SCP-2352
評価: +9+x

アイテム番号: SCP-2352

オブジェクトクラス: Neutralized (旧Euclid)

元の特別収容プロトコル: SCP-2352の動画はサイト-15のオンラインメディアサーバーにコピーし、サイト-8、17、19、24、56においてバックアップを保管します。オリジナル版のアップロードは標準的ダイアモンド1・プロトコルに則って一般視聴から抑制します。WebクローラSB985R(“サイモンよりサイモンへ”)は、Youtubeその他のソーシャルメディアサイトにおいて“サイモン・M█████████”もしくは“SimonM34”への言及が無いか走査します。該当要素が発見された場合は、現地に潜入しているエージェントへ可能な限り早く通知し、必要に応じてクラスI記憶処理が施されます。

SCP-2352-1の遺体はサイト-15の中レベルセキュリティ生物学的保管庫に収容されています。SCP-2352-放送-66で発生した事件に鑑みて、SCP-2352-放送イベントが発生した場合、現場の財団職員は速やかにSCP-2352-1の収容エリアをイベント停止まで退避してください。最低でも4台の保安カメラがこの収容エリアに設置され、常時起動していなければいけません。

SCP-2352-2を恒久的に収容するための努力が進行中です。

特別収容プロトコル: 15/07/18を以て、SCP-2352放送イベントは停止し、チャンネルSimonM34は削除されました。SCP-2352-1は17/06/17までサイト-15に留め、その後は本来の埋葬地へと移送します。SCP-2352-1の遺族に関する調査は20/09/07まで続行されます。SB985Rには、SCP-2352-2の特性に関連するキーワードを無期限に走査するように修正を加えます。

説明: SCP-2352は、YouTubeチャンネル“SimonM34”にアップロードされた動画の総称です。現時点で128本のSCP-2352実例が記録されています(文書2352-U、特筆に値するSCP-2352-放送-#の実例を参照)。幾つかの例外を除いて、全ての放送にはSCP-2352-1による、私生活の些細な出来事から世界的事象の限定的知識に至るまで様々な話題に対する批判的演説が含まれています。SCP-2352放送そのものは異常性質を全く示さず、提示している危険性は、即座に抑制されなかった場合に情報侵害を引き起こすという一点のみです。

SCP-2352-1は、サイモン・M█████████の遺体です。SCP-2352-1は茶色の目と黒髪を有する白人男性であり、死亡当時の年齢は17歳でした。死亡時の状況が原因で、対象の身体の65%は第二・第三度熱傷に覆われており、この火傷は特に手と顔の周辺において深刻です。SCP-2352-1は、SCP-2352-2の存在下以外では異常な性質を示しません。

SCP-2352-2は、生物学的結晶構造体と推定されるもので構成された、ヒト型の異次元実体です。SCP-2352-2には顔の特徴が完全に欠けており、中性的な体型です。この実体による発声は記録されていません2。現在のところ未知の理由から、SCP-2352-2は動画もしくは監視カメラを介した記録上でのみ視認可能になります。他の手段で対象を知覚するための財団のあらゆる試みは失敗に終わりました。収容の努力も同じく成功していませんが、SCP-2352-2が頻繁かつ過剰なまでにSCP-2352-1の近くに現れる様子から、収容が完全な失敗と言えるのかどうかは疑問視されています。

SCP-2352-放送イベントは、SCP-2352-2がSCP-2352-1と接触することによって発生します。この事象は、SCP-2352-2がSCP-2352-1の額に手を置き、自発的な蘇生を引き起こすことから始まります3。SCP-2352-1はその後、死に先立って放送された録画内容と一致する形式で、ランダムな話題について語ります。SCP-2352-1は、SCP-2352-2を例外として、自身と同じ部屋にいる他の人物に気付く様子を見せていません。SCP-2352-1の身体が不活性化し、元々の位置に戻ることによってSCP-2352-放送イベントは終了します。

ある程度の時間4が経った後、上記イベントに対応するSCP-2352実例がチャンネルSimonM34にアップロードされます。これらの放送はSCP-2352-2によって記録・アップロードされていることが暗示されていますが、それを可能としている手法は不明のままです。

SCP-2352はまず、WebクローラJ159DI(“またYoutubeの変な奴らかよ”)が定期スキャンにおいて、SimonM34の第65回放送の内容を取り扱った動画分析チャンネル“█████ ████”のアップロードを検出した際に発見されました。当該動画は、ダイアモンド・プロトコルが適用される前に4500名から視聴され、135件のコメントが寄せられていました。動画をアップした████ ████████は後日尋問を受け、SCP-2352の真の性質について何も知らないと断定された後、クラスB記憶処理が施されました。

収容前のSCP-2352に関する更なる調査は、SCP-2352-1がデラウェア州█████の自宅で発生した電気火災により、唯一の犠牲者として死亡したことを報じる新聞記事を発見するに至りました。SCP-2352-1の遺体は埋葬前に回収され、墓地のスタッフおよび対象の遺族にはクラスC記憶処理が施されました。

文書2352-Uからの抜粋
番号 説明
1 SCP-2352-1は寝室で、アメリカ大統領[編集済]のスピーチの一つを呟くように暗唱している。異常な活動は確認されていない。 再生時間2:41。
2 SCP-2352-1はキッチンで椅子に掛け、動画の冒頭12秒でコップにミルクを注ぐ。残り時間は、対象の元ガールフレンド(スー・███████と特定)に対する愚痴に費やされている。SCP-2352-2が背景に最初に出現した動画であり、奥に見える窓の外を通り過ぎてゆく。しかしながら、自分が動画に映り込んでいたことにSCP-2352-2が気付いていたか、またSCP-2352-1が撮影後に異常実体の存在に気付いたかは定かでない。再生時間4:12。
8 SCP-2352-1は寝室で、自らが著作権という概念の欠点だと考えている物事についてコメントしている。0:26時点で、半開きになっている部屋のドア越しに、SCP-2352-2が廊下におり、語り続ける対象に頭を向けているのが部分的に視認できる。実体は4:32までその位置に留まり、その後、画面外へと去ってゆく。再生時間4:54。
29 SCP-2352-1は近所をゆっくり歩きながら、テレビスターに対して幾つかの中傷的な発言をしている。 SCP-2352-2は数回SCP-2352-1の背景に見えるが、映像が不安定であるため、正確に何度映り込んだかは把握が困難である。7:20、対象は遂に異常実体の存在に気付いたように思われ、カメラを回して小さな空き地に焦点を合わせる。SCP-2352-2の姿は何処にも見つからず、SCP-2352-1は不信感を表す罵声を続けざまに発した後、恐らくはカメラの電源を切る。再生時間7:58。
63 SCP-2352-1は自室で、当時間近に迫っていた中間試験に対する不満を表明している。SCP-2352-2や、その他の異常な活動の様子は見られない。再生時間6:16。
注記: SCP-2352-1は放送63と64の間に死亡した。
64 SCP-2352-2自身によって撮影された最初の放送。動画の内容は、埋葬に先立って[編集済]霊安堂に保管されているSCP-2352-1の遺体を映したもの。映像は開始当初は震えているが、徐々に安定していき、9:30時点で震えが無くなる。再生時間10:00。
65 SCP-2352-1は、SCP-2352-2によって初めて蘇生させられる。対象はSCP-2352-2に対して30秒ほど困惑を示しているが、やがて、葬式に押しかけて抗議ピケを張る行為の実践に対する批判的な長口舌を振るい始める。再生時間2:59。
注記: SCP-2352は放送65と66の間に収容された。
66 財団収容下におけるSCP-2352-1の最初の放送。対象はスティーヴンズ研究員による検査の最中に蘇生し、ワクチン接種の効果に対する懐疑的な意見を表明し始めた。スティーヴンズはSCP-2352-1に即興のインタビューを試みたものの、無益に終わった。動画およびその後の監視映像見直しにおいて、SCP-2352-2はスティーヴンズの周囲を旋回しつつ、その過程で動画を記録している様子が伺える。SCP-2352のオブジェクトクラスはEuclidに格上げされ、合わせて収容プロトコルが更新された。スティーヴンズ研究員は再割り当てされた。再生時間5:00。
85 SCP-2352-1による安楽死への批判から開始。しかし4:03、対象は口ごもり、SCP-2352-2に顔を向けた後、怒りを込めた様子の溜め息を吐いて自身の顔を手で覆った。放送はこの後間もなく、唐突に終了した。再生時間4:30。
100 この動画は事前に記録されていたものであり、当時のSCP-2352-1は存命であるため、肌に火傷は無い。SCP-2352-1は動画100本目のアップロードを記念して自身およびファンの視聴者を祝福する。対象の背後には粗末な造りのクロマキー合成用グリーンバックが掛けられているが、2:57で画面外に落下する。再生時間4:13。
122 SCP-2352-1は1分間、SCP-2352-2を静かに睨み付けている。その後、対象は首を振りながら「いやだ」と繰り返し発声。腐敗に起因する声帯の自然劣化によって、SCP-2352-1の声は掠れている。SCP-2352-1は放送終了前に、「もうこの[罵倒]には疲れた」と表明し、2352-2に「[自分を]休ませてほしい」と訴えた。再生時間1:30。
129 無力化報告書: SCP-2352-放送-129参照。
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