SCP-2339
評価: +6+x

アイテム番号: SCP-2339

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: その大きさと壊れやすさから、SCP-2339-1は改装されサイト-125と指定された本来の発見場所に維持されます。毎週、大講堂に現代の交響管弦楽団に相応しい楽器および機器を設置し、SCP-2339-2には演奏許可が降ります。SCP-2339-2には一定量の花の蜜を供給します。収容室に立ち入る全ての職員は養蜂用の全身防護服を着用しなければならず、また財団所属の養蜂専門家が少なくとも1人は常にサイトで待機しなければいけません。

説明: SCP-2339は異常に巨大なBombus terrestris (セイヨウオオマルハナバチ)の巣とその中に住むハチの総称です。SCP-2339-1は巣の名称であり、幅およそ32mです。比較のため述べておきますが、標準的な欧州のマルハナバチの巣は最大容量がハチ400匹相当であり、遥かに小型です。大きさを別とすれば、SCP-2339-1はその他の異常性質を示しません。

SCP-2339-2は、SCP-2339-1に住む約85000匹のハチを指します。これらのハチはその種に正常な1ヶ月ほどの寿命を有し、死亡率と等しい速度で若い個体が生み出されています。ハチたちは外見的には正常であり、楽器を提示されるまでは、向上した知性その他の異常性質の兆候を全く見せません。SCP-2339-2は一つのグループとして共同活動を行い、弦を弾く・鍵盤を押す・弓やドラムスティックを操作する・空気の流れを作り出すために翅を唸らせるといった形式を通じて、楽器を演奏することが可能です。SCP-2339-2はこれらの手法による音楽、特にクラシック方面の演奏には非常に長けています。SCP-2339-2は、一つのオーケストラとして協力パフォーマンスを行うことを好んでいるように見受けられます。ハチの約半分は楽器演奏や指揮者の役目に従事し、残りの半分は演奏担当のハチが疲労した際の交代要員として待機します。女王蜂を含む約100匹のハチは塊を形成して指揮棒を動かし、オーケストラを主導します。SCP-2339-2は成虫期に達した時点で楽器演奏が可能になるようです。

一定期間にわたって楽器を演奏することができない場合、SCP-2339-2は無気力状態に陥り、病気となって最終的には死亡します。毎週一度オーケストラとしての完全な演奏活動ができるようにすれば、これを防止するのに十分であることが証明されています。

SCP-2339-2は一見ランダムに選択された古典音楽を演奏しますが、パフォーマンスには毎回、ニコライ・リムスキー=コルサコフの“熊蜂の飛行”が組み込まれています。SCP-2339-2は数多くの楽曲に関する幅広い知識を持ち、新しい楽譜を提示されると極めて急速に学習します。

SCP-2339は███の██████コンサートホール跡地にて、予定されていた爆破解体前の建物内検査で発見されました。巣は大講堂で発見され、検査員は異常な大きさを鑑みてこれを通知しました。財団は地方議会の情報提供者を通じてこれを知り、捜査のため派遣されたエージェントが演奏活動を目撃して異常性を見出すに至りました。SCP-2339に観測される異常現象とSCP-2849のものとの類似性が指摘されています。潜在的に共通する起源の調査が進行しています。

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