SCP-2622
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アイテム番号: SCP-2622

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2622は、ベッド・衣装箪笥・書き物机を備え付けた標準的なヒト型生物収容室に収容します。紙と鉛筆が要求に応じてSCP-2622に供給されます。SCP-2622には、25%の蛋白質ペーストと75%の土から成る規定サプリメント2622-アルファが1日3食提供されます。SCP-2622の収容室内はほぼ完全な暗闇を保ちますが、例外として研究のためのアクセスを望む際のみ、低可視性が得られるように光量を上昇させます。

SCP-2622は通常、財団職員に協力的であり、深刻な封じ込め違反のリスクは考慮されていません。レベル2以上のセキュリティクリアランスを持つ職員は、特別なクリアランスなしでもSCP-2622の収容室に入る事が許可されています。

初期収容時にSCP-2622が所有していた私物は、非Anomalousアイテム保管庫内のロッカーに収容します。SCP-2622によるこれら物品の返還要求は即時却下されます。

説明: SCP-2622は大雑把にヒト型をした生物で、身長は約1.8m、体重は約85kgです。対象は男性であり、年齢不詳ですが、白髪や早期発症型関節リウマチなどの幾つかの生理学的指標に基づいて中年期の範囲内と考えられています。

SCP-2622は見た所、地下生活に適応した未知の知的種族の一員です。対象の目は直径約15cmで、一般的な瞼を欠き、透明な瞬膜によって保護されています。対象は、光に非常に敏感であり、弱光条件下よりも明るい状態では激しい眼の痛みを感じます。加えて、SCP-2622の鼻は頭蓋骨の前面全体を占め、22本の肉質に環状に囲まれています。この付属器官にはある程度の把握力があり、触れた物・可聴周波数・電流・固体物質内を通る振動に対して非常に敏感です。SCP-2622の手は明るい灰色の鱗に覆われているために触覚が制限されており、指の動きも限られたもので、先端には長さ5cmの爪があります。結果として、SCP-2622は、主に匂いと鼻で触れる事を経由してオブジェクトを調べます。対象の身体の他の部分は毛皮で覆われており、主に灰色がかった黒ですが、頭部・上背・肩には高齢化による色素沈着の喪失が見られます。対象は通常、財団が提供する人間の衣服に身を包んでおり、カーキ色の服・アロハシャツ・男性用の日除け帽に対する好みを公言しています。

SCP-2622は不自然なイギリス訛りの流暢な英語を話しますが、話し方が不自然であるということは否定しています。対象は自身を”テラ・インテリア帝国”と呼ばれる文明の人類からの無任所大使であると主張しています。SCP-2622によると、テラ・インテリア帝国は地球の地殻内のトンネルや洞窟を5億km以上にわたって包含しており、人類にとって完全に未知の動植物や知的種族が生息しています。SCP-2622によって財団の研究者に伝えられた、テラ・インテリア帝国の注目に値する住民やランドマークには以下が含まれます。

  • “インテリアン(Interians)”: SCP-2622が属する種。SCP-2622によると、彼らは非常に高度な文化と科学技術水準を持つ平和的種族である。
  • “アナプシドン(Anapsidons)”: 知的爬虫類種族であり、SCP-2622によって、暴力的・攻撃的・好戦的であると語られている。SCP-2622はインタビュアーに対し、アナプシドンとインテリアンの外交情勢について矛盾する説明をしている。詳細についてはインタビューログを参照。
  • “クリストポリス(Krystopolis)”: 地球の北磁極の真下に位置するテラ・インテリア帝国の首都。クリストポリスの建築物は、管理された形状に成長する緑色の有機結晶で構築されていると言われている。
  • “T火炎平原(The Fire Plain)”: 太平洋中央部の南方下部に位置する洞窟であり、ほぼ一定の火山活動によって植物の成長は妨げられている。火炎平原には珪素を主体とする結晶性の生物と、”ロックマン(the Rock Men)”と呼ばれる狩猟採集民の知的種族が生息していると言われている。
  • “大地下海(The Great Underland Sea)”: アフリカ大陸のほぼ中央に位置する水域であり、デボン紀から白亜紀(419 – 65万年前)までの先史時代の海洋生物が生息している。また、魚のような姿の神秘的なヒト型知的種族も同様に居住している。
  • “蛮地(The Savage Country)”: 北極海のグリーンランド下部に位置する巨大な(SCP-2622は”10万平方マイル” [約260万平方km]と主張)洞窟。熱帯気候であり、恐竜が生息していると言われている。

SCP-2622は、人類が過去数十万年にわたってテラ・インテリア帝国と頻繁に外交関係を結んでおり、激変的な事象 –SCP-2622が詳述を拒否した事象– によって双方の文化は永久に分割されたと主張しています。財団の調査は、これまでのところ、SCP-2622の主張を何一つ実証できていません。

SCP-2622は、軽度から中度の栄養失調と脱水に苛まれ、ロンドン地下鉄の整備エリア内を彷徨っている所を発見されました。財団の下に収容された後、SCP-2622は興奮して「何と(人類の)進歩した事よ」とコメントし、財団の医療職員や研究者に繰り返し自身の来歴を語りました。SCP-2622は前述の激変事象以来テラ・インテリア帝国から分断されていると主張し、財団がテラ・インテリア帝国との接触を再確立して帰還できるようにする事を繰り返し要求しています。財団のフィールドエージェントによるロンドン地下鉄の完全な捜索活動は、補遺2622-1に詳述されているSCP-2622の私物を除いては、関心に値する物を何も発見しませんでした。

補遺2622-1: SCP-2622の私物

  • バックパック1つ。
  • 寝袋1つ。
  • 枕1つ。
  • 服2着。
  • スナック菓子3袋、うち1袋は開封済。
  • ボトルキャップ・アルミ箔・ツイストタイなどの各種廃棄物から作られた勲章11個入りの、段ボール製葉巻入れ。
  • 以下の書籍のコピー。
    • 火星のプリンセス、エドガー・ライス・バローズ著。
    • マーベル・マスターワークス: X-メン 第1巻、スタン・リー著。
    • ハイパーボリア、クラーク・アシュトン・スミス著。
    • 地底旅行、ジュール・ヴェルヌ著。
    • モロー博士の島、H.G.ウェルズ著。
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