アイテム番号: SCP-2428
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2428は、実験以外ではサイト██の██ホールにある安全ロッカーに収容します。各実験の終了時、影響を受けた被験者はSCP-2428-2を摂取してください。
説明: SCP-2428は、要注意団体“ワンダーテインメント博士”によって、“リトル・ミスターズ”シリーズの“ミスター・いかれ”購入証明として作成された文書です。下記の影響を受けている者が1人もいない状況下でSCP-2428を直接視認した人物は、SCP-2428-1と指定される男性ヒト型生物の幻覚を知覚し始めます。
SCP-2428-1は外見的にはスラヴ系民族の男性ヒト型生物であり、身長167cm、体重55kgと推定されます。SCP-2428-1は肘から先の袖が引き千切られた多彩色の拘束着と、灰色のスラックスを着用しています。「リトル・ミスターズ®の一員、ミスター・いかれ by ワンダーテインメント博士」という言葉がSCP-2428-1の左前腕に刺青されています。
SCP-2428-1は知的存在であり、SCP-2428に影響された対象者の情報を保持し続けますが、各出現間の時間経過を認識していません。また、SCP-2428-1は被験者が知覚している他の幻覚と、それが異常であるか否かに関わらず、相互作用することが可能です。インタビューの結果、“リトル・ミスターズ”関連の異常存在たちは、影響者が周辺にいればSCP-2428-1を知覚できることが証明されました。
記憶処理はSCP-2428の異常な影響を除去するのに効果的でないことが証明されています。しかし、SCP-2428-1は、摂取5分後にSCP-2428のあらゆる効果を終了させられる、様々な形状の錠剤型幻覚(SCP-2428-2と指定)を影響者に提供することができます。
補遺: 実験ログ
目的 |
D-49851による初期の相互作用。サイト██の玄関でワンダーテインメント博士ブランドのマーク入りの箱が発見され、D-49851による開封時にSCP-2428が発見された。 |
対象 |
D-49851 |
結果 |
SCP-2428-1は好意的で会話に熱心である旨が報告される。SCP-2428-1は、日付に基づき、約3年間にわたって人間と関わる事無く過ごしてきたと主張。実験終了時にSCP-2428-1はスラックスの左ポケットからSCP-2428-2を生成したことが報告されており、D-49851にそれを提供した。D-49851はSCP-2428-2を摂取し、箱にSCP-2428を戻した。SCP-2428はその後、カタログ化され、さらなる実験のために除去された。 |
目的 |
詳細なインタビュー |
対象 |
アンドレア・セガストローム博士 |
結果 |
|
注記 |
幻覚に苛まれている対象者への実験や、幻覚関連の異常なオブジェクトとのクロステストが現在検討中。 |
目的 |
非異常性の幻覚との相互作用の可能性を探る |
対象 |
D-96485、幻聴あり |
結果 |
D-96485からの書面による声明: 私にはいつも、起動中のエアコンに近づくと、そこから誰かが漠然とした脅し文句を囁いてくるのが聞こえていました。私は通風孔が付いたこの部屋に入れられて、例のSkipとかいうものを与えられました。私はミスター・いかれと少し話をして、彼は声について尋ねてきました。彼にそれを説明すると、彼は少しの間、通風孔を見つめていました。 やがて彼は、はしごとドライバーを持って来てほしいと言い出しました。そこで私はそう要求して、█████さんに持ってきてもらいました。私はドライバーをいかれさんに手渡そうとしましたけれど、彼はそれを取ろうとはしませんでした。はしごを上って通風孔を目を細めて覗いていたけれど、それだけです。彼は戻って来て、怖がることはないと私に言いました。なので私は上っていって、私を囁き声で脅し続ける通風孔のネジを外しました。そしてカバーを外した時、私はそこに一匹のバケモノを見て肝を潰しました。もう少しではしごから落ちそうになり、できる限り速く降りました。 いかれさんは私の肩を撫でて、またはしごを上り、少し驚いた様子でしたが、あの小さな怪物を引きずり出しました。通風孔の中にいたゴブリンは暴れ続けましたが、いかれさんは片手ではしごを掴みながらゆっくり降りてくると、部屋の隅へ歩いていきました。私は彼があの時何を言ったのか分かりませんが、とにかく1分ほどでゴブリンは黙り込みました。いかれさんはまた幾つかのことを言い聞かせて、ゴブリンは頷きました。いかれさんは多分脅し文句のようなことを言ったのでしょうけれど、その後でアレを通風孔に戻し、私にカバーを閉め直すように言いました。 今ではアレは、私が今までやってきた良い仕事のことを話し続け、明るい面を見るようにと告げています。どれだけ長く続くかは分かりませんけれども。 |
注記 |
D-96485の幻聴に起こった改変は実験後3週間にわたって持続したが、彼女がSCP-2428実験外で問題の生物を目撃することはなかった。D-96485の士気は顕著に向上しており、似たような幻覚に苛まれている他のDクラス職員をSCP-2428実験に割り当てるように複数回要求している。 |
目的 |
影響を受けた対象者が死亡した時、何が起こるかを判定する |
対象 |
D-24282、D-24283 |
結果 |
D-24282にはSCP-2428が、D-24283には銃器が与えられた。D-24283が銃を向けるとD-24282はよろめくように動き、結果的に最初の1発は外れた。D-24282は数秒間SCP-2428-1と格闘しているように見えるが、その後D-24283の銃撃により死亡。D-24283はその後SCP-2428を閲覧し、数秒の硬直の後、腕を上げて防御態勢を取りつつSCP-2428-1から暴行を受けていると主張した。闘争の後、D-24283は何かを掴んで口に放り込むような動作を行う。異常効果が終了する前の最後の5分間には、これ以上の暴力行為は見られなかった。 |
注記 |
SCP-2428-1はその後数回の実験で意思疎通に応じようとせず、2例においては影響を受けている対象者の口に無理矢理SCP-2428-2を捻じ込もうと試みた。 |