SCP-271-JP
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アイテム番号: SCP-271-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-271-JPの収容に当たっては、SCP-271-JPの所有者である████不動産株式会社から、財団のサイト-81██のペーパーカンパニー███有限会社が賃借しているというカバーストーリーを保って下さい。書類上及び関係者の認識上の整合性が取れていることを必要とします。このため、████不動産の全社員にはカバーストーリー「定期健診」に基づく1ヶ月毎のAクラス記憶処理が行われ、この間に████不動産の書類もカバーストーリーとの整合性を保つため改竄されます。決して████不動産に賃貸料を払い、正式な賃貸関係を結んではいけません。

なお、████不動産の倒産や買収によるSCP-271-JPの転移や破壊の可能性を防ぐため、財団は████不動産の財務状況を監視し、必要な場合カバーストーリー「太っ腹な融資者」を用いた融資を使い捨てのフロント企業から行って下さい。

説明: SCP-271-JPは、██県██市████に立つオフィスビルの1階に存在する、100平方メートルの不動産賃貸物件です。現在████不動産が所有しています。

SCP-271-JPは収容以前から「賃借人が次々と入れ替わる物件」として地域の一部では有名でした。████不動産は事故物件としてSCP-271-JPを格安で賃貸していましたが、18人の賃借人全ての破産とそれに伴う6件の殺人未遂事件、並びに12件の傷害事件の発生という事実の判明から、財団はSCP-271-JPの異常性に気づき、19██/█/██にSCP-271-JPを収容しました。

SCP-271-JPを賃借した個人・各種法人(以下賃借人)が存在する場合、SCP-271-JPは活性化し、賃借人の経済事情を1年以内にSCP-271-JPを賃借不可能とするまで段階的に悪化させます。

また、SCP-271-JPの賃借人1は、SCP-271-JPの賃貸を続けるべきとの進行性の強迫観念を持つようになります。2この強迫観念は、賃借不可能なまでに経済事情の悪化が進行した時点でピークに達し、賃貸を止めるよう説得する他者に対して極めて強い攻撃性を発揮します。3

最終的に、賃借人は破産し、SCP-271-JPの賃貸契約を打ち切ることとなります。その時点でSCP-271-JPは非活性化します。賃貸契約の打ち切りとともに、元賃貸人の強迫観念も消失します。

当初財団は、SCP-271-JPの異常性はその内部にあると考え、████不動産から財団のフロント企業████社が賃借し、SCP-271-JPは空屋として封鎖するという形で収容していました。しかしSCP-271-JPの影響により、████社の財政は急激に悪化し、ついには[削除済]を経て倒産しました。この結果、SCP-271-JPの異常性はSCP-271-JPの所有者と賃借人の関係性によって発現するものだとの推測が立てられ、収容プロトコルが現在のように変更されました。その後、SCP-271-JPの活性化は起こっていません。

なお、初期収容時に「SCP-271-JPの所有者である████不動産にはSCP-271-JPの悪影響が見受けられないことから、SCP-271-JPを財団のフロント企業が買収する」という案が██博士から提出されましたが、サイト-81██管理者は「██博士の提案を実施した場合、SCP-271-JPの転移あるいは破壊、または予測の付かない事態を引き起こす可能性がある」として却下しました。この方針は現在も変わっていません。

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