SCP-2419
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アイテム番号: SCP-2419

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2419は現在、サイト-19の標準的ヒト型生物収容室に居住させられています。SCP-2419は一暦週ごとに合成繊維の毛糸玉を7個まで所持することが認められます。また、要求に応じて交換用の編針および/または鈎針の提供が認められる場合もあります。

職員は意思疎通において、SCP-2419の右耳が聞こえないことに留意する必要があります。同様に、対象は初期段階のアルツハイマー関連認知症を患っており、自分がいるのは長期介護施設だと信じています。職員はこの誤りを訂正してはいけません。

SCP-2419-Aの各実例は、記録した後、追跡チップを取りつけます。確保環境外部への持ち出しは許可されません。他の異常存在へのSCP-2419-Aの導入は、問題の異常存在を担当する収容スペシャリストたちの許可と、少なくとも3名のレベル5職員による承認が必要です。効果を断定するため、実例のDクラス実験を事前に行わなければいけません。余分もしくは使用されなくなったSCP-2419-A実例は、該当施設それぞれの安全な保管エリアに収容するか、或いは焼却処分します。

説明: SCP-2419(本名アビゲイル・タサム、英国サルフォード在住、93歳)は、ニット編み/クローチェ編みによって異常な物品(SCP-2419-A)を生成する能力を持つ人間女性です。SCP-2419は十分な量の毛糸が供給されてさえいれば協力的かつ温和であることが確認されており、毛糸が無い状況下では片頭痛や抑鬱症状を被ります。

SCP-2419が生成したニット編みの服やクローチェ編みのアイテムは、明らかに特定の受取人の個人的要望またはニーズに適合する数々の異常性を示します。アイテムの異常性は着用時、もしくは本来の用途で利用されている場合のみ発現します。それ以外の状況では異常性を持ちません。

SCP-2419は編み物作業に際し、徐々に対象受取人についての基礎知識を取得します。これまで断定されている全ての受取人はSCP-2419の1.5km圏内に居住しており、収容以降の受取人は全てサイト-19の内部に存在します。これは更なる実験が行われない限り、有効範囲とは見做されません。SCP-2419は受取人の選定プロセスに自由意志で関与してはいないようであり、命令や要請を受けて自発的にSCP-2419-Aを生成することもできません。

収容以前には、2点のSCP-2419-A実例が回収され、Anomalousアイテム番号を割り当てられています。3点目の実例が発見されるにあたって解析部門の調査が開始され、SCP-2419の存在が明らかになりました。対象はエージェント グレゴリオおよびウェントによって慎重に回収されました。SCP-2419には存命中の親族がおらず、近隣住民との付き合いは殆ど、或いは全くありませんでした。一般にはSCP-2419の死亡記事が公開されました。

以下は、SCP-2419の捕獲に続いて回収されたSCP-2419-A実例の部分的リストです。

  • 青いベビーブランケット。人形または類似する人間型玩具に被せると、成人の観察者はその人形を人間乳児として知覚する。
  • ターコイズのスカーフ。着用者に対し、それ以前の歌唱力や声域に関係なく、ソプラノで歌う能力を付与する。
  • 茶色の手ぬぐい。使用者の肌からあらゆる負傷痕、にきび、火傷などの傷を除去できる。
  • オレンジ色のビーニー帽。着用者の全体的知性を大幅に低下させる。
  • 大人サイズのミントグリーンの靴下一足 ― 鋸刃のパターンが編み込まれている。この靴下を着用したDクラス職員は、壁や天井も含め、どれほどの傾斜が付いた表面でも完全な牽引力を以て真っ直ぐ歩く能力を獲得した。
  • 耳当てが付いた白い帽子。着用している間は完全に耳が聞こえない状態になる。

以下は、財団での収容中に作られたSCP-2419-A実例の部分的リストです。

アイテム番号 説明/特性 注記
SCP-2419-A-4 多彩色のカーディガン。着用すると、対象者の視界にいる人間の脳裏に、笑顔のピエロのイメージが投影される。 サイト-2170での4ヶ月間の配属期間を終え、サイト-19へ異動になったジョナス・S██████に向けて編まれた物だと考えられている。当該アイテムは収容支援のため、前記施設へ引き渡された。
SCP-2419-12 虹色のビーニー帽。着用者の5m以内に、鱗翅目(lepidoptera)に似た非実体の光り輝く昆虫を複数出現させる。 現在はキリュウ研究員のオフィスに保管中。
SCP-2419-A-14 黒い手袋一組。着用すると、指が伸長して幅広くなり、モグラのそれに似た爪を形作る。また、着用者の夜間視力を大幅に改善する。 カオス・インサージェンシーの構成員3名が、過去数ヶ月かけて掘り抜いた施設下部のトンネルを占拠しているのが発見された。3名全員が捕縛され、尋問のために武装サイト-12へ移送された。
SCP-2419-A-16 小さな犬用セーター。中に手を入れるよう指示された被験者は、充足感を報告し、自分は愛されているという圧倒的な感情を覚えたと述べた。 SCP-2419による対象受取犬の説明を基にして、このアイテムはSCP-1424に着用させられた。SCP-1424の移動パターンは変化していないが、現在は移動に際して尾を振っている様子が見られる。
SCP-2419-A-56 ライムグリーンの靴下一足。着用すると、対象者の足が肉体的に変異し、猿の後足に類似する把握力を有した付属肢になる。この変化は苦痛を伴わない瞬間的なもので、脱ぐと元に戻る。 SCP-2419は、このアイテムは SCP-2338-10を受取人として作られたものだと主張した。当該オブジェクトの世話役であるサトウ・リョウコは、このアイテムによってSCP-2338-10の足の器用さ1が大幅に向上し、明瞭な字を書けるようになったと主張した。SCP-2338-10は新たに得た能力を使ってクレヨンで“ありがとう”の手紙を書き、この手紙は後にSCP-2419へと届けられた。
SCP-2419-A-62 藤色のセーター(XXXLサイズ)。着用者は自分が視線を向けられているという強い感覚に囚われる。 SCP-173の収容に利用する申請が成された。数名のDクラス職員が収容室に送られ、当該異常存在にセーターを着用させた後、Dクラスを一人だけ残して全員が収容室を退出するという実験を実施。SCP-173はDクラスが瞬きしても、数分間目を閉じていても身動きすることは無かった。

SCP-2419-62は数週間着用された後、排泄物と血液の混合物に塗れて無力化しているのが確認された。
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