SCP-2470
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-2470

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 封じ込め支援のため、発見地点にはエリア-141が確立されています。SCP-2470の極めて危険な性質と、終末論的かつ神秘主義的な運動や宗教団体からの潜在的脅威が存在するため、現地職員はオブジェクトを封じ込めること、ありとあらゆる外部の脅威からエリア-141を保護すること双方に責任を負っています。

説明: SCP-2470はある種の実在に関する実体、または知覚的な原理であり、客観的な観点では初期発現段階にあるZK-クラスシナリオです。対象を知覚することに関して克服不能の障害が存在するため、オブジェクトの外見は仮に存在するとしても不明のままです。その現在位置は生成される効果範囲に基づいて間接的に決定されます。

この作用は、SCP-2470によって知覚されたあらゆる物体や事象が客観的実在から直ちに消失する、という形で現れます。まず第一に、オブジェクトはその感覚によって最も直接的に知覚できる対象にこの作用を及ぼします。その後、オブジェクトは知識の蓄積に伴って対象の性質を抽象的に理解して一般化し、作用を現象の直接的な、さらには間接的な原因にまで及ぼします。

例えば、初期回収作戦中の次のような事象が注目されます。まず、空気の振動が停止したために数名のエージェントの足音(このエージェントは煙幕の陰に隠れていました)が消失し始めました。直後に大量の空気が自発的に消失を始め、急減圧が引き起こされました。続いてこれらのエージェントの足が消失し、最終的にエージェント全員の全身が完全に消失しました。同様の過程を経て、まずは上記の個々の煙幕から分離していた煙の塊が消失し、これはすぐに全ての煙に及びました。その後、作戦地域に存在した全ての起動中の煙幕弾にも作用が及びました。最終的に、オブジェクトの知覚範囲内かどうかにかかわらず、作戦地域に存在した特定種類の煙幕弾全てが消失することとなりました。

土壌の消失により、発見地点には深さ200メートルを超えるクレーターが形成されました(オブジェクトは消失した以上の量の土壌が視界に入ることに混乱し、消失過程を減速させたのだと思われます。地球を有限の大きさを持つ実体として認識できなかったものと考えられています)。大気の消失は継続しており、大気圧の低下によって作戦地域には暴風を伴う定常的な竜巻が形成されました。

いかなる現象に関しても、その背後にある原因について一般化を行うことは必然的に抽象的な概念を扱うことにつながり、最終的には宇宙自体の存在を推論することにつながります。このため、SCP-2470は潜在的ZK-クラス災害に分類されています。

収集されたデータの分析によると、オブジェクトは次の感覚を持っていることが確実視されています。

  • 極めて広い周波数帯に及ぶ電磁放射の知覚。これは可視光域を含み、視覚に類似したものである。
  • 機械的刺激に対する極めて鋭敏な知覚。これは触覚や聴覚に類似したものである。
  • [データ削除済]の知覚。

合理的な観点から、オブジェクトは次の感覚も有すると推論されています。

  • 非常に限られてはいるが、直接的なテレパシー知覚。
  • ある種の量子作用の知覚。特に、ある種の特殊な現象としての量子的重ね合わせ状態の知覚。

量子作用に関する仮説は、[編集済]の間に発生した事象や、オブジェクトを直接知覚する試みの間に(少なくとも)測定装置や人間の感覚器官に被害や消失が発生したことと関連しています。これは、知覚作用には必然的に波動関数の収縮が伴い、これをSCP-2470が知覚可能であるらしいことに関連しているようです。

さらに、この仮説と[データ削除済]の結論を組み合わせることで、オブジェクトがどのように「ヴァイスシャッテン・パラドックス」への曝露を避けているのかに関する説明が得られました。SCP-2470はミームエージェントの性質に関する観念を持っていなくとも、現時点とごく近い未来の間の量子もつれ状態からその被害を予期することが可能で、この情報に基づいてその知覚を拒むことが可能となっているようです(比喩的に言えば「目を閉じている」)。しかし、█年間の封じ込めを経てなおこの手法が未だ唯一の封じ込め手段であるという事実は「パラドックス」を用いることの妥当性を示しており、オブジェクトの感覚を迂回して破壊的ミームを強制的に接種する、という無力化手順の開発はこの手法を押し進めることで可能となったものです。

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回収記録: オブジェクトの異常活動に関する最初の報告は、20██年██月██日、██:00頃に[編集済]地域の安全監視を行っていたFBU“Avialesookhrana”4の航空監視員によるものでした。パイロットは幅広く深い穴を中心として森林が大規模に消失している領域の存在を報告し、その後すぐに通信は途切れました。この報告はロシア教育・科学省に潜伏するエージェントに傍受され、█個の機動部隊が編成されて偵察作戦が行われました。

当初、オブジェクトは何らかの小型ブラックホールに似た性質を持つとする仮説が立てられていました。しかし初期の分析によってこの観点は否定され、異常存在の真の性質が明らかになりました。封じ込めや無力化のために[データ削除済]などの様々な手法が試されましたが成功せず、無力化のために「ヴァイスシャッテン・パラドックス」の使用が提案されました。この試みはある程度の成功を収め、無力化には至りませんでしたがパラドックスの担体はオブジェクトの作用に耐性があることが発見されました。不成功に終わった複数の試みの後に財団はSCP-2470の捕獲に成功し、現在の封じ込めプロトコルが開発されました。作戦全体を通しての職員の損失は███名でした。

█████博士の報告書からの抜粋:

無力化を目的とした初期の試みの一つに、注目すべきエピソードがあった。エージェント・███████の提案によりオブジェクトの視界に鏡が置かれた時だ。論理的に考えて、自身の像を知覚したオブジェクトは無力化されるように思えた。しかし、鏡に映った他の物体はその作用を完全に受けたのにもかかわらず、オブジェクト自体には何の変化もなかった。代わりに、同様の大きさの物体より12秒長く時間がかかったが、オブジェクトは鏡を破壊した。また、オブジェクトが既に█年間、自己認識の作用による自己破壊を受けていないことは明らかだ。これを合理的に説明するものとしては次の仮説が考えられる。

  • オブジェクトはその作用を選択的に及ぼすことができるか、受動的な耐性を持っている。
  • オブジェクトは自身を認識できないか、それを避けている。
  • オブジェクト自体が認識できない。
  • 認識されたオブジェクトの特徴そのものがオブジェクトである。オブジェクトに対するいかなる認識もその複製を招く。オブジェクトの分割不能性のため、これはオブジェクトが拡大していることと同義である。

最後の仮説は[データ削除済]精査が必要だ。

後に収集されたデータによると、初期発見地には少なくとも80年代後半に放棄された██████という小さな村が位置していました。しかし異常存在の出現の数年前、この村は未知の過激な終末論的宗教コミュニティのメンバーによって占拠されました。彼らの活動の証拠は不完全で矛盾を含むものですが、[データ削除済]であることが示唆されています。

補遺1:

補遺2:

補遺3: 文書2470-x

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