SCP-2739
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-2739

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2739を含有するアパートは財団フロント企業に買収されています — SCP-2739がある建造物の棟は現在、██州███████の街に勤務する工作員のための寮/セーフハウスとして使用されています。地元住民の疑惑を最小限に抑えるため、SCP-2739プロジェクトの主任研究員は恒久的にこの寮に住むことになります。建物の残りは、地元の財団作戦行動に宛てる収入を得るため、普通のアパートとして運営されます。セキュリティ違反の可能性を除き(標準規則を適用)、他の収容は必要ありません。

説明: SCP-2739は、アメリカ合衆国██州███████にある████ ██ ██████████アパートの437C号室に存在する次元異常です。SCP-2739の内部はアパートの外層から予想されるものより遥かに広大です(一部屋だけの室内に約300平方メートルの空間が存在)。SCP-2739の内部は安定しており、寸法の変化は記録されていません。

SCP-2739は外見上、かつての437C号室の居住者であり、最後の既知の借家人である█████ ███████1の兄であった███ ███████2に関連する、幾つかの異常および非異常な芸術作品のためのアートギャラリーとしての機能を意図しているようです。この文書と全ての関連書類では、空間内に収容されている芸術作品をSCP-2739-1実例と呼称するものとします — 特筆に値する実例の要約リストは補遺を参照してください。

回収: ████年10月13日、PoI-2739/02の健康状態を確認するためにアパートを訪問した███████市役所のソーシャルワーカーは、代わりにSCP-2739を発見し、直後に緊急サービスへ通報しました。██████の緊急対応機関に潜入していたエージェントは事案監督者への連絡を取り、状況の収容を試みました。バックアップ部隊が到着し、SCP-2739がメディアの注目を集める前に情報抑制プロトコルを施行しました。

補遺: 要約版 要注意人物ファイル#2739/01:

本名: ███ ███████

別名: 無し

関連要注意団体: 無し

監視理由: 当該PoIは、民間に公開されることを意図したと思しき異常な芸術作品の主題として扱われている。

行動措置: 既知の/疑わしい接触点を監視し、必要に応じて情報管理措置を実施すること。

優先度:

ステータス: PoIは死亡し、██州███████の市営墓地に埋葬されている。

背景情報: PoI-2739/01は████/██/██、██州██████の街にて、[編集済: 要 倫理委員会クリアランス]を両親として誕生した。PoIは██████の公立学校に通っていたが、当時の成績の低さと出席日数の少なさは特筆に値する。PoI-2739/01は幼少期の大半を深刻な貧困の中で暮らし、主に同じような経済状況にある人物たちと共に行動していた。PoIは████年の春に██████高校を卒業した。

████/██/██3、治安判事█████ ███████はPoIに対して、アメリカ合衆国軍に入隊することに同意すればそれ以前の犯罪歴を抹消するという条件を提示した。PoI-2739/1はこれに同意し、その後アメリカ海軍に衛生下士官として入隊した。PoI-2739/01の完全な軍務録は、完全版のPoI-2739/01文書で閲覧可能。

PoI-2739/01は████/██/██に不名誉除隊処分を受けている。司令官はこれを、度重なるアルコール・薬物関連の事件と、概ね職務を効率的に遂行できていない事が理由であるとした。PoI-2739/01は除隊処分以降の職を見つけることができず、その後は不明な期間のホームレス生活を送った。████年から████年までの法的記録には、浮浪罪や類似する犯罪に関連してPoI-2739/01に対する複数の言及が見られる。

████/██/██、PoI-2739/01は収入となる勤め先と、████ ██ ██████████アパートの永住権を手に入れることに成功した。医療記録は、当時のPoI-2739/01が中毒離脱症状の治療を求めており、そのために政府が資金提供を行っている治療プログラムを利用していたことを示している。

████/██/██、PoI-2739/01の健康状態を確認するためにアパートを訪問した███████市役所のソーシャルワーカーは、彼が死亡しているのを発見した。検死記録では、胸部の自傷的な銃創と、深刻なヘロインの過剰摂取が死因とされている。PoI-2739/01は生命保険に加入しておらず、葬儀のための資金も確保されていなかったため、PoI-2739/01の遺体は███████の市営墓地にある無名の公共集団墓所に埋葬された。

PoI-2739/02は、PoI-2739/01の死後間もなく、彼が住んでいたアパートの部屋のリース契約を引き継いだ。これはSCP-2739が発見される1年前のことである。

補遺: 要約版 要注意人物ファイル#2739/02:

本名: █████ ███████

別名: 無し

関連要注意団体: 無し

監視理由: 当該PoIは、民間に公開されることを意図したと思しき異常な芸術作品を創造した疑いがある。

行動措置: 既知の/疑わしい接触点を監視し、必要に応じて情報管理措置を実施すること。可能ならば拘留すべし。

優先度:

ステータス: 不明。最後に目撃されたのはSCP-2739の発見前。

背景情報: PoI-2739/02は████/██/██、██州██████の街にて、[編集済: 要 倫理委員会クリアランス]を両親として誕生した。PoIは██████の公立学校に通い、講師たちからは芸術的才能と創造性があるとして注目されていた。PoI-2739/02は主に、青年期における芸術的興味の対象が類似する人物たちと共に行動していた。

PoI-2739/02は████年の冬に██████高校を卒業し、翌年の春に全額支給奨学金で██州立大学の視覚芸術プログラムを受け始めた。しかしながら、PoI-2739/02は████年10月中旬の二学期にプログラムを中退。以後の3年間、彼女の消息は途絶える。

████年4月、PoI-2739/02は故郷である██州██████の街に戻り、地元のファストフード店に雇用され、過去の知り合いと同居していた。この時期から、PoI-2739/01の死亡とそれに続くPoI-2739/02の失踪まで、既知の要注意人物・団体との直接的/間接的な接点は確認されていない。

補遺: 要約版 SCP-2739-1実例リスト:

このリストは不完全です。完全版のリストはレベル3/2739クリアランスを有する人物ならアクセス可能である場合があります。

SCP-2739-1/001:

説明: 当該アイテムは20人分の座席が付属した小劇場です。劇場は常に2.5×2.5mのスクリーンに、視覚的には影絵芝居に似た劇を8分ループで映し出しています。実際に影絵を投げかけている物体や、光を投影しているメディアは劇場内で発見されていません。劇は大人2人と子供6人の家庭を描写しており、一番幼い少年(他の家族に比べて低い身長で判別可能。以下、“対象”とする)が成長して大人になる過程を強く重視した内容です。大多数の場面は牧歌的です。しかしながら、幾つかの場面では性的・肉体的虐待、対象と家族以外の人物たちによる格闘、薬物乱用が描写されています。劇は、裁判官と思しき存在の前に立って話す対象の姿で終了します。

注: 劇場に入った人物は、明確な発生源が無いにも拘らず、強いタバコの煙とアルコールの匂いがしたと述べています。

SCP-2739-1/072:

説明: 当該アイテムはプレキシガラス製の展示ケースに収められた名誉戦傷章パープルハート4です。対象は土に覆われています。対象の約2m以内に入った人物は、戦闘を連想させる軽微な幻聴を経験します。展示ケースに直接触れた人物は、幻聴に対応する視覚的な幻覚を経験します。殆どの例において、幻覚は戦場を映し出した3分間のループであり、爆発物による手足3本の断裂に苦しむ友軍兵士を治療しようとする現場医療兵に焦点を合わせた内容です。

注: SCP-2739の探査を実施する職員は、SCP-2739-1/072に物理接触しないようにしてください。

SCP-2739-1/104:

説明: 当該アイテムの外見は、未特定の酒瓶、未特定の処方容量の錠剤、そしてPoI-2739/01の国防総省書式2145のコピーの間で(前述の順番通りに)交互に入れ替わります。アイテムはプレキシガラス製の展示ケースに収められており、観察されていない時に外観が変化します。ビデオカメラで観測し続けた場合、変化はフレーム間で瞬間的に発生します。

注: オブジェクトを観察している職員は、その(一貫性の無い)物理形状にも拘らず、最初はほぼ例外なくこのオブジェクトを“出口”であると描写します。

SCP-2739-01/137:

説明: 当該アイテムはプレキシガラス製展示ケースに収められた、██州██████の警察署に████年から████年まで配備されていたものと同じモデルの手錠と、1本の皮下注射針です。人間によって直接観察された場合、手錠の鍵は掛かっておらず、針はキャップを被せた状態で滅菌処理されたポーチに封入されているように見えます。しかし、デジタルおよびフィルム写真撮影で記録すると、手錠はロックされており、針は折れているように見えます。

注: “鎖”という文言が記された銘板が展示ケースに取り付けられています。これは恐らく作品の題名です。

SCP-2739-01/203:

説明: 当該アイテムは、SCP-2739が存在しているアパート本来の部屋のレプリカです。内装は汚れており、床その他の表面には大量のホコリや腐った食品が見られます。自律行動性を持つPoI-2739/01の原寸大レプリカが、部屋の隅にある汚れたマットレスに座っています。キッチンには小さなテレビが置かれています。テレビとPoI-2739/01は閉鎖的な特定行動のループに従って動いています。ループは以下の通りです。

  1. オブジェクトは仰向けから腰を下ろした状態に身体を起こし、左腕の肘上に即興の止血帯を締めます。テレビには性的暴行のぼやけたカラー映像が映ります — 被害者は幼少期のPoI-2739/01のように見受けられます。
  2. オブジェクトはマットレスの上から皮下注射針を拾い上げ、左腕の手首と肘の間に挿し込みます。
  3. オブジェクトは静かに啜り泣きながらスピーチを開始し、針をマットレスの上に戻します。テレビ映像は、内容物不明の小さなプラスチックバッグを別人に手渡すPoI-2739/01の画像に切り替わります。この画像の場所は██████高校のようです。
  4. オブジェクトは自身の右側、マットレスと壁の間にある、グロック17 9mm拳銃に手を伸ばします。テレビには法廷で裁判官の前に立つPoI-2739/01が映ります。
  5. オブジェクトは拳銃からマガジンを抜き、弾薬が入っているかどうかを確認し、弾丸を詰めてから再装填します。テレビにはPoI-2739/01と思しきシルエットが、“従軍牧師のオフィス”と書かれたドアから歩き去る様子が映ります。
  6. オブジェクトはスピーチを止め、拳銃を自分の胸骨のほぼ中央に向け、発砲し、仰向けに倒れます。テレビにはアパートのテーブルに座って手紙を書いていると思しきPoI-2739/01の短い動画が映りますが、やがて砂嵐へと変わり、ループは終了します。

ループの再開時、ループ中に動かされた物品群は本来の位置へと戻ります。レプリカから除去された物品は未知の原理により、各ループの終了時に最初の位置へ戻ります。このループは、中心的な要素を成す物品が存在していない状況でも継続します。ループの最終段階で飛び散った内臓は次回ループの開始時に消滅します。

注: この作品はSCP-2739の入口から最も離れた場所に展示されており、この文書と他全ての関係文書において“最終作”としてリストに掲載されます。PoI-2739/02の家から回収された文書は、レプリカによるスピーチがPoI-2739/01の残した遺書の内容から派生したものであることを示しています。

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