SCP-2548
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アイテム番号: SCP-2548

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2548の膨大な大きさと位置のために、現在SCP-2548の収容は不可能です。収容のための努力は財団の偽情報プログラム、及び一般大衆が持つSCP-2548についての情報を増やさないことに集中されます。SCP-2548が財団以外の存在に発見される兆候をつかむため、主要な天文雑誌を監視することになっています。

関連する偽造証拠を用いて、宇宙探査機ボイジャー1号が今なお運用中であるという誤情報を周知させてください。

SCP-2548との無線連絡を行うには、SCP-2548を担当する主任研究員全員の承認がなくてはなりません。

説明: SCP-2548は惑星間空間内の領域で、太陽からの相対距離は約25AU1、半径は少なくとも0.1AUです。SCP-2548では範囲内の物体に対する放射線の生成、外力の作用など、いくつかの異常現象や現実歪曲効果が発生します。放射線は基本的には電波から構成されていますが、少なくとも二つの事例において、可視光を含んでいました。SCP-2548がこれを地球に送信できた事例は、最初の通信の後着実に減少しています。

目視及び重力測定では、SCP-2548内部には、宇宙塵の粒子を除きいかなる質量を持った物質も発見できませんでした。研究によると、SCP-2548は範囲内の物質や放射線をある程度認識していることが分かっており、SCP-2548の認識可能性の性質についての調査は継続中です。

主要なSCP-2548インシデントのタイムライン:

77/09/05: 太陽系圏外の研究を目的として、NASAによりボイジャー1号が発射される。財団は最優先事項として存在しうる地球外アノマリーの研究を引き合いに出し、探査機の設計と構造に多大な援助を与えた。

86/10/27: 事前の危険信号もなく、ボイジャー1号との通信が途絶する。財団はNASAに偽造データを作成及び周知させ、関連組織にボイジャー1号が今なお運用中であると錯覚させる隠蔽措置を施した。

86/11/14: 約8Ghzの周波数の無線信号が、一般の機関だけでなく財団にも検知される。一般に向けての情報は隠匿される。信号はボイジャー1号との通信が途絶した領域から生じていると推測。この領域の観測ではいかなる物質も発見されない。

86/11/18: 領域をSCP-2548と指定。財団はSCP-2548に向け電波を送信し、通信を試みる。SCP-2548はこの信号を地球にむけて再送信する。

86/11/29: SCP-2548が容易に解読可能な、「送信します」というフレーズが12分間も繰り返される無線メッセージを送信する。メッセージは地球の音声を録音したボイジャーのゴールデンレコードから生じていると確認。

86/12/15: SCP-2548が青色光を放出する。発光が終わるまで3分間観測可能。夜空ではSCP-2548は月よりも大きく見える。光の強度がとても弱かったことと光害のために、幸運にも主要な人口集中地域で発見されることはなかった。記憶処理により目撃情報を隠蔽する。SCP-2548との通信が再度試みられるも、成果はない。

86/12/26: 一般の正常性に対するSCP-2548の異常性の危険性が増長しないよう、財団は観測と可能な限りの抑制を目的としたSCP-2548への有人探査任務を計画する。エージェント・タンザーとエージェント・カーンズが長期宇宙探査に向け準備を開始する。財団の既存の宇宙研究プログラムを促進し、最初の宇宙船の試作品であるデルタ-11"デュランダル"をこの任務での使用に適合させる。

87/02/01: SCP-2548が断続的バーストを送信、「D」の文字を表すモールス符号と確認される。メッセージは3時間繰り返されている。

87/07/19: デュランダルが秘密裏に問題なく発射される。

87/12/14: SCP-2548がペルシャ語で無線信号を再度送信する。通信の内容は「遠くの空」であり、繰り返されていない。返信するも返答はない。デュランダルの到着まであと3か月である。

88/03/04: 財団と乗組員に知られず、予想より早くデュランダルがSCP-2548範囲内に突入する。SCP-2548は以前の推測よりも大きくなっていた。

88/03/05: デュランダルは地球に向かって飛び続ける。カーンズは必要なコース変更を行う。デュランダルの生命維持装置と電気システムは、デュランダルの航海には問題なく作動している。

88/03/10: 前述の過程で孤立しただけでなく、エージェント・タンザーを失ったということもあり、エージェント・カーンズは深い罪悪感と憂鬱に苛まれる。一日おきに無線を通して治療が行われ、やや効果が現れている。

88/04/28: SCP-2548が、身元不明の女性の顔に似た明るい白色の光を5分間発生させる。光の強さは、以前観測された事例に比べ遥かに強いものとなっている。

88/12/14: デュランダルが地球に到着し、着水に成功する。エージェント・カーンズには財団勲章が贈られ、エージェント・タンザーは職務中の犠牲に対し死後表彰を受ける。

88/12/15 - 13/08/01: SCP-2548に関するイベントの頻度が徐々に減少する。発生したイベントの多くは、一度に複数の言語で、識別可能な意味を持たない言葉を数分または数秒間繰り返すものである。

14/08/02: SCP-2548からの通信を受信する。声はデュランダルでの探査で観測されたものとは別の女性の声であり、穏やかな口調である。

<音声記録開始>

SCP-2548: 財団?まだいますか?

[3分間の沈黙]

SCP-2548: 大丈夫。待ってます。

<音声記録終了>

メッセージは繰り返されておらず、これに対する返信は行われなかった。

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