アイテム番号: SCP-2582
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2582は発見された元々の場所に収容されています。店舗は標準収容手順に従って改装されました。SCP-2582は移動が不可能であり、影響力の中心部周囲に安全な領域が確保されています。店内エリアは分割され、領域周辺は監視カメラでモニターされています。隠し拳銃と無力化ガスを装備した2名の武装警備員が常時メインエントランスの入り口前に配置されていなければなりません。
説明: SCP-2582はノースカロライナ州ローリーのスポーツバーにある男性用手洗所を大雑把に取り巻くエリア内部で発生する、静的で、円形で、平らな灰色の表面が脳裏に可視化される現象です。エリア内に配置された全ての人間の被験者は、目を閉じると直ちに問題のイメージが見えると報告しました。このイメージは報告によると夢の中でも視認可能であり、被験者の見るごく普通の夢に上から重なるようにして出現します。試験のため配置された被験者たちはSCP-2582の表面を一定の大きさで報告しており、一般的に「心の眼」の3分の2を覆い隠していると述べます。
被験者は時に、人間の話す声・ガチャガチャという音・ドリルや帯鋸の駆動音・物を動かす音・そして最も一般的には口笛の音を聞くことがあります。SCP-2582-Aと呼ばれるこの効果は、被験者がSCP-2582の影響領域内に留まり続ける限り続きます。外部の観察者は、SCP-2582に隣接していればこの物音を聞くことができますが、SCP-2582からそれ以外の効果を受けることはありません。SCP-2582-Aの声は、高齢の男性のもののように聞こえます。
補遺A: 実験イベント045を鑑みて、オブジェクトは再分類と効果の改訂待ちの状態です。
実験イベント:
ブリーン(Breen)博士1: 目を閉じて、何が見えているか教えて。
D102932: うわぁ。あんたが言ってた通りだよ。丸くって灰色だ。
ブリーン博士: 他に何か言えることはないの?
D10293: デカい。うわぁ、イカれてやがるぜ!
室内に口笛が聞こえる。
ブリーン博士: あとは?
D10293: いや、先生…っと、ちょっと待った。デカい円の中に小さい円がある。
ブリーン博士: 興味深いね。続けて。
SCP-2582-A : さぁて、あの忌々しいハンマーはどこにやったかいのぉ? おぉ。
D10293: うわぁ。デカい円が小さくなってきてるぜ。小さい円は元のままだ。
ブリーン博士: …
D10293: デカい円が小さくなって…小さい円は元のままで…待てよ、デカ-
非常に大きな、金属を叩きつける音が室内に響き渡る。
D10293が大声で叫び始める。
D10293: なんじゃこりゃぁぁあ!
非常に大きな、何かの潰れる音が室内に響き渡る。大きな、尖った円筒形の物体がD10293の額の中心から素早く飛び出す。
SCP-2582-A : 中国製のヘボ釘めが。
物体はグラグラと揺れ、D10293の頭蓋骨の中へと後退する。
研究者のメモ: どうやら例の物体は、松果体を真っ二つに割って延びてきたようだ。私も、他の責任ある研究者たちも、我々が見つけ出すべき「ハンマー」がどこかにあるという点で意見は一致している。