SCP-2596
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SCP-2596に乗ってから20秒後、D-8374の掌に形成された穿刺傷。

アイテム番号: SCP-2596

オブジェクトクラス: Euclid (元Safe)

特別収容プロトコル: SCP-2596は、聖遺物サイト-25の、排水フローリングと透明なプレキシガラスの天井を備えた改良済み収容チャンバーに保管されます。排水溝は収容チャンバーの下部にある保管チャンバーに接続されています。週に1回、この保管チャンバーは空にします。

SCP-2586の上に少なくとも1分間継続的に乗った被験者は、SCP-2596から降りる際に創傷の治療を受けることになります。通常の状況下では、被験者はSCP-2586の上に2.5分間継続的に乗った時点までで降りなければいけません。被験者をSCP-2586の上に少なくとも3分間継続的に乗せる実験には、プロジェクト主任/2596からの承認が必要です。

説明: SCP-2596は表面積が2.4m2の木製の筏です。対象は完全に、接着剤で貼り合わせられた木材の破片のみで構築されています。にわか作りの外見の都合上、SCP-2596には全体的に不規則な形状の穴が見られます。実験2596/04の出来事に続き、これらの穴は非異常性の真水を1秒あたり100mLの一定速度で分泌しています。したがって、SCP-2596は水による被害を顕著に受けています。

SCP-2596に乗った人間(以下、“対象者”とする)は即座に幻視・幻聴を体験します。対象者は一貫して周辺環境を、雲に覆われた高輝度の場所であるかのように知覚します。幻聴は主に対象者の第一言語で語られる言葉から成っており、忘れる/引き返すことを促します。[データ削除済]明らかな類似性にも拘らず、対象者は幻聴の呼びかけに従わないことを選択するのに十分な自意識を保持しており、[データ削除済]との接点は全て表面的または偶然のものと見做されています。

対象者がSCP-2596の上に留まり続けると、穿刺傷が両掌・両足に出現し始めます。穿刺傷が現れている間に対象者がSCP-2596を離れた場合、上から降りた時点で傷はそれ以上進行しなくなります。

3分間以上連続してSCP-2596上に留まった対象者は、即座に消失します。衣服や付属品(宝飾品・インプラント・ピアスなど)はSCP-2596の上に残ったままです。さらにSCP-2596の穴からは対象者の血液が分泌されます — 唯一既知の例外は実験2596/03で発生した出来事です。対象者は、望むならば消滅前にSCP-2596を降りることができます。

SCP-2596は2005/██/██、“真正十字異端派”ヴェラ・クルス・ヘレシー1のセーフハウスとして使われていた、レマン湖の近くにある私有地の地下で発見されました。以下は当該宗派の構成員たちが回し読みしていた、2005/██/██の集会に参加することを促すパンフレットの抜粋です。

真なる十字架は一体となった。欠片は最早、思慮無き偶像崇拝に依存していない。レマン湖へ来たれ。我らは天の船へ乗り込み、主との交わりに到るであろう。

これを受けて、当該物件への襲撃が機動部隊アルファ-26(“暁を貪れ”)によって行われました。襲撃において、真正十字異端派の構成員1名が激しく抵抗し、セーフハウスの地下室に機動部隊が踏み込むのを阻止しようと試みました。最終的に、この構成員は財団職員によって終了されました。

真正十字異端派の他の構成員は発見されませんでしたが、地下室からは着衣や私物が見つかっており、屋内にいたことが確証されています。SCP-2596の近くから採取された血液サンプルは構成員のものだと考えられており、彼らはSCP-2596を使用したと仮定されています。

境界線イニシアチブから収集された情報は、真正十字異端派が“鉄槌計画”2によって、レマン湖近隣のセーフハウス襲撃後に無力化されたことを示唆しています。しかしながら、前述の襲撃が行われた際、鉄槌計画のメンバーは現場に存在していませんでした。

補遺2596-1: 実験ログ抜粋 — 実験ログの完全版リストは文書2596-アルファを参照。

補遺2596-2: 2006/██/██、MTF A-26はロシアのアストラハンにある鉄槌計画の拠点を襲撃しました。本拠地において捕縛された人物たちの中から、上述の実験で消失したD-8375に似た人物が発見されました。彼の身柄は後ほど、有効な識別タトゥーで本人と確証され、後日尋問を受けることになりました。

補遺2596-3: 2006/██/██以降、SCP-2596から分泌される水は、真水と(非常に高い割合の)ヒトの唾液の混合物であると特定されています。後のメタ解析では、SCP-2198の二次的実例を介して得られた降雨サンプルとのDNAの一致が示されました。これを受けて、ハムリン上級研究員は、SCP-2596とSCP-2198二次的実例に影響された地域の間には何らかの空間異常が存在するという仮説を立てています。

[データ削除済]を使用して気象データが相互参照され、ロシア中央部のおよそ100ヶ所がSCP-2596の潜在的な退出点として選定されました。

SCP-2596を使用すれば、財団職員が上記退出点の正確な座標を特定することは可能だと仮定されています。しかしながら、優先度が低く倫理的な懸念があるため、現在のところ実施は中止されています。

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