SCP-2810
評価: +9+x

アイテム番号: SCP-2810

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2810の培養物は、サイト-42の感染性物質研究室で真空封止されたガラスフラスコ内で保管されます。研究目的で保有されているSCP-2810-1実例はレベル4バイオハザード収容セルに収容し、単一のセルあたり1体の実例のみ収容しなければなりません。機動部隊β-7("マズ帽子店")及びλ-12("媒介害獣除染隊")が未収容のSCP-2810-1の捜索及び無力化任務に当たります。

説明: SCP-2810はシベリアで発見された正体不明の病原菌です。それは多細胞生物に感染し、感染体の個々の細胞1つ1つに対して細胞サイズの感染体の形への変異を引き起こします(e.g. 人間の細胞は細胞サイズの人間へ、ヒマワリの細胞は細胞サイズのヒマワリへ)。これらの変異細胞は、元となった細胞と同様の方法でその機能の継続を試みます。例えば、感染した人間の肺の細胞は実際に呼吸するミクロサイズの人間で構成されており、一方で植物の葉はより小さいそれで構成され、小さな萎びた植物が彼ら自身が日光を最大限浴びられるように折り畳まれ配置されています。顕微鏡による検査は、これらの細胞サイズの変異細胞が更にそれら自身の身体機能を実行する変異細胞で構成され、そしてその変異細胞は更に…と指数関数的に小さな変異細胞が続いていることを示しています。変異細胞はその宿主となっている生物を複製しているにもかかわらず、外部からの接触の試みに応答することはありません。その多くの場合で変異細胞は細胞機能(例えばガス交換など)に支障が出るような大きさであるにも関わらず、感染生物(SCP-2810-1と呼称)及びそれらの変異細胞は非常に悪い健康状態ではあるものの生存し繁殖/増殖が可能です。

SCP-2810は物理的な接触、及び体液交叉によって感染拡大します。感染した生物に自覚症状は無く、感染から約2か月で完全に変異します。治療法は現時点で確立されていません。感染時のその他の症状として、SCP-2810-1実例が個々に異なります。

感染した生物は多くの場合狼咬症や自傷性皮膚症を患い、これはしばしば自食症に発展します。同様に認知能力,体力,協調性の著しい減少が見られます。例えば、人間の場合病気が末期に至る前に気付く事自体は出来ますが、大抵の場合それを無視します。動物の実例は例え本来単独で生活する種であっても互いに非常に協力的・社会的になります。また感染した植物の生産する果実は非常に小さなものとなり、非感染の植物のそれと比較して非常に低品質の劣化品となる傾向にあります。しかし、非常に悪い健康状態であるにもかかわらず、SCP-2810-1実例は他全ての既知の疾患、病原体、毒素に対して免疫を持ち、そして大幅に増加した寿命を獲得します。

補遺: 事件記録2810-2: ██/██/██、機動部隊β-7はアフリカでシマウマの群れを捕食する翼幅10mの蚊と遭遇しました。対象の動きは因習的な昆虫忌避対策方法で阻止することはできず、また機動部隊を糧とするべく襲い掛かりました。β-7は火炎放射器を使用して対象を殲滅、対象は数百万ものSCP-2810-1実例から構成されていたことが判明しました。

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