SCP-2815
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アイテム番号: SCP-2815

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2815はMTFイプシロン-6"村のアホ"1により24時間体制で監視されます。機動部隊のエージェントは定期的に政府や県の職員、法執行機関の職員、旅行者、研究者、建築業者、その他市街地外の事業の人員に変装して村を訪れます。エージェント・バログは一人のSCP-2815-1実体(SCP-2815-1-Aとする)と結婚し家庭を築き、子を持ち、(収容に重大な危険をもたらさないならば)正式にコミュニティの一員となる目的で、恋愛的な関係を築いてSCP-2815に侵入します。エージェント・バログはあらゆる異常な、あるいは疑わしい活動を、可能なあらゆる手段で記録し、分析と研究のために財団の研究者に送ります。エージェント・ヘゲデュシュ、コロンパー、ラカトシュは地域のジプシーコミュニティと接触し、機能する程度の信頼関係を築き、調査活動に協力させるようにしてください。

改定(2016/06/24): SCP-2815は大部分自発的に収容状態にあるため、収容の努力は村及びヘヴェシュ県全体におけるGOI-0385の活動を監視し影響を制限することに集中させることとします。この任務は、すでにGOI-03852への調査のための侵入が完了しているMTFプサイ-13 "魔女狩り"3が代表することとします。新たな主要目標は、GOI-0385によるSCP-2815の過激化を防止することです。収容の便宜のためのイプシロン-6とプサイ-13の分隊間のデータ共有はO5評議会により承認され委任済みです。

改定(2016/12/13): 探索Ψ13-2815-1612-1により得られたデータに基づき、MTFイプシロン-6はSCP2815によるすべての収穫を監視し、███に由来するあらゆる生産物と医療品の出荷を追跡するようにしてください。研究目的での標本の採取指令は主席研究員ヒデグティ・ライオシュ博士とシトラ・アキュラの上級人員によりなされます。標本採取は一般の顧客に扮したイプシロン-6の私服工作員により行われます。これらの目的を達成するため、イプシロン-6の分隊への追加の資金、物資、人員の投入が可能です。

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SCP-2815居住地、███村の入口

説明: SCP-2815はハンガリーのヘヴェシュ県にある███村の住人の大部分を構成する、異常な同族内結婚コミュニティを指します。村の367人の住人(95%がハンガリー人、5%がジプシー)のうち、80%が'████' や '████'の名字を持ち、遺伝的に関連しています。地域のジプシーコミュニティと、数家族のハンガリー人のみが████家との遺伝的関連を持っていません。SCP-2815のアイデンティティは家系を共有していることと強く結びついています。親族の絆は、彼らの信条に基づき、更に緊密なコミュニティを維持する目的で、SCP-2815の構成員を遠い親戚と交配させる事により強化されます。族外結婚に関しては強い制限があり、一つの血統に対して5世代に1回しか許されません。コミュニティのメンバー(以降SCP-2815-1とする)は本能的に、しかし正確に近親交配の程度を見分ける能力を持っており、知覚された遺伝的純粋さに基づいて社会的地位を決定します。

SCP-2815-1のうち極めて少数(3%以下)が、活動を阻害しない程度の身体的奇形を発現しています。しかしながらこれらの人物は、SCP-2815のスピリチュアルな生活において卓越した役割を持っているように見えます。コミュニティは対外的には適度に敬虔なローマカトリック教徒であると自称していますが、調査によるとサーキシズム4の様々な流派と混合したハンガリー・ペイガニズムに由来する宗教を実践しています。奇形を発現している少数者(一般に多指症、高度な歯数過多、尾状の付属物、異色症、アルビノ)はタルトシュ(táltos)5(SCP-2815-2と呼称します)としての地位があり、ハンガリー・ペイガンの伝統に従って5-6歳から修行を開始します。

儀式は魔術的な効果を持つと広く信じられており、その信仰心は儀式において中心的な役割を持つSCP-2815-2実体が異常な能力を見せることにより強化されています。SCP-2815ではこれらの能力は身体的奇形に由来すると考えられており、遠視、過去知、限定的な未来知、肉体の造形、異常な治癒、知覚や感情の投影、体液のガスや固体への変換、馬の遠隔操作などが含まれます。実際に行われている儀式はハンガリー・ペイガニズムと一般的なサーキックの儀式の混合ですが、実際には目撃されていませんが、凌遅刑6も言及されています。

特筆すべきこととして、女性では23歳、男性では26歳で、中間的な性の人間ではSCP-2815-2として思春期の最初の兆候のあとに行われる成人の儀式があります。その儀式の中心となるのは、信者から'アクローツァ(aklóca)'聖職者からは'アコロス(akolossz)'11と呼ばれる生物を消費(すなわち飲み込むこと)もしくは埋込することです。これらは財団の専門家により、SK-BIOタイプZ12であると確認されました。この器官をもって、SCP-2815-1実体群はお互いの"純度"を感知していると思われます。

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