SCP-254-JP
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アイテム番号: SCP-254-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-254-JPはその性質上、特定施設への収容が困難であるため出現地域の都市開発へ財団が干渉する形で収容されています。一般店舗への転移を防ぐため、財団所有のフロント企業が当該地域に██ヶ所の店舗を営業しています。これらの店舗は街頭から店内が見えない設計にした上で、壁掛け型の『お品書き』を設置します。また、営業時は財団規格のPOS端末を使用し、もし注文にSCP-254-JPが確認された場合、緊急ネットワークを通して財団に通知されます。通知を確認した担当者は店舗を2時間封鎖し人員の出入りを制限した後、関係者に記憶処理を実施してください。その際、店舗内への侵入は禁じますが、非致死性麻酔ガス等の使用は許可されます。また、必要に応じて周辺地域に適切なカバーストーリー(設備の改修、店主の急病等)を流布してください。

当該地域で営業をする財団所有以外の店舗は従業員や経営アドバイザーとして潜入したエージェントにより、食券販売機による営業を行うよう誘導されます。万一財団所有以外の店舗でSCP-254-JPの出現が確認された場合は機動部隊み-24(“口うるさい常連客”)が該当店舗を封鎖した後、関係者にクラスB記憶処置を実施してください。

実験はセキュリティクリアランス3以上の承認を得た上で、財団のコントロール下にある店舗のみで行ってください。SCP-254-JP-Aの摂食実験にはDクラス職員のみを用い、店舗周辺の完全封鎖が可能であることが条件となります。
20██/██/██追記 事件SCP-254-JP以降、一切の実験は禁止されています。██県██町全国各地に潜入中の財団エージェントは本報告書を熟読し、飲食店で発生した暴力事件や死亡事故を対象に監視を行ってください。SCP-254-JP-Bが原因と思われる事件が発生した場合、速やかに財団本部へ通報した上で、上述の特別収容プロトコルに従って可能な限り対象店舗の封鎖、関係者の確保を実施するべきです。

説明: SCP-254-JPは現在██県██市内の██駅周辺の繁華街で営業している、主にラーメンを取り扱う飲食店に出現する壁掛け型の『お品書き』として実体化する存在、およびそれに付随すると見られている一連の現象です。素材や形状、書体はその店舗に最も馴染むものとして出現しますが、メニューは『頑固オヤジのバリカタラーメン』に統一され、必ず価格も一緒に記載されます。なお、価格は出現の度に変化します。

SCP-254-JPが出現した店舗内の空間は厨房やバックヤードを含めて影響下に置かれ、店舗内空間に存在する全ての人間はSCP-254-JPを認識しながらもその存在、及び引き起こされる現象に違和感を抱かず通常通りに振る舞います。防犯カメラなどの監視手段はすべて未知の手段で機能しなくなるため、現在のPOS端末を利用した特別収容プロトコルが考案されました。SCP-254-JPの内容が注文されると、5~15分程度で厨房にSCP-254-JP-Aが出現し従業員はそれを通常の手順で客に提供します。(以下、SCP-254-JPを注文した人物を注文客と指定)

SCP-254-JP-Aはその店舗で通常使われている食器に盛り付けされた物品で、大まかに麺、スープ、具材に分けることができます。また、SCP-254-JP-Aは、記載された価格におおよそ釣り合う価値の材料から構成されます。しかし、以前と『お品書き』に記載された価格が同じでも、SCP-254-JP-Aの具材や内容が異なる場合があり、一般にラーメンと呼べない物品や、食品ではない物品が含まれる場合もあります。

注文者はSCP-254-JP-Aの内容に関わらず完食しようとしますが、苦痛や嫌悪感を感じている様子はありません。また、SCP-254-JP-Aが物質として持つ性質はそのままであるため、内容物によっては食中毒や消化器系への負傷を経て、最悪の場合死亡します。食事を妨害しようとする行為に対しては、注文者は元々の性格に関わらず極端な攻撃性を持って排除しようとします。この行動には自傷行為や相手の殺害も手段として含まれるため、制圧には注意が必要です。

以下の条件のうちどれか1つを満たしたとき、SCP-254-JPは店舗から消失します。

  • 注文者がSCP-254-JP-Aの体積の内95%を胃に収める。
  • 注文者が死亡する。
  • SCP-254-JP-Aが完食されないまま、提供から2時間が経過する。
  • SCP-254-JPが注文されないまま出現から2週間が経過する。

消失後、不定期の休息期間(1週間~3ヶ月程度)の後に半径1km以内の他の店舗に移動します。転移を防ごうとする全ての試みは失敗しました。

以下は財団で確認できたSCP-254-JP-Aの例です。
価格 内容(麺、スープ、具材) 被験者の感想 摂食後の経過
800円 中太の縮れ麺、ごく一般的な味噌味、ブロック状のチャーシューともやしを主とした大量の具材 非常に美味 異常なし
200円 インスタントと思われる麺、極めて薄い塩味、少量の白ゴマ 伸びていて変に酸っぱい 摂食後軽度の腹痛および下痢。一般的な処方で完治
7500円 細麺、豚骨、伊勢エビとフォアグラ 豪華で不味くはないが全体的にちぐはぐな印象 異常なし
2300円 直径1mmの鋼線、水銀、ネジや蝶番などの金属部品 なし 水銀中毒で[編集済み]
10円 [編集済み]の体毛、血液(後の分析で被験者のDNAと一致)、[編集済み]の皮膚組織 (データ削除済み) 食中毒により██日後に衰弱死した
[編集済み]円 直径2mmの[編集済み]、ガソリン、工業用ダイヤモンド なし [編集済み]

SCP-254-JPはラーメン店で発生した客同士の奇妙な諍いにより、財団に発見されました。両者は知人同士でしたが、注文者が被害者を執拗に殴打して殺害。その後警察が来るまでSCP-254-JP-Aを食べ続けましたが、塩酸、[編集済み]を含む劇薬を摂取し、死亡しました。従業員へ対するインタビューによると、被害者が『コショーを取ってくれ』と頼んだところ、注文者が激昂し殴り合いに発展したとのことです。この情報が正しければ、食事を僅かでも中断させるような頼み事さえも妨害と見なされる模様です。インタビュー終了後、目撃者を含む関係者全員に記憶処理を実施しました。

SCP-254-JPは食券販売機や卓上型のメニューに擬態しないことが確認されています。また、██県██市内の繁華街より外の転移は行われていません。

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