SCP-2430
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アイテム番号: SCP-2430

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2430はサイト-17の標準的なヒト型生物収容室に収容します。SCP-2430から抽出された組織サンプルは、分析後に焼却して処分します。

説明: SCP-2430は身長173cm、体重73kgの、故アドルフ・ヒトラー(1889-1945)と肉体的に同一の外観を持つヒト型実体です。体内器官は、機能性を持たないものの、非異常性の人間のそれと一致しています。しかしながら、SCP-2430の肉体的状態は、以下の点で異常性のない人間から乖離します。

  • DNA分析は、SCP-2430の遺伝子構造がSus scrofa(イノシシ)とCapra aegagrus hircus(家畜ヤギ)の組み合わせ由来であることを示します。また、SCP-2430の骨格系は、8人分の異なる骨を融合させたものであると判明しています。これらの人物の身元は分かっていません。
  • 消化器や呼吸器系の存在にも拘らず、食料・水・空気を必要としていません。
  • 神経系に、苦痛の感受性を高めるための改変が施されています。
  • 毛包が欠如しています。代わりに人口の毛が頭部と顔に、本物のヒトラーの髪と口髭に似せて植えられています。
  • 発話能力を持ちません。
  • シアン化カリウムの痕跡と鉛の欠片が、それぞれSCP-2430の血流および皮下組織で見つかっています。

SCP-2430の異常性は、筋肉と皮下組織を再生させる能力にあります。これによってSCP-2430は、負傷からの回復や、身体から除去された臓器(心臓や肺など)の再成長を可能としています。SCP-2430の身体に出来た傷や切開は負傷から3日以内に再生成されますが、臓器の再生には最大で2週間かかります。臓器再生速度の完全なリストについては、補遺2430-Aを参照してください。

しかしながら、SCP-2430の再生能力は骨格系へのダメージを包含せず、骨折の治癒速度は非異常人間と同様です。SCP-2430から抽出された組織サンプルは再生能力を持ちません。

SCP-2430は1960/██/██、アルゼンチンのブエノスアイレスにある、オブスクラ1の関係者だった故█████ ████████の住居で発見されました。SCP-2430は当初、████████を捕縛したモサドのエージェントに発見されましたが、異常性質を見出され、SCP-2430を終了するモサドの試みが失敗に終わった後に財団へ送還されました。

補遺2430-1: 以下のメモは、█████ ████████の家で発見されたものをドイツ語から翻訳したものです。

我々は総統閣下を救出し、安全な場へと避難させることができた。だが、彼は最早、精神的には事実上の廃人である。私はアカ共が総統閣下に成した非人道的処置を呪おう。総統閣下はアカ共が有する超兵器(wunderwaffe)の実験台にされたのかもしれない。せめてもの慈悲と閣下を殺すつもりだったが、もはや万策尽き果てた。閣下は不死となったのだ。閣下を放棄してはならない。余りにも目立ちすぎる。

補遺2430-2: 以下のメモは、1991年のGRU“P”部局解散後にその本部から回収されたものであり、GRU“P”部局が保有していたSCP-2430に関する唯一の現存文書です。全てロシア語から翻訳されています。

01.XII.1943: ヤノフスカでオブスクラ軍団の分屯地から回収された関心物品の中には、それぞれに人間の骨格を埋め込んだセーフリームニル2の肉100切れが含まれていた。全て人間の形をしており、そこに骨を留めてさえ置けば、切り取られた肉を再生成できる。基本的には、肉で覆われた機械のようなものだと言って間違いはない。

13.V1.1945: セーフリームニルの肉の適用に関して、同志スターリンは個人的に検討をした後、提案されたプロジェクト・エインヘルヤルを却下した。代わりとして、同志スターリンは代案を提示・承認なされた ― プロジェクト・ジュデッカ。

28.VII,1947: 同志スターリンは直々にプロトタイプの検討を行っておられる。苦痛を知覚できないという点は放置してはおけない。それはプロジェクト・ジュデッカの目的に沿ったものではない。

24.II.1948: ウラルの肉職人たちをモスクワ総局に護衛。彼らは同志スターリンの仕様を遵守して、プロジェクト・ジュデッカの支援を委託されることになる。ソビエト連邦とその国民を代表し、ヒトラーの上に真の勝利と正義を主張する権利は実現されなければならないのだ。

17.IV.1950: プロジェクト・ジュデッカへの協力の対価として、ウラルの肉職人たちの代表者にセーフリームニルの肉4000kgが提示される予定。その他の事項としては、同志スターリンはヒトラーに対する個人的尋問の開始を望んでおられる。

09.V.1951: 勝利の日だ。同志スターリンはパレードに出席した後、ヒトラーの檻を訪れる予定。今年、彼は再びニューズの儀(Rite of Nyúz)を観覧なさりたいとのご要望である3。尋問官一同は参照のこと。

06.V.1953: 同志スターリンは死んだ。最早ここにはヒトラーを飼っておく必要がない。奴の処分に弾丸を消費するのは意味がない、死なないのだから。ただ慎重に埋めておくように。奴はセーフリームニルの肉の無駄でしかなかった。

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