調査によりSmith氏は異常性を察知し、財団に通報を行いました。

20██年█月、[データ削除]氏の周囲に発生している連鎖死亡事象はSCP-233-JPに分類され、財団による公式な調査が開始されました。

収容後: 財団エージェントによる調査の結果、調査総数███名のうち70%を超える[データ削除]氏の関係者が死亡していることが確認されました。特に[データ削除]氏の近親者と個人的友人、ならびに財団における同僚の死亡率の高さに留意してください。しかしいずれのケースにおいても、死亡理由に不審な点はなく、死亡理由および死亡時期の関連性を見出すことはできませんでした。この調査結果を受け、O5評議会は調査規模の拡大と事態の早期解明および収束を指示しました。

20██年██月、サイト-██の第█実験シェルターからサイト管理者に対し「SCP-████およびXACTS1の実験中に予期せぬ因果流の反転を計測し、Jane Doe研究助手が消失した」という通報が行われました。通報者はRichard Roe博士を自称しましたが、Richard Roe博士およびJane Doe研究助手は2014年に死亡しています。ただちに機動部隊が第█実験シェルターへ派遣されましたが、シェルターは無人であり同シェルターの倉庫に保管されていたXACTSは起動していませんでした。最初の通報以後、Richard Roe博士を自称する人物からの通信は発生していません。照合の結果、Richard Roe博士およびJane Doe研究助手は[データ削除]氏と数日間だけ同部署で勤務しており、通報の同時刻に[データ削除]氏の関係者としてSCP-233-JPの調査対象に挙げられていたことが判明しました。後日シェルターに保管されていたXACTSの点検が行われましたが、不審な点は見つかりませんでした。調査を担当したAlan博士の提言により時空連続体の崩壊度調査が行われましたが、異常性につながる客観的事実は発見されませんでした。

追記: SCP-233-JPは以下の理由からExplainedクラスに再分類されました。

  • SCP-233-JPに関連するとされていたすべての死亡事例について一切の異常性が見られない
  • SCP-233-JPに関連するとされていたすべての死亡事例は調査開始以前に発生したものであり影響拡大のおそれがない
  • 前2項の理由によりSCP-233-JPが確率異常を発生させる異常現象であるとする根拠がない

SCP-233-JPの異常性を報告した人事部職員は人事職権の乱用により記憶処理の後に適正に処分されました。本報告書内では機密保持のため個人名はすべて偽名に置換して取り扱います。またAlan博士の提言に基づき、[データ削除]氏に関する全ての個人情報は財団のデータベースから削除されます。[データ削除]氏は異常性と関連のない「死亡済み人物」として取り扱われます。

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