SCP-259-KO
評価: +4+x

アイテム番号: SCP-259-KO

オブジェクトクラス: Safe

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発見当時のSCP-259-KOの写真

特別収容プロトコル: このオブジェクトは、基本的に自発的に能力を発揮することができないため、サイト-73の収容ロッカーに保管します。オブジェクトを使用するには、レベル3以上の研究員が同行しなければなりません。

説明: SCP-259-KOは、目隠しをして目、鼻、口などのパーツを顔の絵に付けて完成させる日本の伝統的な玩具の形をしています。オブジェクトの異常性は、パーツでオブジェクトの顔を作るとき、オブジェクトを使用している人物から影響を受け、時間に応じて周囲に効果が広がっていきます。オブジェクトを構成するパーツは、それぞれその形態に合わせて触覚を除く人間の感覚を示しており、各パーツの位置を変えたり除外することにより異常性を発揮します。オブジェクトの影響を受けた人物の見た目は変化しませんが、感覚を担当する器官はオブジェクトの影響で機能が交換されたり、消失したりすることになります。オブジェクトのパーツを所定の位置に戻すことでオブジェクトの影響を受けた人々を元に戻すことができます。しかし、オブジェクトの影響を受ける人物によって3~4つの器官の役割が変わるときの感覚に激しい衝撃を受け、器官が自らの役割を取り戻さない場合があります。

SCP-259-KOは日本の██県の村の人々が感覚の異常を訴えて、一部が精神的な衝撃を受けることによる連続したショックを起こしたことを受け、財団がエージェントを派遣して回収しようとしたところ、派遣されたエージェントが相次いで他の異常を起こしたため、オブジェクト回収用ロボットを遠隔的に操縦してオブジェクトを回収しました。

実験記録259-KO

実験SCP-259-KO-001 - 20██/██/██

対象: D-259-01
実験方法: SCP-259-KOの目の部分に耳を付けた後、障害物がある部屋を歩かせる。
結果: 対象は不安定であるように見えたが、比較的容易に障害物を避けることができた。目は見えないが、物体がそこにあることを感じられると証言した。対象は、目から放出された超音波の反射を利用して障害物を避けて歩いたことが確認された。

実験SCP-259-KO-002 - 20██/██/██

対象: D-259-01
実験方法: SCP-259-KOの耳の部分に目を付けた後、当日録音した海辺の音を聞かせる。
結果: 対象は、海辺の風景が見えると証言した。対象が説明した風景は、音を録音した際の海辺の状況と一致していた。

実験SCP-259-KO-003 - 20██/██/██

対象: D-259-02
実験方法: SCP-259-KOの耳の部分に口を付けた後、バラードを聞かせる。
結果: 対象はがたがたと震えながらも、しっとりとしたケーキ類の味がすると証言した。実験後、対象は心理的に大きく安定し、満腹感が上がったことが確認された。

実験SCP-259-KO-004 - 20██/██/██

対象: D-259-02
実験方法: SCP-259-KOの目の部分に鼻を付けた後、パンを作る現場の映像を見せる。
結果: 対象は、焼きたてのパンの香りが部屋いっぱいに満たされていると証言した。

実験SCP-259-KO-005 - 20██/██/██

対象: D-259-02
実験方法: SCP-259-KOの口の部分に耳を付けた後、貝を食べさせる。
結果: 対象は海の波の音、船の汽笛の音などを聞いたと証言した。

実験SCP-259-KO-006 - 20██/██/██

対象: D-259-03
実験方法: SCP-259-KOの目と耳の位置を入れ替えた後、映画を見せる。
結果: 実験開始直後に対象はいくつかの混乱を起こしたが、通常どおり無理なく映画を視聴した。対象は、序盤を除いては大きな違いを感じとることができていなかった。

実験SCP-259-KO-007 - 20██/██/██

対象: D-259-03
実験方法: SCP-259-KOの目、鼻、口、耳の位置を順に入れ替える。
結果: 対象は大規模な混乱を見せ、精神錯乱の症状を現した。入れ替わった機能にしっかり順応できていないように思われ、耳に食品を入れようとしたり、目を瞑って鼻を塞ぎ、正常に歩けないまま床に倒れながら部屋を這い回った。SCP-259-KOの顔を元に戻したが、対象は精神的なショックから抜け出せていないと考えられた。以降対象の感覚器官は、その役割を正しく機能させられていない。

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