SCP-245-KO
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-245-KO

オブジェクトクラス: Euclid Safe

特殊収容プロトコル: SCP-245-KO-1は標準Safeクラス収容容器に保管します。収容及び研究に必要なサンプル5体を除くすべての標本は焼却処分します。オブジェクトの変則性が世界の情勢に大きい影響を及ぼせること、また使用者に大きい精神的衝撃を与えることから、オブジェクトを使用する行為またはこれを含む実験は一切禁止されています。20██/█/██以後、市中に流通されたすべてのSCP-245-KO-1が回収されたことがSCP-245-KO-2の出現の程で確認されたので、確保されていないオブジェクトの探索の試みは中断されます。

SCP-245-KO-2は国際紛争地域に出現し、破壊・捕獲の時に即時消滅しこれに関係なく再出現するため、収容が不可能です。しかし個体の出現のためには必ずSCP-245-KO-1の実行が必要なので、直接的収容はSCP-245-KO-1の収容に集中します。個体への対策は財団の衛星を通じて動向を観測し、個体の活動をアメリカ、ロシア、NATO、イラク・レバントのイスラム国(ISIS)、その他出現した紛争に関わった勢力の活動に偽装し、個体が観測されたデータをすべて破棄し操作されたデータですり替えることで十分です。

説明: SCP-245-KO-1(以下「ゲーム」)はSONY社のプレイステーション4とMicrosoft社のXBOX ONE向けに発売された 《天からの死》Death from aboveというタイトルのファーストパーソン・シューティングゲームです。スウェーデンのストックホルム所在の新鋭ゲーム社が開発社として登録されていますが、実際のないペーパーカンパニーです。しかし実際にゲームの発売を決定したSonyとMicrosoftの職員と接触した結果、実際に相手の職員と合って協議を行いオフィスにを訪ねたこともあり、ゲームによる収益も引き続き製作者に払っているとの答えが得られました。実際に会社を立てて目的を達成した後に消えたか、または精神操作を通じてゲームを開発したと推測されます。市中で販売されているゲームのソースコードの分析結果、変則性のない一般的なゲームのソースコードでしたが、後述する「CO-OPモード」に使われる敵軍及び戦場のデータはゲーム内に存在しませんでした。

ゲーム内の主人公はアメリカ軍のUCAVUnmanned Combat Aerial Vehicleの射手gunnerです。ゲームの目的はミッションごとに作戦時間内にできるだけ多数の敵を射撃することです。ミッションによって特定のターゲットの破壊が義務付けられることもあり、一部の敵は射撃されなかった場合自機を攻撃することもあります。

射撃してはならない民間人も登場し、シナリオモードの序盤では彼らを撃つなというセリフが出てスコア計算時にも民間人誤射の数を見られますが、民間人を射撃してもスコアが増えない以外のペナルティーは一切ありません。後半ステージ及びCO-OPモードでは民間人と敵軍が混ざって出現するためほとんどのプレイヤーは民間人も一緒に射撃します。これはネット上の攻略記事やゲームプレイ動画で「民間人は構わず撃て」と言うプレイヤーが多めであることで確認できます。民間人を射撃しない場合は上手の縛りプレイ動画などでのみ確認できます。

UCAVに搭載された武装は最初は25mm機関砲ですが、ゲームの進行によってエンジンの出力と大きさが増加し、様々な武器が解禁され105mm榴弾砲、ナパーム弾、JDAM、化学弾、白リン弾等を搭載できます。ゲームのコンテンツは中東及びアフリカの紛争地域の敵軍またはISIS勢力との交戦中の地上友軍にCASClose Air Supportミッションを展開して敵軍とISIS勢力を壊滅し戦争を勝利に導くシングルプレイの「シナリオモード」と、全世界のプレイヤー達と同時にプレイする「CO-OPモード」で構成されています。特記すべき点は、CO-OPモードの戦場はプレイヤーが任意で決めることができずゲーム内でCASを必要とする戦場が表示され、プレイヤーがここに乱入することです。プレイヤー達によると軍事的考証が無視された点はあるがグラフィックとサウンド、射撃のコツが非常に上手にできていると評価されており、ISISまたはイスラム過激派勢力のテロを受けたか当勢力へ反感を持つ国での売上が高いです。

SCP-245-KO-2は中東及びアフリカの紛争地域に断続的に出現する所属不明のUCAVです。胴体はアメリカの試験機であるX-36に類しており、外部観測の結果から計算した体積及びエンジンの出力による最大搭載重量を超えた武器が搭載されています。

機体の塗色と搭載された武装は機体ごとに異なっており、各UCAVはSCP-245-KO-1にて「CO-OPモード」で乱入したプレイヤーの機体と一致しています。実験結果によると搭載された武装及び機体の塗色はゲーム内でカスタマイズされた機体の状態と一致し、出現した地域も「CO-OPモード」で現れた地域と一致していました。またゲームでの操作がそのまま実際のUCAVに反映され、ミッションエリアの景色及び敵の構成も実際の戦況と一致していました。しかも収容のため介入した財団の特務部隊もゲーム内で敵として登場しました。この事実からゲーム内の「CO-OPモード」は実際の紛争地域にUCAVを出撃させ、これを直接操作することだと推測されています。UCAVはミッション時間の経過または撃墜された場合消滅し、出現と消滅の瞬間を捕捉する試みはすべて失敗しました。

補遺245A:

ゲーム発売から6ヶ月が経過した時SCP-245-KO-1の内容に変化が見られました。ゲームのスタート画面とロード画面の背景が破壊された建物、死んだ親の死体の前で泣いている民間人の写真などに変わり、ロード中には「これはすべてあなたのせいです」「今日あなたは何人の民間人を殺しましたか?」「まだクール気取りですか?(英語版のセリフ: Are you cool yet?)」等のメッセージを現しました。「CO-OPモード」を始めると画面の上に「今まであなたはn人の民間人を虐殺しました」というメッセージが追加されました。

最初のプレイ時にはプレイヤーが今まで殺した人の死体をドローンの近接飛行によって赤裸々に見せました。ゲームプレイの最中にもシナリオモードとCO-OPモードに関わらず射撃に命中された敵の断末魔を聞かせ、ミッション終了後スコア計算直前に近接飛行で戦場の景色を赤裸々に見せ、スコア計算の時「民間人の虐殺数」の項目が血で書いたようなフォントに変わり強調されました。また、財団の持つゲームでは「騙されましたね」「グズグズしてるとあなたたちがまたこうなると知ってました」「殺人事件で一度釣られましたのにまた釣られましたか?間抜けですね」等のメッセージを現しました。しかし紛争地域にUCAVを出撃させる本質の変則性には変わりはありませんでした。

このようなゲームの変化に様々なゲーマー及び評論の間に問題が起き、ネット上には「いくらいいメッセージだとしてもこんな風に表現すると誰だって不気味だと思う」「民間人の誤射にペナルティーなかったのにこんな不意打ちとかマジか」等の意見が観測されました。ネット上にはゲームCDの破壊の写真が投稿されました。当ゲームに対して一部の政治家が過度の暴力性を批判し、世界中のマスコミでは当ゲームの記事が書かれる等、当ゲームが全世界の話題になりました。

同時にゲームを買ったプレイヤーにWebメール、携帯メール、メッセージ等の手段でとあるURLが送られました。このURLは共通的に中東及びアフリカの紛争にて無人機による民間人の虐殺を批判する記事にリンクされていますが、記事に載った無人機の写真はゲーム上でプレイヤーが操作した無人機と一致するSCP-245-KO-2であって、殺された民間人の写真もプレイヤーが殺した民間人の写真でした。また記事で微弱なミーム効果が検出され、この記事を読む人に「自分がゲームによって紛争地域の民間人を殺した」と思い込ませる効果がありました。この記事は送られたURL以外の方法ではアクセスできませんでした。記事そのものは話題にならなかったものの、記事とゲームの変化によりPTSDに苦しむゲーマー達が発生しました。この状況によって既存の混乱が深刻化されました。

しかしこうした混乱の反面、SCP-245-KO-1を保有しているゲーマーの把握を容易にし、ゲームの全回収の後大規模の記憶処理によってゲームの存在そのものを消し混乱を解決しました。その後SCP-245-KO-2が再び出現することはなく、SCP-245-KOはSafeクラスに変更されました。

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