SCP-253-JP
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アイテム番号: SCP-253-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-253-JPは必ず電池を抜いた上でサイト-8173内の低危険度オブジェクト収容ロッカーに収納してください。認可された実験以外の持ち出しは禁止されています。SCP-253-JPのスイッチ部は誤作動防止のため電子錠のついたアクリル製カバーで覆います。カバーを外す錠は現在実験担当者である██博士の管理下にあります。

誤認を避けるため、SCP-253-JPには識別用タグが電子錠と別に取り付けられています。また、サイト-8173で使用する全ての車両は車体に黄色、ないしそれに類する色を使用してはいけません。

説明: SCP-253-JPは全長約60cm、太さは持ち手部分で約5cm、発光部先端で4cm程度の、駐車時の誘導に用いる一般的な誘導灯(交通法上の『赤色灯』と呼ばれるもの)に見えます。重量は電池が入っていない状態で約350gですが、これは同型の市販品の約1.5倍に相当します。刻印されている製造番号から、少なくとも本体は国内メーカーの██████社の製品(商品名『██████』)と判明しましたが、製造ラインや企業に特異な部分は見られず、SCP-253-JPが異常特性を獲得するに至った理由は不明です。現在、上述の重量の増加から何者かの手によって改造が加えられた可能性が示唆されています。分解、破壊の試みはすべて失敗しました。X線等の非破壊検査の結果、材質や内部構造は同型の製品とほぼ同じであると判明しています。持ち手のケース部分に電池を入れて手元のスイッチをONにすることで、内部のLEDが点灯します。

SCP-253-JPは以下の条件を全て満たしたとき、活性化します。

  • 人間が手に持ち半径30m以内の、車輪のついた乗り物(自動車、自転車、バイク、着陸時の飛行機等)を誘導する。その際の乗り物(以下、SCP-253-JP-1と指定)は人間が直接に運転しており、なおかつ全ての車輪が接地している。
  • 誘導時、昼夜問わずスイッチがONで点灯状態である。
  • SCP-253-JP-1の約75%以上が黄色、ないしそれに類する色である。

以上の条件を満たした状態で車両の誘導を行った場合、SCP-253-JP-1の運転手(以下ドライバー)は時速150km/h~[削除済み]km/hに瞬間的に加速します。シートベルトなどで体を車内に固定していた場合、それらはまるで射出を助けるように即座に外れるか、切断されます。また、この運転手の射出を補助する効果はSCP-253-JP-1全体に及び、明らかに強度的に耐えうるはずのガラスや天井は射出の瞬間極端な脆弱さを示して突き破られ、ドアや窓等の可動する部分であれば自動で開いて『射出口』を作ります。SCP-253-JP-1に実験のため増設されたハーネスやベルトも、車内空間にある限り同様の影響を受けます。大抵の場合、射出された運転手は地面への激突、摩擦によって全身の打撲、骨折、脳挫傷、[編集済み]等の重傷を負い、最悪の場合死亡します。また、助手席等の同乗者は射出こそされませんが、方向によってはドライバーが激突して同等かそれ以上の負傷の可能性があります。

また、射出される方向は常に北~北北東の方角(355度~18度)です1
複数の実験により、射出方向の法則を割り出すことに成功しました。詳細は補遺SCP-253-JPを参照。

SCP-253-JPは██県の中学校の入学式で来場した保護者の車両に対して使用され、誘導者と運転手が激突して死亡するという事故により財団の目に止まりました。調査の結果、誘導係の教員が手にしていたSCP-253-JPが原因だと発覚したため同校にあった同タイプの誘導灯は全て接収の上で関係者の全てにBクラス記憶処理を行いました。また、カバーストーリー『不幸な事故』が用意されました。なお、接収された誘導灯の内、異常性質を示したものは一本のみでした。当該中学校の物品購入記録により、SCP-253-JPは事件の4年前に購入されていることが解りました。長期に渡り同様の事故が起きなかった理由としては、学校行事の際、昼間のみの使用に限られていたことが大きい理由と推測されます。事故の際は何かのはずみで使用者がスイッチをONにしたと考えられますが、詳細は不明です。

実験記録253-JP-01 - 日付20██/██/██

対象: 一般的な乗用車。車体は黄色。運転席にはダミー人形を乗せる。
実施方法: Dクラス職員にSCP-253-JPを活性化状態で使用させる。なお特に記載のない場合、実験はサイト-8173内の車両実験用ガレージ内で実施された。
結果: 変化なし
分析:実際に人間が乗っていることが重要なのだろう。

実験記録253-JP-02 - 日付20██/██/██

対象: 三輪車。黄色に塗装した上でDクラスをドライバーとして乗せる。
実施方法: Dクラス職員にSCP-253を活性化状態で使用させる。
結果: 変化なし。
分析:SCP-253-JPにとっての『乗り物』の境界線はどこなのだろう。やはり自転車か?

実験記録253-JP-03 - 日付20██/██/██

対象: 一般的な乗用車。車体は緑色。ドライバーとしてDクラスを乗せる。
実施方法: 目隠しをしたDクラス職員に『黄色い車が目の前にある』と偽の情報を与えて、SCP-253-JPを活性化状態で使用させる。
結果: 変化なし。
分析:SCP-253-JPには知覚があると見て間違いないだろう。少なくとも車両の種類と色は判断できるようだ。

実験記録253-JP-04 - 日付20██/██/██

対象: 要人警護に使用される防弾仕様の車両。車体は黄色。ドライバーとしてDクラスが乗車。
実施方法: Dクラスの誘導者に活性化状態で誘導させる。
結果: ドライバーは北の方角へ射出され[編集済み]の欠損を含む重傷、その後終了された。車両の屋根は内部から外側へ破られ大きくめくれあがっていたが、射出されたDクラスの体重と速度では破壊は不可能と予測されていた。  射出方向は北北東(13度方向)。
分析:ドライバーというよりは、車体全体に影響を与えるものらしい。

   
実験記録253-JP-05 - 日付20██/██/██

対象: █‐███型旅客機。機体を黄色に塗装。パイロット経験者のDクラスがドライバーとして操縦。なお、逃走防止のため機体は飛行不可能な状態にしている。実験は██県にある財団のフロント企業が所持する滑走路を一時的に閉鎖して行った。
実施方法: Dクラスの誘導者に活性化状態で誘導させる。
結果: [編集済み]。誘導者、ドライバーは共に即死。射出方向は北西(311度方向)の方角だった。
分析:射出方向は限定されているものと思っていたが、違うようだ。他の実験と違うのは、車両のサイズと場所だ。特に『場所を変えたら方角も変わった』という点は関連性を無視できない。サイト-8173外での実験も検討する必要がある。そういえば、発見時の事故はどうだった?

補遺SCP-253-JP: ██博士の指摘により、財団がSCP-253-JPを発見することとなった中学校の事故で、射出された方角が北から大きく外れる事実が確認されました。データを詳細に分析した結果、射出方向の線を延長すると██県██市のある一点で交差しており、そこは現在は使用されていない自動車教習所の廃墟でした。
現地にエージェントを派遣しましたが、場所そのものに明確な異常性は認められませんでした。しかし文書SCP-253-JPが発見され、また放置されていた教習車と思われる廃車が黄色であったことから、現在は財団の監視下に入っています。
また、当該廃墟内でSCP-253-JPを活性化させる実験が申請されており、現在承認待ちです。

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