SCP-2405
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アイテム番号: SCP-2405

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2405のコピーは、情報技術部門によって常に保安財団ネットワークファイルシステム(SFNFS)内に維持されます。SCP-2405へのアクセスは、SCP-2405自動実験プロジェクトの現責任者に制限されます。実験2405-279198以降、SCP-2405に由来する動画に対しては、人間が視聴する前に認識災害削除専門システム(CSES)によるスクリーニング検査が行われることとなっています。

説明: SCP-2405は、2017_acf_nats_fianls.mp4 [原文ママ]というファイル名が当初付けられていた、非決定性の内容を含むMPEG-4 Part 14形式1の動画ファイルです。SCP-2405のファイルサイズ及び二進数表示は同様の非異常性のmp4ファイルのものと類似していますが、SCP-2405には、動画ファイルの再生機能をもったプログラムで開かれるたび、以前の動画と同様の主題を持ちながらも内容の異なる動画が再生されるという異常な特性が存在します。この異常な特性は、オペレーティングシステムのコピーアンドペースト機能を用いて作成されたSCP-2405実例のコピーにも引き継がれる2ほか、リネームされたSCP-2405実例、メタデータの改変されたSCP-2405実例においてもこの異常性が引き継がれますが、動画データが改変されたSCP-2405実例は異常性を示しません。

SCP-2405は一律に、クイズボウル3の試合が、学術競技連盟(ACF)4の用いる20/205形式に則って、講堂でトーナメントの決勝戦として行われている様子を写します。SCP-2405が写す各試合の様子は、出場者や内容が大きく異なったものとなることがあり、全体の0.0005%以下の事例では歴史的背景が異なったものとなります。いくつかの試合の内容を事実と捉えた場合、SCP-2405が描写する試合の全てがそうであるとは限らないものの、それら一部の試合はベースラインの歴史から分岐した時間軸で行われたものであるということが示唆されます。そのような試合は非常に稀であり、ベースラインの歴史との相違を判別する訓練が施された再帰型ニューラルネットワークによって行われるSCP-2405自動実験プロジェクトによってのみ発見されています。

SCP-2405は2016/██/██、動画投稿サイト及びファイル共有サイト上の動画を分析し、非決定性コンテンツを発見することを目的として設計された財団ウェブクローラーであるPANOPTESによって発見されました。SCP-2405は著名なファイル共有サイト█████から発見及び回収され、標準カバーストーリーE-3("インターネット上の著作権侵害")の下で削除されました。SCP-2405の起源を特定するため、同じカバーストーリーの下で財団エージェントが同ウェブサイトのデータベースにアクセスしましたが、SCP-2405のアップロード者に関する記録は発見されませんでした。SCP-2405の起源の解明は、異常性の起源の特定と同様にSCP-2405関連研究のなかでも優先事項とされています。

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