SCP-2345
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アイテム番号: SCP-2345

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団への新入職員は、全員が溶液オミクロン-12の1回量を静注されることとなっています。SCP-2345の症状を示す人物とは対話を行わず、直ちに猿轡を噛ませるか隔離し、12時間の間その経過を観察してください。セキュリティクリアランスレベル4以上で12時間後も症状を示す職員は、新入職員に対する処置に準じて溶液オミクロン-12を投与し、さらに12時間隔離してください。クリアランスレベル3以下で12時間後も症状を示す職員は、直ちに記憶処理を行い現在の任務を解いて退職させなければなりません。退職する職員に対してはカウンセリングに加え、軍または政府機関への雇用記録と資産を確立し認知的不協和を最小限とすることを推奨します。

説明: SCP-2345は、罹患した人間の感覚で「正常」とされるものの範囲外にある存在や、その出現を示す証拠の完全な拒絶を引き起こす異常な反応です。SCP-2345の活性化因子として特定されたものには、色褪せた皮膚や不相応に大きな眼と頭部を持つ小柄のヒト型実体に似た画像1、罹患した個人が自身の地位を守るために用いる多数のフレーズが含まれます。初回曝露においてはSCP-2345の症状は1時間で回復しますが、曝露を繰り返す内に症状は長期化し無期限に継続するようになります。現在までに、12時間の限界を超えてから回復した例は存在しません。

ピードモント博士の報告書、SCP-2345に対する人類の自然発生的脆弱性獲得に関する分析の抜粋:

[…]1948年後半、SafeクラスのSCP-████を収容していた生物収容サイト-██で大規模封じ込め違反が発生しました。これは、複数の米軍施設からの目撃報告に「緑の火球」として記載された一連の弾道突入物体の出現と同時でした。突入物体が生物収容サイト-██に接近し、封じ込め違反を抑制する努力の中でSCP-████は偶発的に無力化されました。直後、財団の観測所は突入物体を見失いました。

SCP-████の死と突入物体の消失の直後、地球上の複数のエネルギー場に激しいスパイク状波形が出現しました。波形が安定した後も、その平常値は以前のレベルから最大で8%上昇していました。SCP-2345の引き金となる条件はこの事象以前にも大衆文化に存在していましたが、引き金として機能してはいませんでした。しかし[…]

[…]SCP-2345が最初に観察されたのは、財団のインストラクターがSCP-████の検死解剖記録の上映中に、映像を「地球外生命体」の模型と見なした説明を始めた時のことです。二次曝露は記録されておらず、おそらく他の人々にSCP-2345はまだ発生していなかったということを示しています。インストラクターの検査で扁桃体の腫れが見つかりましたが、これは12時間後には収まりました。この上席研究員は観察下で任務に戻り[…]

[…]次席研究員の関与した第二の事件の後に、検死記録自体に疑惑がかけられました。実験により記録に異常性があると特定され、この時点でオリジナルの記録はSCP-2345と分類されて収容されました。音声に含まれる異常作用が発見されていなかったため、初期実験では罹患したDクラス職員にスタッフによるインタビューが行われ、研究員から数名の退職者を出す事態となりました。

オリジナルの記録を収容したにもかかわらず、SCP-2345事例は収まらずに急激に増加を続けました。記録の移転と破壊が承認され実行されましたが、効果はありませんでした。任命された研究チームはSCP-████の想像図を描いた民間の有名なメディアを原因と特定し、次週には理論の確認のために[…]

[…]溶液オミクロン-12の開発は、SCP-2345に耐性を持つと判明した数名の財団エージェントと研究員の脳脊髄液から発見された一連のタンパク質をベースにしたものです。免疫が与えられるわけではありませんが、溶液オミクロン-12はSCP-2345の症状を緩和し、さらなる曝露に対しておよそ12日間の保護を与えます。製造できた量は最小限に留まっており[…]

[…]最後になりますが、SCP-2345の急増の唯一の手がかりが直前に発生したSCP-████の無力化であることに加え、その外見がSCP-2345の引き金となっていることを考え合わせると、これらが不穏な形で暗示していることは明らかです。SCP-████の死は人類の状態を変化させる触媒となったのです。私達は改変されたのであり、それは私達が封じ込めているものの安全性はもちろん、財団自体の本質を脅かすような形のものです。人類の状態の整合性は複数のレベルで損なわれています。私達に、これがもう二度と起こらないことを保障する手段はありません。

通達: クリアランスレベル5を持たない職員にこのファイルの編集は禁止されている。念を押しておくと、このファイルに添付された画像は異常の結果として非現実的に見えるかもしれないが、実際には純正の財団アーカイブ内の写真だ。O5の承認を得ずにこのファイルを編集しようとするさらなる試みは許容されない。 -O5評議会

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