SCP-2336
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アイテム番号: SCP-2336

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: 財団は、通常の財団の活動外で形成されたハワード=ストロス・ゲートウェイの出現を監視し、報告するための観測衛星ネットワークを維持しています。そのようなゲートウェイが形成されている場合は機動部隊タウ-16が派遣されます。通常ゲートウェイを介して出現するタイプIおよびII個体との交戦プロトコルの詳細については、文書2336-Nを参照してください。

本文書下部の補足収容プロトコルを参照のこと。

説明: SCP-2336は、現代語および既知の死語における如何なる意味にも対応することが知られていない音素配列です。文書2336-Aに国際音声記号で表現されたSCP-2336が収容されています。

実験に基づき、この音素列の人間による発声は、通常2~11秒間持続するハワード=ストロス・ゲートウェイ1を形成することが実証されています。これらのゲートウェイの形成は、頻繁にタイプIまたはタイプII妖魔界実体2の出現を引き起こします(これらをSCP-2336-A個体と指定)。

SCP-2336-A個体らはしばしば敵対的ではありますが、財団は試行錯誤を通じて、これらの個体を収容し、意思疎通し、特性を文書化し、(ごく最近では)制御下において能力を研究その他の有用な活動に利用3するための信頼性の高いプロトコルを開発しています。SCP-2336-A個体の収容および処理ログからの抜粋が以下になります。

指定番号 概要 応用
SCP-2336-A1 非知性的な六足歩行生物、体重およそ1800kg。高濃度の硫黄およびリンで構成されたスライムを分泌する。 研究および工業用の化学物質採取のために搾乳。
SCP-2336-A8 非知性的な四足歩行生物、表面的な体形はサイに類似。体重およそ1200kg。体温は260℃以上。火を吐く。 サイト-38に電力を供給するタービンの動力。
SCP-2336-A72 知的存在であり、不可視(二足歩行で翼が生えた体形と想定される)。古典アラビア語による会話が可能。インタビューにおいて“煙を伴わぬ炎”で構成されていると主張した。飛行能力を持つ。 エネルギー使用量を節約するため、収容室をサイト-32のエレベーターに統合。
SCP-2336-A210 知的な二足歩行生物。赤みがかった皮膚。 熱力学突破のために改良を加えたマクスウェル・エンジンのガスフィルターとして使用。
SCP-2336-A322 知的な二足歩行生物。虹色の皮膚。 計算目的でラプラス・プロセッサに意識をインプリント済。
SCP-2336-A416 準知的存在であり、体形は不規則。未知のソースから非異常性のMusca domestica(イエバエ)を、見たところ無限に召喚することが可能。 ハエは肥料その他の工業利用のために粉砕処理された。
SCP-2336-A666 知的な二足歩行生物。インタビューは、SCP-2336-A666がゲートウェイ接続先の社会において権威者であることを示す。 交渉の後、SCP-1844の収容違反でロストした職員の回収と引き換えに解放された。

補遺1: 更なる研究により、一定条件下で発声されるSCP-2336は通常より遥かに大規模なハワード=ストロス・ゲートウェイの形成を引き起こし、より大型の妖魔界実体(おそらく1体以上のタイプVIII実体)が顕現するリスクを齎すことが示されました。分析は、悪化要因が3つであることを示します。

  • SCP-2336 発声時の対象者が、北緯██.████°, 東経███.████°に近接している(立地Kと指定)。
  • 対象者がY染色体ハプログループ███-██である。
  • 補遺2336-Sに詳述されている天文学的条件。

タイプVIII実体がたとえ1体でも顕現した場合、それはカテゴリ7(XK)の終末条件を構成すると想定されています。リスク軽減のため、危険因子が1つ以上存在する状況でSCP-2336が発声される可能性を低くするための補足収容プロトコルが制定されました。

  1. 立地Kへのアクセスは、当該地点にゴミ処理場を設置することで制限されています。
  2. 財団は催奇性物質を開発し、ハプログループ███-██の人口の大半が居住している地域の供給水に投入しています。これにより、今後生まれてくるハプログループ███-██の対象者は、先天的な解剖学的障害によって音素の発生が肉体的に不可能となります。
  3. 天文条件に対処するための提言が検討中です。
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