SCP-2410

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穿刺されたSCP-2410実例。

特別収容プロトコル: 財団ウェブクローラと自治体警察に潜入中のエージェントは、SCP-2410現象の可能性がある通報を傍受し、財団に通達します。SCP-2410に関連するソーシャルメディア投稿や緊急サービス通報は検閲され、全ての関係者は尋問のために拘留された後、記憶処理されます。SCP-2410実例はクリアランスレベル3/2410以上の職員から承認を得た後、焼却処分します。

玩具製造の品質管理請負業者に潜入中の財団エージェントは、SCP-2410現象のパターンを探る試みの一環として、定期的に既知のあらゆる製造業者のテディベアからサンプルを採取します。

説明: SCP-2410は、ぬいぐるみのクマの詰め物が、同サイズのクマとして解剖学的に正しい内容物と瞬間的に置換される外部エントロピー現象を指します。これには筋組織、骨、完全に揃った内臓、循環器系、血液や胆汁などの体液が含まれます。完全に機能性を保った解剖学構造が収容されているにも拘らず、生物学的なプロセスはクマの中で発生せず、臓器はいずれも開口部に接続されません。

影響されたクマと通常のクマの間には密度と重量の僅かな差が観察されますが、これらの変化は目立たないため、しばしば影響クマが著しく損傷するまで見過ごされます。外部環境に曝露すると、SCP-2410実例は異常性の無い生肉に典型的な速度で腐敗し始め、それ以上の異常な活動を示さなくなります。

補遺2410-A: 発見ログ

1979年3月18日、サウスダコタ州スーフォールズ在住の6歳の少年、ニコラス・ハートが911に通報しました。以下はニコラス・ハートとスーフォールズ市警通信係タミー・ホワイトの当初の会話の転写です。

<記録開始>

ホワイト: 911です、どのような緊急事態ですか?

ハート: <抑えきれないすすり泣き>

ホワイト: もしもし? どなたかそこにいますか? 私の声が聞こえますか? あなたは負傷していますか?

ハート: <すすり泣きながら> 死んだ! ジフィーが死んだ!

ホワイト: ごめんね坊や、でもお願い、落ち着いてお話を聞かせてちょうだい。誰かが怪我したの?

ハート: <激しくすすり泣き続けている> 僕… ジフィーが…

ホワイト: ごめんなさい、まだよくお話が分からないの。落ち着いて、何が起きてるのか教えてほしいわ。大きく息を吸って。

ハート: <深呼吸する> ジフィーと外で遊んでたんだ、ママは玩具をお外に持ち出しちゃいけませんって言ったけど。それで2人で庭を走ってて、森に遊びに行こうと思って、そうすればジフィーにも森を-

ホワイト: ま、待って、ちょっと待って。ジフィーは玩具なの?

ハート: 僕のテディベア。 <鼻をすする>

ホワイト: 坊や、玩具を壊したからって911に電話しちゃダメでしょう。それは緊急事態じゃないの。パパかママは近くにいる?

ハート: <まだ泣いている> 嫌だ! ジフィーは今すぐお医者さんに診てもらわないとダメだ! フェンスに引っ掛かって中身が地面に散らばってる! ジフィーは怪我してるんだ、助けて!

ホワイト: <鋭く息を吸い込む> 分かったわ。今から警察官を1人送って、ご両親と話してもらうし、ジフィーも助けてあげる。それで大丈夫かしら?

ハート: お願い! ジフィーは死にかけてるんだ!

<記録終了>

現場に到着した警察官は、ニコラス・ハートとその両親が裏庭でSCP-2410実例を囲んでいるのを発見しました。この時、SCP-2410実例は金網フェンスに引っ掛かった腹部が裂け、内臓が露出していました。これが既知の最初のSCP-2410実例であり、問題の通報は市警察に潜入していたフィールドエージェントが事件を知った時点で財団に通知されました。全ての関係者には記憶処理が施され、クマは同一の複製品と交換されました。

補遺2410-B: SCP-2410の収容に関する倫理委員会提言

補遺2410-C: 報告書#46402716-Aで提起された提言へのO5評議会投票

棄権
O5-5 O5-1 O5-3
O5-9 O5-2 O5-4
O5-10 O5-8 O5-6
O5-12 O5-11 O5-7
O5-13

ステータス
動議否決

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