SCP-2664
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-2664

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2664はその初期発見地点であるシベリア、ベルホヤンスク山脈にあるGRU "P" 部局サイオニクス研究施設(SCP-2664-A)に収容されます。施設の半径10km内のエリア(「ホットゾーン」に指定)は全ての非消耗要員の立ち入りが禁じられます。ホットゾーンの外側の施設の半径50km内のエリア(「イエローゾーン」に指定)は軍需品実験施設の名目の下に一般から封鎖されます。

イエローゾーンから5kmの地点に現地の消耗要員、医療職員、セキュリティ職員が宿泊するためのキャンプが建設されています。週に一度、ゼータ-アンブラージュの再条件付けプログラムを受けた2名の心身ともに健康な消耗要員にオリハルコンのサプリメントカプセルを5錠飲ませ、標準寒中装備、ビデオカメラ、心電計、スノーモービルを与えた後、SCP-2664の状態を報告させるためにイエローゾーンの中へ送ります。

もしどちらかの要員が環境的原因以外の理由による脳外傷のために死亡した場合、即座にSCP-2664は未収容状態にあると再分類され、プロトコル148-ゼータが直ちに有効となり、監督評議会に対してYK-クラス世界終焉シナリオが差し迫っていることが警告されます。その他の機会に施設へ行くことは最低でも2名の監督評議会からの明示的な許可がない限り禁じられています。

財団は世界各国の政府と協議を行っており、SCP-2664-Aが写っている全ての衛星画像は加工されるか、破棄されます。

説明: SCP-2664はサイオニック固有武器であり、ソビエト連邦異常調査部門で1950年から1961年の間「プロジェクト・レッドライン」として活動したGRU "P" 部局により開発されました。当時の最高指導者であるヨセフ・スターリンの指令に従い、SCP-2664は世界中の民衆を即座に洗脳し、ソビエト社会主義へ従わせることを可能とする精神的抑止力として機能する予定でした。しかしながら、GRU "P" 部局は秘密裏に人間から暴力傾向を低減し除去させる目的でSCP-2664の設計を行いました。

物理的にはSCP-2664は頭胸結合1である3組のウクライナ人の三つ子から構成されています。この事例ではSCP-2664のそれぞれの頭部は別々の方角を向いており、彼らの体は臍において結合しています。彼らには合計して3本の腕と6本の足があります。内部の結合状態は不明なままです。

サイオニック的にはSCP-2664は単一のゲシュタルト実体であり、それぞれの物理的身体に関連する、外部環境を知覚しそれとの相互作用を可能とする3つの精神部分 - 制御部、作動部、受容部 - を持ちます。SCP-2664は空中浮遊や100kgまでの物体の長距離操作を行う能力がありますが、そのサイオニック能力は主にその周囲の知性存在に影響を与えるためにあります。

保護されていない知性存在がSCP-2664の周囲 100m 3km 5kmに入ると、特に視床、前頭前皮質、扁桃体、海馬、脳中隔において深刻な脳内化学物質の変容と脳組織の変異が発生します。知性存在の個性は大きく変化を初め、ノルアドレナリンや他の攻撃性に関連するホルモン、交感神経系の鬱に関連するホルモンの分泌が90%減少します。これにより暴力の関与への忌避、急性ストレス反応の極度の減少、そしてあらゆる種類の武器に対する強い拒否反応が誘発されます。ネズミなどの非知性存在は急激なスポンジ状脳炎と毒性硫酸の形成に苦しみ、数分以内に死亡します。

精神的にはSCP-2664は6才から10才の子供と同程度の知能と気質を持つと考えられています。その精神状態はGRU "P" 部局によって実施された条件付けおよび訓練プログラム2による悪影響を受けていると考えられます。

SCP-2664-AはかつてのGRU "P" 部局サイオニクス研究施設のことであり、そこでSCP-2664は作成されました。調査ミッションアルファの最中に施設自体がアノマリーとなるまで、それは建物内の全てのサイオニック発信の強度をを99.5パーセント低減するように設計、建造されていました。この目的のため、断熱材の中にエレクトラムなどの素材が組み込まれており、レイアウトは建物内部のサイオニック発信の反射と拡散を最大化するように設計されています。

補遺 2664.1: SCP-2664に関する財団の知識の大部分は、以前GRU "P" 部局にいた「アイスマン」と呼ばれる研究者から得られたものです。彼はSCP-2664の開発を含むGRU "P" 部局の無数の研究と開発プロジェクトを主導しました。1962年12月25日、アイスマンは西ベルリンのイギリス大使館の大使を通じて財団へと亡命し、SCP-2664を含む███個の部局の異なるプロジェクトや取り組みに関する数千の機密文書やウルトラフィッシュの記録を持ち込みました。1963年に秘密裏に行われた超常武器停止協定の際、ソビエト連邦はそのプロジェクトと施設が存在することを公式に否定しました。結果として、暗黙的に財団がSCP-2664および施設の管理権を所持しているとみなされています。

補遺 2664.2: SCP-2664の調査

ベルホヤンスク山脈の航空機偵察によりサイオニクス研究施設の存在が確認された後、機動部隊ラムダ-9("Mind over Matter[物体に勝る精神]")が施設を調査し、SCP-2664の状態および内部の他の異常性を確認するために派遣されました。

その後に行われた球の調査は、球の急激な成長と関係した全人員の喪失という結果に終わりました。ラムダ-9より送信された最後のログ、並びにSCP-2664のオリジナル文書を考慮し、サイオニクス部門は最終的に現在の収容方法を考案しました:その成長を抑止するため、サイオニック不全である人員とサイオニック低減物質をその中へ派遣します。現時点で、球の半径は月に1.5%の割合で拡大しています。

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